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2023-09-03

大阪プロレスが大阪第3の繁華街のど真ん中「てんしば」に初進出【週刊プロレス】

天王寺・阿倍野のランドマーク、高さ300mを誇る超高層複合商業ビル「あべのハルカス」がそびえ立つリングで勝ち名乗りを受けたバファロー

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9月2日、大阪プロレスはJR天王寺駅前の「てんしば」(大阪市天王寺区茶臼山町)で、屋台の出店などを伴うイベントプロレス「大阪プロレスてんしば祭り」を開催した(3日も開催予定)。

キタ、ミナミに次ぐ大阪第3の繁華街である天王寺・阿倍野。「てんしば」はJR天王寺・近鉄阿倍野橋周辺の再開発事業で整備され、2015年にオープン。谷町筋から天王寺動物園東口を結ぶ天王寺公園エントランスエリア。天然芝が敷かれ、飲食店やフットレスコート、ドッグラン、雑貨やファッション、ペット用品販売店などに囲まれた広場。後方には2014年3月のオープン当初は日本一の高さ(300m)を誇った超高層複合商業ビル「あべのハルカス」がそびえ立つ。大阪プロレスはそのど真ん中にリングを設置。音楽ライブ、ちびっこプロレス教室を織り交ぜて、試合を提供した。

オープニングでゼウス社長から、「この『てんしば』ができてから、ここにリングを置いて試合することが僕の目標でした。今日、その目標がかないました。今回のこのイベントは、周りに並んでいる露店の方々に力を貸していただいて、出店料によって皆さんに無料で試合を見ていただけてます。なので、大阪プロレスにチケット代を払う代わりに、どの露店でもいいですから何か買って応援してあげてください。それが、僕たちがこれからも開催を続けていくのに必要となります。よろしくお願いします。うまくいくと来年の桜のシーズン、鶴見緑地公園でも開催しようと考えてます」と裏事情を明かした。

通常の大会以外にもショッピングモールでのイベントプロレスをはじめ、スポンサーからの依頼に出向いていったり、リングを設営できない狭い場所ではマットプロレスなど、さまざまな形で試合を提供している大阪プロレス。今回は視点を変えて、営業本部長を務めるブラックバファローに話を聞いてみた。

「ショッピングモールで試合を提供することは宣伝だと思ってます。タダで見てもらってファンになってもらって、また違う場所でイベントしたときにまたタダで見てもらって。“有料の本興行はどんなんなんだろう?”と興味持ってもらってお客さんが増えていけばうれしいなという思いで始めたんですけど、その流れが現実になりつつある」と感触を得ている。

「再旗揚げからGAORAさんで中継もしていただいてますけど、ナマで見てもらうことで、また違った効果があると思います。イベントであっても会場に足を運ぶことによって、試合を見ること以外にいろんな楽しみを感じると思うんです。サインをもらったり、写真を撮ってもらったり。たとえば、好きな選手ができてファンレターや差し入れを持っていって、それをドキドキしながら渡すとか。それはライブならではのもので、テレビでは味わえないこと。それが無料でできるのは、大きな宣伝効果だと思います」

ゼウス社長体制になって約1年半。「一つひとつが実績になって、話を聞いていただける機会は増えましたね。開催すれば大半が喜んでいただいてくれてますので、今後は定期的に、細かく説明しなくても『次はこの日にお願いします』といった一言で決まるようにしたいですね」とバファローは営業本部長の顔で語った。

これまでで一番印象に残っているのが、大阪天満宮(大阪市北区天神橋)での開催。神楽殿、参集殿、梅花殿は国の有形文化財に指定されているほど由緒ある神社。すぐ近くには落語の常設小屋「天満天神繁盛亭」が建設されているが、大阪プロレスは境内にリングを設置して試合を提供した。

「スポンサーからの紹介でしたが、お話をいただいた時にはバク然と“ここでできたらなあ……”と思う程度でしたが、だんだん具体的になっていくうちに、ここでなら持ち出しになってもいいかと思うようになって。でも、イベントを開催するにあたってのスポンサー探しまで手伝っていただいて。最後、利益が出た分は天満宮に寄贈させていただく形にして。会社の利益って考えるとあれですけど、でもやってよかった、できてよかった」と振り返る。

プロレスの興行スタイルも時代とともに様変わりしている。もはや“体育館にリングを組んで”というものだけではない。

「儲けるため、会社を維持していくには興行をしなくちゃいけない。だからとって乱発すればいいというものでもない。売り興行を考えた時に、今までのプロモーターさん以外にどこが買ってくれるのだろうか? そう考えてたどり着いたのがショッピングモールや今回のようなお祭りプロレス。いろんな形にチャレンジしながら、それら一つひとつを実績として積み重ねていきたい」とリング外でも奮闘を続けるバファロー営業本部長。

その向こうにはゼウス社長は旗揚げ時に掲げた「2025年の大阪万博で試合したい」という目標が。さらにその先の「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)で大阪プロレスを!」につながっていく。

橋爪哲也

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週刊プロレスNo.2261 (2023年9月13日号/8月30日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

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