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2019-02-13

ルーキー&女子で「爽やか回」?「サブセットのサブセットたるサブセットの中のサブセット」も!

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 どこまで言っても話が止まらないこの連載は、ようやく4回目。ルーキーカードとサブセットを取り上げます。どちらもトレーディングカードになくてはならないアイテムのポイントとは?

 さらには、人気の女子カードについても語り尽くして、3人のこだわりが炸裂します!

【参加ディーラー】(敬称略)
佐伯 篤(SAトレーディング/写真右)
田村亮一(ミント神田店/写真中)
高橋高弥(ミント立川店/写真左)

☆ルーキーカード部門☆

佐伯 次は【ルーキーカード部門】です。

田村 今年のルーキーで話題になったのは、広島のケムナブラッド誠以外で言うと、だれですか?(笑)。

高橋 普通に考えれば、大谷対清宮になるのではないですか。

佐伯 大谷のどのカードを持ってくるかですね。私は「ボウマン」もいいとは思いますが、ここは「トップスナウ」の大谷を推したいです。本当にたくさんカード化されていて、新人王がらみだけでも、ノミネート、候補、受賞で3回もカード化しましたから(笑)。入団発表から全部持っている人は結構いいコレクションになったと思います。どれか1枚というよりも、大谷の「トップスナウ」全体を選びたいですね。

田村 「トップスナウ」があってこその「エポックワン」ですからね。大谷のおかげで日本での「トップスナウ」の認知度も大きく上がりました。

高橋 初ホームランの時の「トップスナウ」は、裏面がベンチに帰って来たときのサイレントトリートメントでしたよね。あれはよかったと思います。

佐伯 あの写真は表面でもよかったと思うんです。大谷のカードはたくさんありましたけど、表面はどれも同じような写真ばかりで、あまり遊び心がなかったのが残念でした。

田村 「トップスナウ」は本当にタイムリーで、その日に起こったことが、次の日の明け方にはもう商品化されているので、選択肢があまりないんでしょうね。高橋君は何を選びましたか?

高橋 私は清宮選手と、今日も何度か話題になったバスケの渡邊雄太選手ですね。もしくはサッカーの久保建英選手。2020年の東京オリンピックのエース候補なので、羽ばたいてほしいという期待を込めて。FC東京のチーム別カードは、久保選手の効果で即日完売したくらい、本当によく売れました。

佐伯 渡邊はパニーニの「プリズム」にも入っていましたよね。

高橋 入っていますけど、グリズリーズの写真ではないんですよね。サマーリーグのときのネッツの写真でした。私の挙げた中から3人の中からどれか1枚を選ぶとすれば、久保選手ですね。

田村 久保と清宮を比べたら、清宮の方が強そうですけどね。

佐伯 清宮と大谷だったら?

田村 その2人だと、やっぱり大谷になっちゃうんでしょうけど。

高橋 日本人の視点からすると、大谷選手は純粋なルーキーカードではないのがちょっと気になります。

田村 この部門は、その年を代表する1枚のルーキーカードをレギュラーカードの中から選びたいので、そうすると「1stバージョン」に入っていて、シークレット版もあった清宮のルーキーカードになるんですかね。需要も非常に高かったし、今年を代表する1枚だと思います。パックから出るカードなら清宮、それ以外も入れるなら大谷の「トップスナウ」、ここも日米で選んでもいいのかもしれないですね。久保、渡邊も含めて、豊作だったと言えるのではないでしょうか。高橋君、まよんぬは入れなくていいの?

高橋 その話は後にとっておきます(笑)。

佐伯 大谷と清宮はこれまでもいろいろなところで名前が出てきましたし、ここはあえて他の選手を選んでもいいかもしれないですね。

佐伯 そうなると、久保ですかね。サッカーはここくらいしか出番がないかもしれない。

田村 そうしましょうか。インパクトもありましたからね。サインはもちろん、レギュラーカードでもいい値段がついていました。

高橋 レギュラーは1000円でも売れますよ。

佐伯 そう考えると、さすがに清宮でも1000円では売れないですからね。

田村 国内サッカーから出た久しぶりの明るい話題ということで、久保にしましょう。

高橋 久保選手の初ゴールを私はたまたま現地で観戦しているんですよ。そういう思い入れもあったので、これはうれしいですね。

東京オリンピックのエース候補。羽ばたいてほしいという期待を込めて
(高橋)

☆サブセットカード部門☆

佐伯 次は【サブセット部門】。ここもサブセット星人の出番ですよ(笑)。

田村 サブセット星人は佐伯さんじゃなかったでしたっけ?(笑)。この部門は毎回重箱の隅をつつくようなコーナーなんですけど、2018年は印象に残るものがありましたよね。私は全会一致で決まるんじゃないかと思っているのが、一つあるんですけど。

佐伯 ほう! 何でしょうか?

田村 「ホークスヒストリー」ですね。3月末に発売された「ホークス80周年カード」でレギュラーのデザインがあって、それのアップデート版としてソフトバンクのチーム別カード、さらにダメ押しで80周年セットが出て、そこにも封入されたんですよね。1年を通して3回同じデザインのサブセットが出たということで、これこそまさに、サブセットのサブセットたるサブセットの中のサブセットなんじゃないかと思うんです(笑)。

高橋 私も「ホークスヒストリー」ですね。3アイテムに渡って各9枚で全27種もあり、カード番号が続きになっていたのも、すごくよかったと思います。他ではDeNAのチーム別カードに入っていた「Young Guns」というサブセットがあって、これなんかは見た目のかっこよさで個人的にすごく気に入っている1枚です。

田村 どんなカードだったっけ?

高橋 だまし絵みたいな感じで、選手とカードのタイトル文字が前後するような、個性的なデザインでした。

田村 思い出した! DeNAはちょっと面白いデザインが多かったですよね。確かにあれはレギュラーやインサートじゃなくて、サブセットだからできたデザインだと思います。佐伯さんは何かありました?

佐伯 ヤクルトのチーム別カードに入っていた青木の「Welcome back」ですね。打撃、守備、走塁でメジャーに行く前の写真と現在の写真をそれぞれに組み合わせていて、よくできているなと思いました。あとは中日チーム別カードに入っていた松坂の「Winners Never Quit」。ただ、「ホークスヒストリー」のことはすっかり忘れていて、あらためて2人の意見を聞くと、これはいいものだと思います。

田村 サブセット本来の面白さを感じさせてくれましたよね。

佐伯 コンセプトがいいですよね。ちょっと地味だけど、細かいところまできちんと作っているというのは評価していいと思います。

高橋 異議なしです。

3アイテムに渡って各9枚で27種。カード番号も続きになっていた
(高橋)

☆女子カード部門☆

佐伯 次は【女子カード部門】です。

田村 これも1位は確定ではないでしょうか。

佐伯 2017年は百田夏菜子さんでした。

田村 今年はももいろクローバーZの4人セットでしょう!

佐伯 私もそう思います。破壊力が4倍になりました(笑)。

田村 ももクロの4枚だけ、始球式カードのデザインの色がその子のイメージカラーになっているんですよね。

佐伯 こだわりですねえ(笑)。

田村 好き勝手やりやがってます(笑)。

佐伯 これに決定です!

高橋 まよんぬの話はよろしいですか?

田村 女子カード部門もいろいろありそうですから、女子カード大好き星人の高橋君の話を聞いてみましょうよ(笑)。

高橋 私も「FUSION」からはももクロの4枚で鉄板だと思うんですけど、他にもAKB総選挙で2位に入った須田亜香里さんがすごく人気で、直筆サインカードもSKE48のカードに入って以来、久々の封入ということで話題になりました。「2ndバージョン」では平昌オリンピックでメダルを獲得した髙木菜那、美帆姉妹の始球式カードも入りましたが、これもすごいことを実現してくれたと思います。

 あと、私の大本命は“まよんぬ”こと、ダーツの森田真結子選手。「Shining VENUS」に封入されたチェキがものすごく凝っていたんですよね。とにかく手間がかかっていて、1枚1枚がアートのようで全部にこだわりが込められているので、全種を集めたいというくらいの勢いで探されている方は多かったです。

田村 SNSを含めて、セルフプロデュースがうまい子なんでしょうね。夜なべしてチェキに色を塗ったんでしょう(笑)。

高橋 そういう努力がうれしいですよね。

田村 高橋君もすっかりファンになっちゃったと(笑)。

高橋 彼女をきっかけにダーツバーに通うようになったお客さんを何人も知っています。

佐伯 いまネットで森田選手のチェキ画像を調べてみたけど、確かにこれはすごい!

田村 どれ? 私にも見せてください。へぇ~、これはすごいですね。その辺のデザイナーよりもセンスあるかもしれない(笑)。

佐伯 プライスも軒並み3万円くらいついていますね! これは1位をまよんぬのチェキにする? ももクロは次点にして。

田村 難しいところですね。

高橋 普通に考えれば、ファンの多いももクロが妥当かとは思いますが。

田村 でも、ももクロの4人と互角に争うまよんぬ、彼女はいったい何者なんだ(笑)。

高橋 森田選手は「FUSION」で始球式カードにもなっていました。

田村 そう言えば、始球式カードもサブセットで、本来なら先ほどのサブセット部門で名前が出てきてしかるべきなんだけど、だれもその話をしませんでしたね。もう始球式カードはひとつのジャンルとして確立されたということでしょうか(笑)。

高橋 次回の座談会からは始球式カード部門を作らないといけませんね。

佐伯 一応サブセットの候補にゴルフの松山英樹の始球式カードは挙げてきたんですけどね。名前は出しませんでしたが。

高橋 上島竜平さんも面白かったですよね。

田村 あまり調子に乗ると、「始球式プレミアム」とか出しかねない(笑)。始球式カードはそろそろもうひと皮むけて見てもいいかもしれませんね。それくらい2018年の始球式カードは内容が充実していました。

佐伯 話を戻すと、ベスト女子カードはどうしましょう。

田村 始球式も制覇したということは、まよんぬの勝ちなのかも。

高橋 大丈夫ですか?

佐伯 ももクロは昨年1位だったし!

田村 OKです。じゃあ思い切って、森田真結子で行ってみましょうか。

佐伯 そうですね。高橋君の熱意と力作チェキを評価して、まよんぬに決定しましょう!

高橋 ありがとうございます! これで今日の私の役割は終わりました(笑)。

田村 高橋君はもう帰ってもいいです(笑)。

ももクロの4人と互角に争うまよんぬ、彼女はいったい何者なんだ!
(田村)

(つづく)

これまでの回はこちら

〈第1回〉

〈第2回〉

〈第3回〉

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