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2023-03-24

【しゅりんぷ池田のカード春秋】出世番号の輝きを取り戻せ!

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期待の高卒内野手

 今季も12球団各チームの野球カードが続々と発売されますが、まず第1弾として3連覇を目指すスワローズのものがリリースされます。

 本作のサブセット「TAKE OVER(引き継ぐの意)」では同じ背番号を背負った新旧の選手をカップリングさせています。背番号21のドライチルーキー・吉村貢司郎は、やはり往年のドライチ投手で21番を背負ったこともある伊藤智仁投手コーチとの組み合わせ。そして、もう1組は西村瑠伊斗&池山隆寛二軍監督で、ともにドラフト2位入団の長打力が売り物の高卒内野手という共通項を持ちますが、同じ背番号36を背負うことになりました。

BBM東京ヤクルトスワローズベースボールカード2023 S74 池山隆寛 x 西村瑠伊斗
S74 池山隆寛 × 西村瑠伊斗

 同番号は池山が新人の84年から91年にかけて着け、背番号1を経て引退直前の2000〜02年にも再び背負ったことで人気を博し、以降は期待の高卒内野手に贈られる番号となりました。

 06年からはやはり高卒遊撃手の川端慎吾が背負い、のちに背番号5に昇格して首位打者を獲得。12年からはドライチ高卒野手の川上竜平が同番号を着けたものの、一軍出場がないまま退団。16年からは廣岡大志が36番を継ぎ、19年に10本塁打、20年に8本塁打を放って将来を嘱望されたものの、21年3月に田口麗斗との交換トレードで巨人に移籍となりました。36番は池山以前にも80年代前半に活躍した渡辺進が若手時代に着けており、球団史的に見れば間違いなく出世番号なのですが、ここ2代は大成させることができなかったという事実が残っています。

 西村の活躍で同番が再び輝きを取り戻せるか。彼を指導する池山二軍監督の手腕にも注目が集まります。
(週刊ベースボール2023年4月3日号 掲載記事再編)

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