※57kg級の金知秀(左)は、すでにシニアの国際大会でも結果を残している実力者
Photo/近代柔道
有力選手が多数エントリーした48kg級。その中でも特に古賀若菜(南筑)、芳田真(比叡山)、中馬梨歩(国分中央)の実力と実績が秀でている。この3選手に割って入りそうなのは、現在好調の外処芽優(富士学苑)。古賀はインターハイ2連覇、芳田は春夏連覇、そして中馬は今年の全日本カデに続くタイトルを狙う。
優勝争いを牽引すると思われるのは、對馬みなみ(東北)、大森生純(帝京)、河端風(大成)、藤城心(富士学苑)の4選手。大森は春夏連覇を目指し、藤城は全日本カデと合わせて今年の2冠に照準を定めている。
優勝候補筆頭は金知秀(夙川学院)。18年高校選手権覇者で、すでにシニアの国際大会にも出場して結果を残している。韓国代表で東京五輪オリンピックを狙う逸材だ。金に対抗する一番手として考えられるのは古賀ひより(創志学園)。今春の高校選手権は惜しくも準優勝。リベンジを期して夏の大舞台に臨む。また、技がキレる中矢遥香(新田)や、寝技の巧みな五十嵐日菜(国士舘)も上位ラウンド進出をうかがう。
このクラスは浦明澄(創志学園)と結城彩乃(富士学苑)の実力が際立っており、優勝争いをリードする存在。春を制した浦は2冠狙い。対する結城は同2位で、巻き返しを目指す。
18年全日本カデ優勝の朝飛真実(桐蔭学園)が、インターハイ制覇を狙う。スタミナがあり、足技も寝技もうまい。彼女を追うのが多田純菜(敬愛)、桑形萌花(夙川学院)、田嶋由佳(東海大札幌)。多田は17年インターハイ3位、桑形は18年全日本カデ2位、田嶋は17年インターハイ2位の実績があり、それぞれ高いスキルを持っている。
松本りづ(大成)、野澤知莉(桐蔭学園)、黒田亜紀(富士学苑)、長谷川瑞紀(夙川学院)の4人が有力。松本は18年全日本カデ70kg級3位。野澤と黒田はチームの中心選手として進境著しい。また、長谷川は夙川学院のポイントゲッターの一人で、団体・個人ともに活躍が見込める。
女子超級は、高校選手権優勝の髙橋瑠璃(帝京)が優勝候補ナンバーワン。大型で、払い腰からの寝技もうまい。春の戴冠からさらに実力を高めており、夏も頂点に立つのは堅いと見られる。追うのは、高校選手権2位の米川明穂(藤枝順心)と同3位の吉峰芙母絵(夙川学院)。トーナメント佳境の激戦から目が離せない。
※78kg超級の髙橋瑠璃(右)。春に続いて夏も栄冠に輝く可能性は高い
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