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2022-04-12

【ボクシング】2度ダウンでヒヤリも、晝田が王者ぬきに勝利/渡来鮮やかデビュー/“輪島さんの孫”磯谷は54秒で2戦目も勝利

技術力で圧倒的にリードしていた晝田(左)だったが……

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 12日、東京・後楽園ホールでプロ2戦目(ノンタイトル8回戦)を迎えた女子スーパーフライ級の晝田瑞希(ひるた・みずき、三迫=26歳)は、東洋太平洋同級チャンピオンで3度の世界戦経験を持つ、ぬきてるみ(井岡弘樹=33歳)に3-0(76対74、77対73、77対73)の判定勝ちを収めた。


文_宮崎正博(晝田対ぬき、磯谷対細谷)
文_本間 暁(渡来対柴田)
写真_小河原友信

 サウスポーの晝田は回転力のある攻撃で大きく上回る。一方的にポイントを積み上げていったが、7回にぬきの右ストレートを浴びてダウン。さらにもう1度、倒される大ピンチに立たされながら、そのまま逃げ切り、誕生日を自らの拳で祝うことができた。

7回、ぬきの右を食って2度ダウンを喫した晝田だが、その後は粘って反撃も見せてしのいだ
7回、ぬきの右を食って2度ダウンを喫した晝田だが、その後は粘って反撃も見せてしのいだ

「こんな弱い私ですが、がんばることで、みなさんの力になりたい」と言いながらも「もっと強くなって、当たり前のように世界チャンピオンになり、それからスーパースターになります」と大胆に宣言している。

メイウェザーばりの鮮やかな左フックを連発した渡来。L字ガードも披露した
メイウェザーばりの鮮やかな左フックを連発した渡来。L字ガードも披露した

 キッズ時代から注目を集め、アマ92戦(77勝19KO・RSC15敗)の実績を持つ渡来美響(わたらい・みきょう、23歳=三迫)がスーパーライト級6回戦でデビュー。プロ3戦目となる柴田尊文(23歳=グリーンツダ)を初回に飛び込みざまの左フックで倒し、その後は詰め寄る柴田をボックスしながら折々に右カウンターをヒット。4回に左フックから右ストレートで鼻血を流させると、左フックのトリプルを決めてレフェリーストップに持ち込んだ。タイムは2分37秒。
 ともに名門出身(渡来は武相高→東洋大、柴田は開新高→拓殖大)の同学年だが、渡来がデビュー戦とは思えない落ち着きぶりで終始コントロールしてみせた。
 かつてキューバで武者修行した逞しい経験もある渡来は、「大好きなフロイド・メイウェザーに認められた上で、彼のジムでトレーニングもしてみたい。メイウェザーのようにラスベガスでメインを張りたい」と夢を語った。柴田は3戦2勝1敗。

右ストレートの上下打ちで速攻KOを見せた磯谷
右ストレートの上下打ちで速攻KOを見せた磯谷

 ウェルター級4回戦では元世界スーパーウェルター級チャンピオン、輪島功一氏の孫、磯谷大心(いそたに・たいしん、輪島功一スポーツ=20歳)がデビュー2戦目を行い、わずか54秒でKO勝ちを収めた。磯谷はサウスポーの細谷洸太(ほそや・こうだい、花形=18歳)の顔面に右ストレートを決めてダウンを奪い、同じパンチを今度はボディに埋め込んでテンカウントを聞かせた。
「デビュー戦に比べれば、リラックスして戦えました。東日本新人王を目指して頑張ります」とコメントした磯谷はこれで2戦2勝(2KO)。

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