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2022-05-27

【陸上】吉田正道(姫路商高)が男子走幅跳で32年ぶりの兵庫県高校新! 兄・弘道に続き、「朝原超え」を果たす

レジェンド・朝原の記録を32年ぶりに更新した吉田

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5月27日から3日間、兵庫県神戸市のユニバー記念競技場で行われている兵庫県高校総体。初日の男子走幅跳では、吉田正道(姫路商高3年)が7m70(-0.1)をマークし、1990年に朝原宣治(夢野台高)が樹立した7m61の兵庫高校記録を32年ぶりに更新するビッグジャンプで優勝。昨夏の兵庫県選手権では、兄の弘道(立命大→神崎郡陸協)が同じく朝原が樹立した関西学生記録を塗り替え、兄弟そろって「朝原超え」を果たした。

予選を6m87(+0.2)で発進した吉田は全体4番手で決勝に進出。決勝の試技は強い追い風基調の中で行われ、吉田は1回目に7m16(+3.6)をマーク。2回目に7m00(+1.3)、3回目はファウルとなり、前半を暫定2位で折り返した。

後半の試技は強さが光った。

4回目に7m63(+3.1)を跳んでトップに。5回目で7m55(+1.2)をマークし、従来の大会記録と並ぶと、最終6回目でビックジャンプを跳んだ。着地した瞬間に「(県高校記録が)来たなという感覚はあった」と言う吉田。やや時間を置いて電光掲示板に「7m70」の記録が輝くと、右手で小さくガッツポーズを繰り返した。

「まさか7m70の壁を超えられるとは思いませんでした。兄に続いて朝原さんの記録を塗り替えられたのは、率直にうれしい気持ちでいっぱいです」

昨年7月、兵庫県選手権の男子走幅跳で、兄・弘道が8m14(+1.7)を跳び、1993年に朝原が樹立した8m13の関西学生記録を28年ぶりに更新。「次は僕が朝原さんの県高校記録を塗り替える」と刺激を受け、兄の跳躍動画で研究を続けた。

「バレたら恥ずかしいので隠れて見ていました」と照れつつも「兄は助走の入り方もリラックスしていて、踏切もちゃんと刻めている」と兄の跳躍を分析。「動画を見て得たものは大きかった」と振り返る。

吉田は兄・弘道の跳躍を参考にして研究を続けてきた
兄・弘道の跳躍動画を参考にして研究を続けてきたという吉田

この冬はウェイトトレーニングに意識的に取り組み、太もも周りの筋力とスプリント力の強化を図った。4月末の記録会では100mで自己ベストの10秒68(+1.5)をマーク。その一方、レースで左脚のもも裏を肉離れしてしまい、2週間の休養を余儀なくされた。

全助走で跳んだのは昨日の調整のみ。「今シーズンはいい調子で来ていたのにファールでもったいない跳躍が続いていた。ケガをした中でも満足の行く結果が出せてよかったです」と笑顔を見せた。

明日28日は200mに出場予定。資格記録は全体トップの21秒35で、走幅跳との二冠が懸かる。「大会記録(21秒38)をクリアして、県高校記録(21秒05)を狙いたい」と意気込みを語った。

6月16日から始まる近畿高校総体では7m80台に挑み、インターハイ(全国高校総体)の目標は「優勝一択。兄は準優勝だったのでそれを超えたい」と吉田。兄の背中を追ってさらなるビッグジャンプを期待したい。

写真・文/荘司結有

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