※女子63kg級・鍋倉那美選手(三井住友海上)
Photo/近代柔道
16年リオ五輪の金メダリスト。17年には全日本選手権にも挑戦。17年のGS東京から本格復帰した。18年GSデュッセルドルフはオドバヤル(モンゴル)、オルジョフ(アゼルバイジャン)らを倒して優勝したが、選抜体重別でベテランの海老沼匡(パーク24)に完敗。優勝の橋本壮市(パーク24)に世界代表を譲ったが、このまま終わるつもりはない。東京を狙う上では今は雌伏の時期とも言える。
右組みからの大外刈りや内股に威力を持ち、体幹も強い。外国選手にも力負けしないパワーが武器。
小柄だが、右背負い投げに一発を持つ。立ち技から寝技への移行が早いのも佐々木の特長だ。17年の講道館杯で優勝。GS東京、GSパリでは結果を残せなかったが、その後のGSエカテリンブルグで2位、そして選抜体重別ではライバルの藤原崇太郎(日本体育大2年)を破って優勝、アジア代表の座を手にした。
このクラスは永瀬貴規(旭化成)をトップとして18年GSパリ優勝の藤原がいるが、佐々木にとってはアジアを勝って自己の存在をアピールしたいところ。そこから東京五輪への道も開かれる。
昨年の世界選手権銀メダリストで、現在この階級の第一人者である芳田司(コマツ)が今年も世界代表の座を射止めた。玉置は今春の選抜で優勝したものの、アジア代表に。だが、立ち技では一本背負い投げに力強さがあり、なおかつ寝技も得意な彼女の未来は明るいといえる。今後の精進しだいでは、芳田に追いつき追い越すことも決して不可能ではないだろう。
そのためには、やはりアジア女王になることが命題だ。手強い外国人選手が多い57kg級だが、インパクトのある試合内容と結果で、芳田に肉薄するきっかけをつかみたい。
高校時代から攻撃型の柔道を遂行してきた鍋倉。特に、右内股に一発の威力を秘めている。シーズンを重ねるごとにコンスタントに実力を高め、17年GPデュッセルドルフの3位入賞で、国際大会で戦える確かな手応えを得た。今年の選抜は1回戦負けに終わったが、これまでの国際大会での実績と高い将来性を買われてアジア代表に抜擢された。
外国人選手には組み手で頭を下げられることも少なくないが、そこをうまくクリアすれば得意の内股が炸裂する。もう一殻破るためにも、今回のアジア競技大会で大きな足跡を記しておきたい。
8月29日 男子60kg級・66kg級・女子48kg級・52kg級
8月30日 男子73kg級・81kg級・女子57kg級・63kg級
8月31日 男子90kg級・100kg級・100㎏超級・女子70kg級・78kg級・78㎏超級
9月1日 男女混合団体戦
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