上写真=右も左も強打! タイのギアッティポンをあっさり3度倒してしまった
写真_佐藤伸亮
26日、後楽園ホールの6回戦に出場したミニマム級のゴールデンルーキー、重岡銀次朗(ワタナベ)はギアッティポン・グムサワット(タイ)に95秒でTKO勝ち。熊本・開新高校時代、高校5冠を達成した重岡は、これでプロ転向2連続KO勝ちとなった。
デビュー戦のあと、会心の勝利にもかかわらず、硬い表情を崩さなかった重岡だが、今回は笑顔でいっぱい。
「気持ちに余裕があったから、気がついたら倒していたという感じです」
その言葉どおりの戦いだった。ここまで3勝(3KO)1敗という触れ込みのギアッティポンを、身長153cmのサウスポーはいきなり追い立てる。右ボディから左ストレート、アッパーとつなぎ、最後は左ストレートでダウンを奪う。同じく左ストレートで2度目。最後は右フックの上下のダブル。20歳のタイ人の体はクレーンで引っ張られたように硬直してそのままドサリと崩れ落ちる。レフェリーはためらうことなくストップを宣言した。
「自信はありましたね。どういう倒し方をするかとか、そればかりを考えていました」
ただ、95秒で終わったのには、いささかもの足りないという。
「もっと戦いたかったですね。少なくとも3ラウンドくらいは。駆け引きとかをやったり、スリルも楽しんだあとで、最後はスピードと連打で倒したかったです」
「もっと戦いたかった」と物足りない表情の重岡 写真_宮崎正博
プロのリングに慣れるための戦い。贅沢と言えば贅沢。ただ、ひとつひとつのパンチ、多角的な攻防には、早くも数段上の位置を見据えるだけの鋭さ、精度が感じられた。
「まだまだ直したいところはあります。だけど、今すぐにでももっと上を狙える自信はあります。世界タイトルでも? もちろんです」
戦力の詳細をもっと見てみたい気もするが、19歳の強気がとんでもなく心地よかった。
文_宮崎正博