団体初のビッグマッチ7・13両国国技館に向け、勢いを増すロッシー小川新団体「マリーゴールド」。当サイトでは両国カウントダウン企画として、WWE移籍が噂される団体のエース、ジュリアがMCとなり、アクトレスガールズ出身の6選手とのトークバトルを展開。その第3弾ゲストは天麗皇希(あまれい・こうき)。類まれなるビジュアルもあって、団体から大きな期待を寄せられる皇希。これまでは舞台もあってなかなかリングに集中しきれない状況があったが、6月で舞台にひと区切りつけ、当面はプロレスに専念するという。大会場での活躍、そして海外進出。数々の夢を抱く未来のスターにジュリアがズバリと斬り込んだ。

ジュリア「今後も舞台とプロレスを並行してやっていくの?」
皇希「いえ、舞台はこないだのでいったんお休みして。しばらくはプロレスに専念したいなと」
ジュリア「おー! 練習も来れるの?」
皇希「練習も行きます。ずっとジュリアさんに『すいません、練習お休みします』って連絡ばかりしてたので…(苦笑)」
ジュリア「ホントだよね、私はいつも了解、了解、了解って返して(笑)。」
――しばらく専念っていうのはどのぐらいなイメージなんですか?
皇希「全然何も考えてなくて。芸能の事務所との兼ね合いもあるんですけど、今年中とか1年はそっち頑張ってこいって」
ジュリア「なるほど、じゃあこっからは一旦専念できるんだね」
皇希「あまりに大きい案件がきたら話が変わってくると思うんですが、事務所も(芸能関係の仕事は)全部断るって言ってくれてるので」
ジュリア「ここからが本番って感じだ。いまいくつだっけ?」
皇希「27歳です」
――27歳っぽいですか?
ジュリア「えー、どうだろ? 言われれば27っぽいかもだけど、落ち着いてるよね。今後プロレスでやりたいことって何かあるの? 闘いたい人とか」
皇希「やりたいこと…ベルトはほしいです。前も未来さんとシングルトーナメントの決勝で闘って負けてるんですけど、そこで初めてベルト欲しいなって思ったんです。それまで全然興味なかったんですけど、シングルトーナメントに選ばれて、6人ぐらいで競ったんですけど、決勝で負けて。闘った相手のベルトに対する思いとか。アクトレスの時のトーナメントって勝敗がポイントで決まるんです」
ジュリア「…ポイント?」
皇希「ポイントマッチっていう形式で実力とか努力、グッズの売り上げとか、最後は運でサイコロで決めたり」
――めちゃくちゃ独特のシステムですよね。
ジュリア「すごいっすね、色々争って最後は運なんだね」
皇希「でも、その時みんなが必死になってる姿を見て、ベルトってすごいんだなって思って」
――マリーゴールドでもマリーゴールド・ワールド、ユナイテッド・ナショナル、スーパーフライの3大王座が設立されました。
ジュリア「強さとかは一旦置いといて、皇希はベルト似合いそうだよね」
――タッグ王座の設立も検討されているとか。皇希&ごちかのタッグがベルト巻いたらかっこよさそうですよね!
ジュリア「うんうん、旗揚げ戦で2人が並んでる絵は単純にかっこよかったよ。高身長でこれだけ綺麗だと絵になるよな」
皇希「タッグでもなんでもベルト、欲しいです。一個の目標として」
ジュリア「いろんな人と、いろんなレスラーと闘って、経験積んで、ベルト目指して欲しい」

――ジュリアvs皇希も見てみたいです!
ジュリア「あったらいいっすね。私は身長が特別高いわけじゃないし、元の身体能力が特別良いって訳でもない。どちらも元は平均くらい。なんだけど、プロレスで大事なものを表現できる自信がある。そういう部分を叩き込んでやりたいって気持ちはある」
――スター候補だからこそ。
ジュリア「私に噛み付いてくるやつが出てくれば面白いんだけどね。一緒に練習したり口で説明したりしても、実際に経験しないと伝わら無いことってあるじゃないですか。だから試合で身体と身体、心と心をぶつけ合って、闘いで会話するって言うのかな。皇希に限らず、マリーゴールドのみんな。期待してるからこそ、闘いたいですね。いま私、欠場モードなんで、誤解されがちですけど、リングで向き合う時が来たらこんな優しく無いよ」
――その時が来たら、皇希さんも闘いたいですか?
皇希「はい、闘わせていただきたいです」
――でも骨が折れても、20分以上試合する人ですよ?
皇希「確かに(苦笑)。私、セミだったから後半のちょっとしか見れてなくて、全然気づかなくて。あとで聞いて、え…?って思って。そしたら折れてるって、えぇぇ!?って」
――しかもがっちり折れてましたからね。
ジュリア「(遠い目をしながら)がっちりでしたねぇ」
皇希「しかもケガしたほうの手でエルボーとかやられてましたよね?」
ジュリア「(遠い目をしながら)やってたねぇ」
――スゲーなと思うと同時に、イカれてるなと思いましたよ!(笑)
ジュリア「病院の先生からもイカれてますね!って言われたよ…(苦笑)」
――ケガを賞賛するわけではないのですが、ケガを押してでも闘いぬくってめちゃくちゃプロレスラーしてるなって思いましたよ。
皇希「ホントすごいなって思います」
――皇希さんもいつか骨折って、伝説を…。
ジュリア「やめなさいよ(苦笑)。ケガはしないのが一番だからな。でも、ホント予期せぬところでやってしまった。今まで見てきた事もあったし、自分も今回それを経験した。気を付けてても起きてしまうものではあるけど、なるべく回避する努力が必要だよね。皇希も舞台やってたら、ケガもあったでしょ?」
皇希「私ではないんですけど、見たことあります。共演者の方で、ふとしたアクションで手が折れちゃったりとか。段差でコケて、足ネンザしたり」
ジュリア「そうだよね。私の知人のアクションの先生も満身創痍だった。プロレスでも舞台でもお笑いでも歌でも、一生懸命やることはどの業界にもどこか通じるものがあるんだよね。 夢とかあるの?」

皇希「はい。私、いつかアメリカに行きたいなっていう夢があって。映像でアメリカの試合を見た時、規模が違い過ぎて。この空気を味わってみたいって思って。表に立つ人間として、いま一番大きな目標かなと」
ジュリア「目標がデカい人、いいっすよね」
皇希「ビッグマウスにならないよう頑張らないと(笑)」
ジュリア「お前には無理だよ!って言われるぐらいの目標がちょうどいいんだよ」
――デビュー1年目のジュリアさんに今後の目標は何ですか?って聞いた時、東京ドームで試合がしたい!って言ってましたもんね。
皇希「かっこいい!」
ジュリア「うぉー、懐かしい…言ってたねぇそんな事」
――当時は絶対無理だろうって思いましたが…。
ジュリア「新日本さんへの提供試合ではあったけど、デビューして2年ぐらいで東京ドームで試合できたよ。これは運もあるけど、ドンドン言っていけば自分の言葉には責任感が生まれて、それなりの行動をしなくちゃならなくなる。でもその分夢に近づいていくと思うから」
皇希「なるべく声を大にして言っていきたいと思います、アメリカ行きたいって」
ジュリア「皇希は長身だし、ビジュアルも良いし、がんばれ! あとは英語が必要」
皇希「ふんわりしかできないので」
ジュリア「やっといたほうがいいよ、あとで苦労すっから(しみじみ)」
皇希「もともと英語は好きで、洋画見たり英語のサイト見てて」
ジュリア「(マリーゴールドには)外国人のスタッフとか選手がいるから、なるべくコミュニケーション取ったりしておくといいと思うよ。今度、私と日本語禁止でやり取りしようよ」
皇希「喋れなくなっちゃう(笑)」
――いろいろ話してきましたけど、ジュリアさんの印象変わりました?
皇希「スターダムの時はとくに見てた選手だったので、ジュリアさんと詩美さんは」
――巡り巡って、その2人と同じ団体になるっておもしろいですね!
皇希「はい。だけど、その時点で緊張パラメータがマックスだったんですけど、私のイメージ通りの人でした。ユニットのリーダーとかやられてた時に、人を引き付ける力、人を引っ張っていく力がある人なんだろうなって思ってたんですけど、実際にお会いしてすごい光栄っていうか」
ジュリア「金の卵の皇希が会えて光栄って言ってくれるジュリアを、ジュリ番は馬車馬のように働かせるんだよ…!」
――うまくだまくらかして……いやいや、プロレスファン、週プロ読者がジュリアさんを待ち望んでますから!
ジュリア「そうやって言ってくるから断れなくなるんだろ(笑)!ウソウソ、ありがたいです」

皇希「でも、これが上に立つ人なんだろうなって。分け隔てがないところもだし、締めるところは締めるのもそうだし。言葉にするの難しいんですけど」
――話してみても、その感じは変わらなかったですか?
皇希「はい。もともと怖いって印象はあんまりなくて…」
ジュリア「わかってるね! 気を使ってるわけじゃないよね?」
皇希「いえ、そういうわけでは(苦笑)」
――ジュリアさんは話してみてどうでしたか?
ジュリア「正直、(皇希は普段)いないからレアキャラみたいな感じで、背の高い美人以外なにも分かってなかったんだけど、まじめな子なんだなってわかりました、意外と落ち着いてたり」
――今後は絡む機会が増えるでしょうし。
ジュリア「アクトレスの子たちはギャップに驚かされる事が多いんだけど、皇希はなんか、逆に負けず嫌いとか、そういうのはある?」
皇希「負けず嫌い…? あんまり負けず嫌いって思ったことないです」
――履歴書を書く時、長所&短所はなんて書いてるんですか?
皇希「一番困るんですよね…でも、人の話を聞くのが好きで。お悩み相談じゃないですけど」
――ジュリアさん悩みないんですか?
ジュリア「あ? えっ、えっとぉ、プロレスで怪我して欠場になったんだけど、いましか爆食いできないなと思って、ギブスがついてる間は自由に食べてやるって張り切ってたのよ。でも、予定より1週間早くギブスが取れたのよ。想定外の爆食い期間即終了で、ストレスを感じてるんです!ホントはもっと食べるはずだったのに…どうすればいいですか? 皇希さん助けて!」
皇希「たとえばチートデイを作るとか?」
ジュリア「あっ、チートデイ、そうですよね」
――わりと普通の回答ですね!
皇希「え…(困った顔で)じゃあ、ギプスが取れる当初の予定日までは爆食いOKにするとか」
――おー、いいですね! そしたら今日は何食べますか?
ジュリア「うっしゃ、ピッツァ!」
皇希「普段食べないんですか?」
ジュリア「食べないよね、大きいタイトルマッチの後とかにだけ食べる」
――皇希さんは何が好きなんですか?
皇希「肉が好きです」
――わかりやすくていいですね!
ジュリア「焼肉? ステーキとか?」
皇希「焼肉好きです」
ジュリア「レバーは?」
皇希「大好きです!」
ジュリア「(目をキラキラさせて)今度行こう、おいしい焼き肉屋知ってるから!ヤバいから」
皇希「ピザはいいんですか?」
ジュリア「ピザはもういいや!」
皇希「ぜひぜひ。ジュリアさん今日はありがとうございました!」
ジュリア「こちらこそ。(皇希は)金の卵だと思うから、ホントにケガだけはしないでもらいたいのと、さっきも言ったけど、そのレアキャラ感みたいなのはあっていいと私は思う。皆の輪に入り切らずに少し浮いてるぐらいがむしろいいよ。友達は外で作りゃいいから。礼儀は大切だけど、変になれ合う必要はないから上目指してガツガツがんばってよ。プロレスラーとしていろんなことを経験してほしい。これからたくさんの試練が降りかかると思うけど乗り越えて、やり切って、大きな夢をかなえてほしいですね」
皇希「はい。やっぱりいろんな目標を達成して自分が売れることがもう恩返しだと思うので。ジュリアさん、小川さん、風香さん、応援してくれる人たち、みんなに恩返ししたい。やるしかないですよね」
ジュリア「そうだよ、がんばって!」
皇希「はい、今日はありがとうございました!」

「MARIGOLD Summer Destiny2024」
★7月13日(土)東京・両国国技館(14:30)
▼ジュリアvsSareee
▼林下詩美vsイヨ・スカイ
▼初代スーパーフライ王者決定トーナメント決勝戦◎翔月なみつvs松井珠紗
▼高橋奈七永&石川奈青vs神取忍&井上貴子
〔チケット〕
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=50876