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2022-05-13

【しゅりんぷ池田のカード春秋】オリックスは黄金時代を築けるか

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サブセット「GOLDEN AGE」

 昨年25年ぶりとなるリーグ優勝を果たしたオリックス。その主要因は近年のドラフトがズバズバと当たっていることかと思います。

 2015年のドラフトで指名した吉田正尚と杉本裕太郎が昨年の首位打者&本塁打王となったのですから、すごいことです。翌16年は1位が山岡泰輔で4位が山本由伸。山本の大ブレークは想定外ですが、同一年のドラフトで先発ローテーション投手を2人も輩出することも、なかなかないことです。そして、19年には宮城大弥、紅林弘太郎という高校生2人を1、2位で指名したところ、高卒2年目にして先発ローテーション投手&正遊撃手となって四半世紀ぶりの優勝の原動力となったのです。

 オリックスと言えば、前身の阪急時代から社会人出身の選手が多いのがチームカラーのようになっていましたが、前回の優勝以降、不成績が続くようになると即戦力の選手を求める傾向がさらに強まります。その結果、野手なら好守巧打の二番打者、投手なら使い減りのしない中継ぎ投手のような似たタイプの選手ばかりが集まるようになり、ファンもあまりワクワクしない選手構成になっていました。それが、ある時期から一変。高校生の上位指名も厭(いと)わなくなり、昨年の好結果につながったのではないでしょうか。

 先日発売されたオリックスカードでも14年から19年まで6世代の同期入団選手をカップリングさせたサブセット「GOLDEN AGE」がラインアップされています。オリックスの主力選手は若手が多く、今後も強い時期が続くのではと目されていますが、果たして真の黄金時代を築けるでしょうか。
(週刊ベースボール2022年5月16日号 掲載記事再編)


BBMオリックス・バファローズベースボールカード2022 B78 宮城大弥 × 紅林弘太郎 

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