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2022-05-20

【しゅりんぷ池田のカード春秋】東都二部から大出世

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新戦力の台頭

 佐々木朗希、松川虎生の大活躍もあって、その存在がかすみがちですが、今季のロッテでは、もう1人新戦力が台頭しています。それが開幕以来、トップバッターで出場を続けている髙部瑛斗です。

 同選手は2019年秋のドラフト3位で入団した大卒3年目の選手ですが、同年の1位が佐々木朗、2位が今季一塁&捕手で起用されたときに四番も務める佐藤都志也ですから同年のロッテのドラフトは大当たりの様相を呈しています。  

 髙部は今季のオープン戦全戦にスタメン出場し、12球団トップの打率.393を残し、開幕スタメンの座を射止めます。その後も打撃ベスト10に名を連ね、一番打者ということもあって安打数ではリーグトップを争い、昨年の最多安打&盗塁王の荻野貴司の不在を感じさせない活躍を見せています。

 同選手は東都大学野球連盟に所属する国士館大の出身ですが、在学中は1度も一部昇格を果たせず、8シ ーズンすべてを二部で過ごし、東都二部の最多安打記録を大幅に更新する129安打を放ちます。二部のチ ームからもプロ野球選手を輩出できるほど東都のレベルは高いとよく言われますが、東都二部出身の出世頭といえば日米通算で203勝をマークした黒田博樹(専大-広島ほか)でしょうか。しかし、同投手も大学4年時には一部を経験しており、まったく一部経験がない選手のここまでのブレークは稀有なこと。

 間もなく発売されるロッテカードでも同選手はサブセットの「Young&Fine」、インサートカードの「充実の瞬間」にも登場しています。今後の活躍にも期待したいですね。
(週刊ベースボール2022年5月30日号 掲載記事再編)

BBM千葉ロッテマリーンズベースボールカード2022 RS1 髙部瑛斗
BBM千葉ロッテマリーンズベースボールカード2022 RS1 髙部瑛斗

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