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2023-05-02

【しゅりんぷ池田のカード春秋】現役時代の背番号の監督が続出

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ゆくゆくは期待の選手に引き継ぎたい

 ロッテのチームカードが発売となりましたが、吉井理人新監督の背番号21がなかなか斬新です。同監督が現役時代に好んで着けていた番号ですが、小・中・高の先輩でもある通算251勝の大投手・東尾修にあこがれていたからとのこと。

BBM千葉ロッテマリーンズ ベースボールカード2023 M01 吉井理人
M01 吉井理人

 同監督の就任会見の際、この背番号について言及し、「誰も着けたがらない」と語っていたのが気になりました。同番の前任者は2020年限りで引退した内竜也。同投手は球団最長となる17年間も21番を着けたのですが、度重なる故障に見舞われ何度も手術を受ける苦しいキャリアを歩むことになりました。そういうこともあって、「誰も着けたがらない」という状態になったと思われますが、ここで一度、吉井監督が21番を引き取り、ゆくゆくは期待の選手に引き継ぎたいとのこと。

 吉井監督に加えて、3月になって楽天・石井一久監督が涌井秀章の移籍で空いた背番号16に変更し、日本ハム・新庄剛志監督、ヤクルト・髙津臣吾監督、広島・新井貴浩監督と実に12球団中5球団の監督が現役時代の若い背番号を背負うという、非常に珍しい事態に……。

 新井監督の25番は同監督の引退後、恐れ多くて誰も着けたがらない状況となり空き番号となっていたため、監督就任と同時に同番を再び背負うことに。新井監督の兄貴分である金本知憲はこれと同じ状況で空き番となっていた6番を阪神の監督就任時に着けましたが、後継の6番を育てることはかなわず同監督の退任後、背番号6は今も空いたままです。新井監督は後継の25番を育て、背番号を引き継ぐことができるでしょうか。
(週刊ベースボール2023年5月15日号 掲載記事再編)

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