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2020-01-28

【2019スポーツカード大賞 02】その他アイテムのベストが決定!

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「八村塁」は記憶に残すべき

田村 確かに、デザインもよかったですよね。

高橋 すごくカッコいいんですよ! しっかり準備をして、流行に乗れるだけのカードを作ったということだと思います。

佐伯 これは偶然と言っていいの?

田村 人事を尽くして、運もあったという感じでしょう(笑)。

佐伯 「平成」か、ラグビーか、これは難しい選択ですね。

田村 「平成」はラグビーとは対照的で、おめでたいパッケージもよかったですよね。よく言えばハッピー、悪く言えば能天気な、平成という時代の雰囲気をよく形に落とし込んでいたと思います。

佐伯 昭和の後半のほうが能天気だったような気がするけどなあ(笑)。でも確かに、日本のトレーディングカードは平成とともに歩んできた歴史でもあるわけだから、ここは「平成」にしておきましょうか。

田村 はい。僕も「平成」だと思います。

高橋 私も「平成」で異議はないんですけれど、他にも紹介しておきたいカードがありまして、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか。

佐伯 ほう、何でしょうか?

高橋 パニーニの「フープス」という海外バスケの商品があって、八村塁選手の人気で今回すごく売れたんですね。定番商品ではあるんですけど、日本人選手が初めてNBAドラフトで指名されて、初のカードが封入されたアイテムということで、これまでNBAカードで苦戦していたショップでも売れ行きが好調だったという話も聞きましたし、これは記憶しておいたほうがいいと思うんです。

佐伯 八村のカードは、「フープス」の前に、パニーニのオンデマンドのカードもありましたよね。

高橋 「インスタント」ですね。「トップスナウ」や「エポックワン」のようなネット限定で買えるカードでしたが、こちらも人気はありました。

田村 日本では八村人気がすごいですけど、世界的な人気は、全米ドラフト1位のザイオン・ウィリアムソン一色ですよね。残念ながら開幕直前にケガをしてしまいましたが、レブロン・ジェームズの人気が高騰していることもあり、アメリカや中国を中心にボックスを買い占めて寝かせておく動きが強くて、商品自体が日本にあまり入ってこなかったり、少し入ってきても品薄で高値がついていたりするんですよね。

 八村のルーキーカードでもっと売りたいのに売ることができないという不健全な市場になってしまっているのが残念なんですけど、そんな中、「フープス」だけは手ごろな値段で十分な数量が入荷されました。八村のカードを欲しがっている人たちが手に取ることができたという意味でも、意義深いアイテムだったと思います。

☆アイテム部門[その他カード]☆

BBMスポーツトレーディングカード「平成」

「スケジューリングだけでなく、中身も素晴らしく、爆発的に売れた」(田村)

▷▷▷次回は、直筆サインカード部門ベースボールカード編です!

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