上写真=初の日本人戦、初めてフルラウンドを戦った桑原だが、疲れも見せず、丁寧に試合を振り返った
3日、東京・後楽園ホールで行われたライトフライ級8回戦は、名門・興國高時代に2冠を獲り、強豪校・東京農業大学ではキャプテンを務めていたホープ桑原拓(23歳、大橋)が、同じくアマチュア出身の木山鷹守(22歳、渥美)と“2戦2勝2KO”対決。スピードと技術で優る桑原が、カウンター攻撃と、巧みなディフェンスワークで試合を優位に進め、78対74、79対74、79対73の3-0判定勝利を収めた。
興國高→東農大と、井岡一翔と同じ道をたどる桑原が、技術力で無敗対決を制した。サウスポーの木山に対し、立ち上がりから、右をリードブローにしてヒットを重ね、木山を誘っては右カウンターを狙った。
「でも、頭が中に入ってくるので、打ったパンチが上に流れてしまった」(桑原)
そこで桑原が“修正”を加えたのは、木山の左ブローに対し、左右のアッパーカットを合わせるという高等技術。一歩間違えばまともに食らってしまうのは自分だが、深いステップバックと距離感で外し、これを当てていった。
しかし、木山の気迫は決して衰えない。スウェーバック、サークリングでするりするりとかわされると、さらに突進を強め、強烈な左右を叩きつけていく。接近戦では、連打を打ち込んで、桑原の表情を曇らせる場面も。
6回開始早々には、「それまでの回の初めもグローブタッチをしていたので、その流れでつい……」と、タッチしにいった桑原の意表を突いて左を投げ込み、桑原を脅かしてもみせた。
だが、着実にポイントを積み重ねていった桑原は、追いかける木山に最後まで捕えられることはなかった。キックボクシングからスタートし、中学2年でボクシングへ転向した木山は、パワフルで隙を突く格闘センスにあふれていたが、ボクシングの技術では、桑原が1枚上手だった。
「アマ時代、同じ近畿地区で戦っていたけど、対戦したことはなかった」(桑原)
「僕が2つ下で、アマ時代から知った仲」(木山)
ともにプロデビューは今年で、桑原はこれまでの2戦を初回KOで片づけ、木山はデビュー戦で4回を戦い、2戦目は初回で終わらせている。ふたりとも8回を戦うのは初めてだったが、両者スタミナをまったく切らすことなく戦い切った。この経験は、とても貴重だ。
「来年は、日本ランカーに挑戦したい」(桑原)
「楽しかった。もっと上に行ってから、また桑原選手と戦いたい。今日は桑原選手に感謝したいです」(木山)
彼らのプロボクシング生活は、まだまだ始まったばかり。互いに大いに意識し合い、レベルをどんどん上げていってほしい。
文_本間 暁
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