国内アメリカンフットボールの最高峰、Xリーグの「X1 スーパー」は11月20日、横浜スタジアムで、日本一を争うライスボウルトーナメントのクオーターファイナル(準々決勝)残り3試合があった。
エレコム神戸 ファイニーズ、富士通 フロンティア―ズ、オービック シーガルズが勝ってセミファイナル(準決勝)進出を決めた。
ライスボウルトーナメント準々決勝 (2022年11月20日、横浜スタジアム)エレコム神戸 ファイニーズ ○35-25● IBM ビッグブルー

エレコム神戸が、序盤から主導権を手放さずに快勝した。最初のオフェンスシリーズで、6分以上かけて先制タッチダウン(TD)を奪うと、その後も、RB白神有貴、QBデビッド・ピンデルのランでボールコントロール、前半で18点の大差をつけた。ランを止められないIBMは、セカンダリーも前掛かりとなり、ピンデルのパスが決まるようになった。
後半、IBMが反撃のTDを決めても、その都度次のオフェンスでTDを返して、点差を詰めさせなかった。エレコム神戸のオフェンスがパントを蹴ったのはわずか1回。タイムオブポゼッションはIBMの倍以上の32分14秒となった。
富士通 フロンティアーズ 〇53-3● アサヒビール シルバースター
2018年9月のリーグ戦以来の対戦。冒頭でオンサイドキックを仕掛け、オフェンスを奪いに出たシルバースターだが、富士通は十分に予想していた。このボールを押さえると、RBトラショーン・ニクソンが3回連続でボールキャリー、あっさりと先制TDを奪った。
富士通はその後もオフェンスがTDを重ね、シルバースターを寄せ付けなかった。エースQB高木翼はパス219ヤード2TD、RBでは、ニクソンに加え、関学大のエースだった三宅昂輝がラン99ヤード2TDと活躍した。
オービック シーガルズ ○21-9● ノジマ相模原 ライズ
前半はノジマ相模原のペースだった。徹底して相手陣内で戦い、オービックオフェンスのミスにも付け込んで、フィールドゴール(FG)を3本決めて9-7とリードして折り返した。
ただ、ノジマ相模原の前半5回のオフェンスシリーズで、3回レッドゾーン(エンドゾーンまで20ヤード以内)に侵入されながら、TDを許さなかったオービックディフェンスの踏ん張りが、後半に生きた。
3Qは、お互いにパントを2回ずつ蹴り合う我慢の展開。だが、3Q8分に、オービックのQBジェイソン・スミスが、キーププレーで41ヤードを走って逆転TDを決めた。
その後もオービックは、FGを重ねてリードを広げ、ノジマ相模原の反撃をFGブロックやインターセプトで封じ込んだ。

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セミファイナルの対戦カードは以下の通りに決まった。
12月11日@大阪・ヨドコウ桜スタジアム(13時開始)パナソニック インパルス 対 オービック シーガルズ12月12日@東京ドーム(19時開始)富士通フロンティアーズ 対 エレコム神戸 ファイニーズ