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2023-06-26

第2回天神橋筋商店街プロレスで見えた3本柱 ゼウスが語る新生・大阪プロレス今後の指針「今年は決まっているだけで58大会開催」【週刊プロレス】

マイクで観客に語りかけたゼウス

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昨年の同時期(2022年6月25日)、ゼウス体制となって初の商店街プロレスを開催した大阪プロレス。日本一の長さを誇る天神橋筋商店街のほぼ中央に当たる4番街の広場にリングが設置されたが、今年も会場は同じJR天満駅前。

駅のプラットフォームからリングが見下ろされ、場外乱闘がそのまま“駅前乱闘”となる立地。昨年は感染症拡大防止の制限が少し緩和された段階とあってマスク着用での声援が許されていたが、今年はマスクなしでの声援がOKとなり、約2.6kmに及ぶ商店街の端まで聞こえるほどの歓声がこだました。

旗揚げから1年が過ぎ、月1回ペースの定期大会に加え、ほぼ毎週、ショッピングモールや屋外でイベントプロレスの予定が入っている状態。それも昨年の天神橋筋商店街でのイベントを成功させたのがきっかけとなり、依頼が飛び込んでくるようになったという。

ただ昨年は、予定していたよりも大勢の観戦者が詰めかけたため、商店街や駅前への通行の妨げになる事態もあった。その反省から今年は警備員を増員。万全を期して当日を迎えた。

昨年は雨模様で予定されていた5試合のうち1試合(バトルロイヤル)が中止されたが、今年は晴天ではなかったものの天気に恵まれ、全5試合がおこなわれた。

プロレスはよく「非日常の世界」といわれるが、駅前にリングが組まれている光景は、それだけで非日常。インターバルを挟みながら全5試合が組まれ、若手のイキがいいファイト、それを食い止めるベテランの試合運びの妙、笑いを誘うコミカルなファイト、翌日のライトヘビー級トーナメントを見据えての激闘、ヘビー級の正面からのぶつかり合いと、大阪プロレスらしい空気に包まれた。

全試合終了後には、商店街で買い物をしたファンとに撮影会をおこなうなど、地元の経済活動にも貢献。大きな混乱もなくイベントを終えたゼウスは次のように語った。

「コロナの規制も変わったんで、(去年に比べて)今年の方がお客さんがいたにもかかわらず、警備の方もしっかりとできて、近隣のお店の方にも迷惑かけることなく無事に開催できたことが何よりもうれしいです。試合も去年より盛り上がったんでよかったと思います」

「去年は38大会。今年は決まっているだけで58大会ぐらい開催できそうなんです。要は週に1回ぐらいのペース。そのすべての大会が成功できてるんじゃないかと思ってます。常連のファンの方だけでなく、時折来られるファンの方も少しずつ増えてきて、そういう方の顔を見るのが楽しみになってきて。特に子供たちのファンはウチの宝物なんで、ほんとに大切にしたいと思ってます」

「これからもっと大会を増やしていくためには、ウチの陣容も増やしていかなあかんと思ってますし、実は条件を変えていきながら所属の選手も徐々に増やしていってます。選手みんなを大阪プロレスで生活できるようにしたい。それが僕の目標で、そういう団体でありたい。大阪プロレスで一流になったら、いい暮らしができるような団体になりたいと思ってます。それ位のステージになるように。僕はほんとに日本一の団体を目指してるんで。今は全速力で駆け上がってます。新日本プロレスが全国展開してるんやったら、大阪には大阪プロレスありと思われるような団体になれるように本気で考えてます」

「今回の天神橋筋のこの大会は、去年に引き続き開催できたってことが大きくて、毎年この時期になると“天神橋筋4番街で大阪プロレスやってるんや”っていう具合に定番のイベントになればいいなと思ってます。それがいろんな場所に広がっていけば。2月はワンワールドフェスティバル、3月はキューズモール、4月は大阪城公園……っていうふうに、その場所での季節の風物詩にしていきたいですね」

「12月10日の咲洲モリーナで一気に爆発させたいなと思ってます。そこに向けてこうやって、ちょっとずつ大阪プロレスを広めていきたいなと。1年目はお祝いっていうんやないですけど、そういう感じでした。でもまだウチに足りなりないとこもあるんで。ファンの方が次の大会も見たいって思わせるようなもの。2年目に入って、そろそろストーリーもできていくと思うんで。(シングル、タッグ、ライトヘビー級、大阪名物と)ベルトもそろいましたし、これからはそのベルトを争うに向けてのチームができていったりすると思うんで、僕はそれを楽しみにしてます」

地道な地域密着の大会と月1回ペースの通常興行、そして年末に控えたビッグマッチ。前年に続く2回目の天神橋筋商店街プロレスから、大阪プロレスが歩む3本柱の確立しつつあると感じられた。

橋爪哲也

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週刊プロレスNo.2250 (2023年7月5日号/6月21日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

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