毎週水曜発売(一部地域はことなります)の週刊プロレスの内容、見どころを発売1日前の火曜に紹介します。 今週号の表紙は11年ぶりに開催された「ALL TOGETHER」のメイン後、オカダがダー!で締めたあとの出場選手集合写真です。新日本&全日本&NOAHの3団体が集結して、プロレス界としてコロナからの復興をアピールした大会。増刊号1冊分とほぼ同じ40ページ超ボリュームでリポートします。
大日本の岡林裕二が7月からの無期限休業を発表。これまで大日本のストロング路線を関本大介との二枚看板で支えてきた岡林が今回の決断に至った理由はなんなのか? 会見後にインタビューして話を聞いています。
「ALL TOGETHER」の真裏、新木場ではFREEDOMSが大会を開催。インディーの意地を見せるべく大日本と2AWからも選手が参戦。主要3団体興行では決して見られないデスマッチで新木場に熱狂を生み出した裏オールトゥゲザーを詳報。企画ものでは拳王がYouTubeで定期配信して好評を博している「拳王チャンネル」を特集。収録現場の潜入リポートなど人気配信番組の裏側に迫ります。
「ALL TOGETHER」翌日の新日本・幕張とNOAH横浜、翌々日の全日本・郡山でも各団体さまざまな動きあり。新日本は真夏の「G1 CLIMAX」注目のブロック分け&対戦カードも発表されているので要チェック。
そのほかスターダム大阪、GLEAT後楽園、ドラゲー福岡、DDT松山、大日本・横浜、東京女子・後楽園、666新宿など掲載。水曜発売(一部地域は発売日は異なります)。
All TOGETHER6・9両国~オカダ・カズチカ&青柳優馬&拳王vs棚橋弘至&宮原健斗&清宮海斗「三本の元気」 12年2月以来11年ぶりに新日本&全日本&NOAH合同興行「ALL TOGETHER AGAIN」が開催された。20年3月、新型コロナウイルスという未曽有の災禍が到来。プロレス界は緊急事態宣言によって大会中止を余儀なくされ、各団体は無観客試合の配信などで闘いを届けてきた。そこから規制が徐々に緩和されていき、声出しや飲食の制限、マスク着用&ソーシャルディスタンスを経て、ようやく今年の春から日常を取り戻し始めている。
約3年という長期間、コロナ禍によって苦しんできた業界がリスタートを切るため、新日本&全日本&NOAHの3団体が集結。11年8月、12年2月と東日本大震災復興支援チャリティープロレスとして開催された合同興行「ALL TOGETHER」がおこなわれることになった。
同時にコロナ禍でさまざまな制限を強いられながらも支え続けてきたファンに“夢舞台”を提供。昨年10月1日に逝去したアントニオ猪木さんを追悼する思いも込め、サブタイトルに「元気があれば何でもできる!」の文字が躍った。11年前と開催意義が似て非なる部分もあるが、3回目の「ALL TOGETHER」もプロレスの力をあらためて発信するという根本は変わらない。
そんな大会のメインでは、4月12日の開催発表会見に出席した棚橋弘至&宮原健斗&清宮海斗という各団体のエースと、3人のライバル的存在であるオカダ・カズチカ&青柳優馬&拳王が激突。新日本&全日本&NOAHのトップ選手が一堂に会す豪華な顔合わせとなった。
「あんな我の強い6人が集まったら、やっぱすごくいい試合になるよ」
拳王が試合後に語っていたが、ALL TOGETHERという大会名に反して、メインは戦前から自己主張のオンパレード。前日会見からそれぞれの“我”がぶつかり合う。
口火を切ったのは拳王。第1&2回のメインにも出場している棚橋が11年経っても同じポジションにいることに猛反発し、自身が直接勝利することでの世代交代を叫んだ。
オカダはNOAH2・21東京ドームで敗れたリベンジを狙う清宮海斗に対し「そんなに怒んないでよ」と格下扱い。さらに、3団体の一角について「あんまり全日本プロレス知らない。40周年興行で変なヤツ(諏訪魔)に絡まれたくらいしか覚えてないです」と語り、棚橋へも「なんでこの中にクソオヤジがいるのかな」と全方位を挑発していた。(井上)
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