BBMカード編集スタッフによるコラム、東京ヤクルトスワローズの記録に関するテーマでもう1本!
ヤクルトカードのサブセットの一つとして、様々な球団記録を持つ石川雅規、山田
哲人、青木宣親の現役3選手で、「RECORD MAKERS」というカードを制作しました。
今回紹介する青木は長らくMLBに行っていたこともあり、NPBのキャリアは9年(1年
目は10試合にしか出ていないので実質8年ほど)にしか過ぎないのです。ヤクルト球
団の打撃通算リーダーズの各部門で上位に名が上がる若松勉、古田敦也、宮本慎也は
それぞれ、19、18、19年ですから、半分ぐらいのキャリアしかない青木が様々な部門
でベスト5に名を連ねているのは驚異的です。
同選手が昨年、NPBの通算打率の規定となる4000打数を超え、長らく歴代1位をキー
プしていたリーの打率.320を上回る.329でトップに躍り出たのは、みなさんご存知の
通り。
今季37歳を迎えた青木だけに、今後は徐々に打率が下降していくことを覚悟しなけれ
ばならないはずですが、原稿執筆時点での今季の打率はリーグ5位の.355で、下降ど
ころか上昇しそうな勢いなのには驚かされます。
また、打率ベスト5の中に青木に加え山田と川端慎吾と現役選手が3人も入っている
のは頼もしい限りです。
そして、意外とも思えるランキングが死球です。昨季はリーグ最多の19死球を受けて
いますが、今後も同程度のペースで死球を受け続ければ、早晩球団歴代1位を占めそ
うです。
死球が多い打者というと、NPBの最多記録が清原和博の196であるようにホームラン
バッターに多い印象がありますが、必ずしもそういうタイプではない青木の死球が多
いのはなぜなのか。
重心を低くして投手に対峙する特異な打撃フォームゆえ、ボールをよけにくいので
は、との観測もありますが、ケガが心配なので、気を付けてもらいたいですね。
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