16日、本田フィットネスジム(熊本県熊本市)主催の『火の国ファイティングin芦北』が、熊本・芦北町のしろやまスカイドームで約3年ぶりに開催された。台湾からも3選手が来日し、熱い試合を繰り広げた。文&写真_西村華江
セミファイナルのスーパーバンタム級6回戦は、昨年度全日本新人王で日本同級15位・平野岬(ひらの・みさき、25歳=三松スポーツ)が、洪傅勛(ホン・チャンスン、22歳=台湾)に58対56、58対56、58対56の3ー0判定勝利。
体格に勝る平野は、時計回りにサークリングしながら、ジャブのダブルから強い右ストレートを上下に放ち手数で押していく。一方、洪はガードを固めて明確な被弾を回避し、ワンツーの連打で一気に距離を詰めて右を放ち、主導権を渡さない。ジャブの打ち終わりにも右を合わせ、平野の追撃を許さず、飛び込みざまの左フックを何度もヒットして猛烈な追い上げを見せた。
しかし平野は最後まで足を止めず、ジャブとワンツー、右とシンプルな攻めを最後まで貫いて、辛くも逃げ切った。
福岡県朝倉市出身の平野。中・高と陸上競技で培った脚が武器のひとつ 今年2月の新人王決勝戦以来の試合となった平野の戦績は7勝(2KO)1敗。洪は3勝(2KO)3敗。
メインイベントのフェザー級6回戦は、利育哲(リン・ユーチェ、29歳=台湾)が、今村和寛(30歳=本田フィットネス)を3回終了TKOで破った。
利の左ジャブは力強くキレがあった。サウスポーの今村も右ジャブから左へ繋ごうと努めるが、台湾人の右ストレートをもらってしまう。ロープ際でパワフルな連打を浴びた今村は、初回早々に右目上を利のパンチで切り裂かれてしまった。
流血し、利に攻め込まれて苦しい状況の今村 2回、焦りを隠せない今村は、流血しながら左右ボディ連打で挽回を図るもののローブローを放ってしまう。なんとか流れを引き寄せようと左カウンターを再三合わせにいく今村だったが、利の闘争心が衰えることはない。左フックにボディブロー、上下への右ストレートを次々にクリーンヒットして、完全に今村を翻弄してみせた。そして3回終了時、今村の傷口の状態を見たドクターがレフェリーに進言し、試合続行不能が告げられた。
来日し、堂々の勝利を得た利 圧勝した利の戦績は7勝(5KO)3敗2分。昨年12月、スーパーホープ武居由樹(大橋)に初回TKO負けを喫してから連敗となった今村は2勝(1KO)2敗1分。