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2022-08-13

【競泳女子インターハイ展望】世界選手権代表・吉井萌萌花が100、200m自由形連覇へ!

世界選手権代表の吉井が2冠連覇に挑む(写真◎スイミング・マガジン)


【背泳ぎ】
100、200mともに弘中花音(四條畷学園2年)を中心にレースが展開することになりそうだ。中でも得意の200mでは7月末の近畿大会で2分11秒31をマーク、地区大会ランキングで1位となるなど好調だ。これに続くのが森田眞心(福岡・福岡大附若葉3年)。ジュニア遠征組を除いた地区大会ランキングでどちらも弘中の後ろにぴったりつけている。ほかに100mでは澤響花(八王子2年)、笹生舞琳(千葉・昭和学院3年)、200mでは山田菜月(埼玉・埼玉栄1年)、赤羽沙也加(栃木・黒磯南3年)らが上位争いを展開することとなりそうだ。

【バタフライ】
100mには6月に100mで58秒86をマーク、堂々の高校ランキング1位につけた大嶋千桜が初優勝&50m自由形との2冠を狙って出場する。この大嶋に挑むのが、7月の北信越大会で59秒89をたたき出し、優勝候補に名乗りを上げた大上詩央里(富山・富山国際大付2年)、6月に59秒58で泳いだ木津喜一花(東京・淑徳巣鴨3年)ら。200mは九州大会で2分11秒41をマークした長森流楓(熊本・九州学院3年)を軸に、関根倖彩(埼玉・春日部共栄2年)、太田紗彩(豊川2年)らが上位を争うこととなる。

【個人メドレー】
野井珠稀(神奈川・湘南工大附3年)が200、400mともにレースを引っ張ることになりそうだ。関東大会では200mで2分13秒85、400mでは4分46秒55で泳ぎ、地区大会ランキングではインターハイ出場者の中でトップにつけた。ただし、200mには昨年優勝の澤野莉子(兵庫・神戸野田3年)、地区大会ランキング4位の大塚華蓮(豊川3年)らが絡んで激戦となりそう。400mは日本選手権7位の安達真美(豊川2年)、地区大会ランキングで安達に次ぐ5位の井坂有里(東京・学習院女子3年)、200m平泳ぎでも紹介した曽我部菜々らが激突することとなりそう。いずれもナショナル標準突破での優勝を決めてほしい。

個人メドレーは野井が優勝争いの中心に(写真◎スイミング・マガジン)

【学校対抗】
気になる学校対抗だが、今年は分厚い選手層を誇る豊川が連覇を果たしそうな勢いだ。同校の堀畑裕也監督は「ジュニアパンパシフィック選手権と世界ジュニア選手権の代表入りを逃した選手たちは、その悔しさを力に変えて練習に励んでいる。2年生が主体になっているが、3年生がしっかりチームをまとめている」と語り、2年連続優勝に向けて準備は上々。この豊川に、大嶋千桜、弘中花音擁する四條畷学園はじめ、近畿大附、日本大藤沢らが、どこまで迫るか。真夏の決戦がいよいよ始まる。

文◎佐藤温夏(ライター)

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