※8月のアジア大会に日本代表として出場する吉田選手
2018年8月号では、主にレフティの選手を取り上げています。
『連写で見る世界の先端技術』でも全日本ナショナルチームの吉田大佑選手をピックアップ。
そこで、ここでは2016年2月号の掲載分をあらためてご紹介します。
吉田選手は2年半前からどう進化したのか。ぜひ最新号と見比べてみてください。
以上の写真は上段左から順に1~16
2014年のアジア大会で、ダブルス戦銀メダルに輝いた吉田大祐選手。ジュニア時代から逸材と言われ、今や日本を代表するレフティに成長した吉田選手の迫力満点の投球を解析しましょう。
写真1のアドレスは右足を若干前に出したスタッガードスタンス。脇を締め、背筋を伸ばして堂々とした立ち姿となっています。
写真2~4では、すり足で第1歩を踏み出し、2歩目と同時にボールが動き出します。比較的大きい2歩目と同時に、左ひじが伸びきるまでボールを前へ送り出し、大きな素晴らしいプッシュアウェイとなっています。
ここで皆さんに参考にしていただきたいポイントがあります。それはボールに添えられた右手です。ダウンスイングに入るギリギリのポイントまで右手をボールに添えることで、スイングの支点となる左肩の位置がアドレス時と変わらぬ位置で維持でき、その後のスイングの軌道を安定させ、さらにダウンスイングで、つい力を加えてしまうのを防ぐことができるのです。
写真5~8で、ダウンスイングからバックスイングへ。ボールが最下点に達し、体の横を通過していくタイミングで、3歩目が大きく踏み出されていきます。同時に前傾を加え、バックスイングでのボール軌道が後方ではなく、上方向へ向かうようにしています。
ここで特筆すべきポイントは、写真8~10で右手と右肩、いわゆるバランスサイドの使い方が絶妙であることです。吉田選手のように、バックスイング移行と同時にバランスサイドの右手を前方へと出していくと、ボールの重さを利用したスムーズで、より大きなバックスイングをつくることができるのです。
写真10では、バックスイングが頂点を迎える前にしっかりと4歩目が踏み込まれ(パワーステップ)、美しいバランスラインができ上がっています。
写真11~16でフォワードスイングからリリース。しっかりと踏み込まれた4歩目の左足のひざを床につける勢いで畳みこみ、腰の位置がいったん下がったところで、ラストステップをつま先から送り出していきます。
バックスイングのトップからボールが下りてくるタイミングに連動して、バランスサイドの右手が横方向に向かい、上体の向きが投球ラインに力強く向かっていきます。
ボールが下りてきたところで若干ヒジを畳む、ヒンジテクニックを駆使したフォワードスイング、そしてレベレージポイントでの力強いリリースへ。
決して力まかせではなく、しっかりとした体幹に基づくバランスサイドを利用し、上体の捻転を生かした素晴らしい投球フォームです。チームジャパンにあって、その爆発力は№1の吉田選手。今後のさらなる飛躍が期待されます。
解説◎下地賀寿守(全日本ナショナルチーム監督/JPBA男子24期プロボウラー)
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