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2023-10-24

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週プロ早版11・8号(No.2271)中嶋が全日本衝撃登場、欠場中のたむへすず痛烈、元イケメンDDT両国&全日本最強タッグ参戦へ 特別定価590円

 毎週水曜発売(一部地域はことなります)の週刊プロレスの内容、見どころを発売1日前の火曜に紹介します。


 今週号の表紙は全日本後楽園大会の三冠戦後、敗れた宮原健斗が場外で倒れていると花束をもって突如登場した中嶋勝彦です。全日本51年目の旗揚げ記念日となった聖地決戦は三冠王者の青柳優馬がエース宮原を下してV5達成。そのほか諏訪魔が尾崎魔弓&雪妃魔矢との“魔のトリオ”で6人タッグ王座奪取など注目試合中心で巻頭から詳報。

 新日本はジュニアタッグリーグが開幕。マスター・ワト&エル・デスペラード組、YOH&MUSASHI組など注目の日本人タッグの初戦中心にリポート。イギリス・ロンドンでおこなわれたビッグマッチもオスプレイvsザックのIWGP US(UK)戦など詳報。

 スターダムはタッグリーグ序盤。好調な出だしを見せている岩谷麻優&羽南の“アイコンタクト”のリーグ戦ほか、ワールド王座挑戦が決まっている鈴季すずが負傷欠場中の王者・中野たむに痛烈発言連発のインタビューも必読。

 DDT後楽園は11月の両国ビッグマッチへ向けて加速。クリスvs上野のKO-D前哨戦開戦のほか、高橋ヒロムが来場してアイアンマン王座を奪取するサプライズもあり。DDT関連では解散したフェロモンズをディーノがあらため検証する企画も。

 そのほかNOAH後楽園、大日本・札幌、ドラゲー福岡、OZ横浜、東京女子福島&仙台、夏すみれ10周年新宿など掲載。水曜発売(一部地域は発売日は異なります)。   


新日本10・9両国~IWGP世界ヘビー級◎SANADAvsEVIL「自負と誇り、2つ我にあり」



 「清々しい気持ちだよ」と、宮原健斗は言った。

 三冠ベルトを取れなかったのに、どうして。悔しさはある。にもかかわらず、表情にはほとんど出していなかった。

 本人の中で悔しさより満足感が上回っていたのだと、試合後のコメントを聞きながら思った。

 宮原は負けた。

 みずからの手で作り上げた世界で育った三冠王者に挑戦して負けるという、初めての経験だった。

 話は最年少三冠ヘビー級王者となった7年前にさかのぼる。全日本久々の両国大会で諏訪魔の挑戦を退けた宮原は、声の限りで「最高」を叫んだ。

 空席が目立つ場内で、しかし宮原には満員の客席が見えていた。いつかそうなるように、しっかりとイメージしていた。あれから「最高」をずっと言い続けた。

 周囲は思う。どう見ても最高じゃないのに、この男はいったい何を言っているのか?

 いま宮原は問う。どうだ、最高になっただろ?

 宮原が何をやってきたのかと言えば、荒れ地を耕して種を蒔いてせっせと水をやって、太陽となって燦々と日を浴びせる。

 もちろん宮原だけでなく他のレスラー、団体関係者も志は同じだったと思うが、常に考えて先頭になってやってきたのは間違いない。

 荒れ地は肥よくな大地となって、新たな力が続々と育ち始める。その結果の「ゼンニチ新時代」であり、宮原の背中を見て一歩一歩階段を上がってきた青柳優馬は団体の頂点をつかんだ。

 若くして三冠王者になった宮原はあとに続く若い選手の少なさに危機感を抱き、とは言えそう簡単に新しい力は育たないから「一人でやってきた」感がずっとあった。

 それがどうだ。若い世代の著しい躍進を見るにつけ、もう一人じゃない。目の前には青柳を筆頭に若いエネルギーがほとばしる「ゼンニチ新時代」の景色が広がる。

「最高じゃねぇか」

 負けたけれど、清々しかった。(宮尾)

◇  ◇  ◇

 詳細は10月25日(水)発売の週プロ誌面にて。週刊プロレスmobile内「週プロ早版」ではその他の掲載コンテンツも紹介しています。

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