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2023-06-16

【しゅりんぷ池田のカード春秋】同一球団で新人王争い?

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開幕戦にサプライズ

 今季のオリックスの開幕戦には驚かされました。なにしろ、開幕投手が高卒3年目で、これがプロ初登板となる山下舜平大でしたから。新人選手の開幕投手は2リーグ分立後14例ありましたが、2年目以降のプロ初登板の選手がそれを務めるのは史上初だったそうです。

RS1 山下舜平大
BBMオリックス・バファローズベースボールカード2023 RS1 山下舜平大

 山下は昨年のポストシーズンに初めて出場選手登録され、オリックスの「秘密兵器」と目されましたが、結局登板機会がないまま22年を終えます。それが23年は山本由伸、宮城大弥がWBC出場のためチーム合流が遅れたこともあり、開幕投手に起用されることに。同戦で5回1/3を1失点に抑えると次戦でプロ初勝利を挙げ、そこから5連勝。1点を切る防御率で投球回を上回る奪三振と、また、オリックスに好投手が現れました。

 その開幕戦にサプライズがもう一つ。八番・左翼でスタメン出場していたのが開幕直前に支配下登録となったルーキーの茶野篤政だったこと。育成指名の選手が1年目に開幕スタメンに起用されたのも史上初だったそうです。

YW3 茶野篤政
BBMオリックス・バファローズベースボールカード2023 YW3 茶野篤政

 同戦のプロ初打席で初安打を内野安打で飾ると、すかさず初盗塁もマークと順調な滑り出しを見せます。開幕戦以降もほぼ全試合に出場し、プロ初の猛打賞となった4月9日時点では4割超の打率で打撃ベスト10の首位に立ったほどの活躍を見せます。その後、さすがに打率は2割台後半に戻りますが安打数は依然リーグトップクラス。

 この新鋭2人は間もなく発売となるオリックスカードのインサートカードにも登場しています。2人の新人王争いが楽しみですね。
(週刊ベースボール2023年6月26日号 掲載記事再編)

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