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2024-06-08

【マリーゴールド両国カウントダウン対談vol.1】ジュリアvs後藤智香~前編~ゴチカの原点で語る、マリーゴールド入団の理由【週刊プロレス】

ジュリアのトークバトル、元アクトレス編第1弾のゲストは後藤智香!

ロッシー小川新団体「マリーゴールド」初のビッグマッチ7・13両国国技館大会が1カ月後に迫った。当サイトでは、5月20日の旗揚げ戦に向けてスターダム出身の選手を中心とした6人と団体のエース、ジュリアのトークバトルをおこなったが、今回より両国カウントダウンとしてアクトレスガールズ出身の6人を相手に対談をお届けします! 

 その第1弾ゲストはゴチカの愛称で知られる後藤智香。173センチ、65キロという長身と誰からも愛される明るいキャラクターで早くも人気者になりつつある後藤だが、プロレスデビューはマリーゴールド旗揚げの5月20日。アクトレスに入る前プロレスをまったく知らなかったというゴチカはなぜマリーゴールドというプロレス団体に闘いを求めたのか。後藤の両親が東京・荒川区で営む「うまいっ処 後とう」を舞台にトークバトルの火ぶたは切って落とされた。なおジュリアvsゴチカ後編は明日6月9日更新予定です。
トークバトルは東京・荒川区の「うまいっ処 後とう」でおこなわれた
――マリーゴールド旗揚げ戦に向け、元スターダム勢を中心にしたオリジナルメンバー6選手とジュリアさんのトークバトルを実施。好評につき、今回は7・13両国に向け、アクトレスガールズ出身の6人を深掘りしていただくことになりました! ということで第1弾は後藤智香さんです!

後藤「わーん、緊張します…! お茶飲んでいいですか?」

ジュリア「いきなりだな!好きに飲んでください(苦笑)」

後藤「(6・1)大阪の日、『ゴチカこの日、空いてる? 私と対談してほしいんだけど』って言われたじゃないですか」

ジュリア「『ジュリ番ですか!? やります! 空けます!』って即答してくれたんだよね」

――ありがたい話ですね!

後藤「詩美さんとバナナジュース飲みながらやってたのとか(前回の対談シリーズ)全部読んでるので。いつ(オファーが)くるかなって思ってたから、ついにきたかって」

ジュリア「喋る気マンマンってこと?」

後藤「はい! ただ、喋らなくてもポンコツなんですけど、喋るとホントポンコツなんです…!」

ジュリア「なんとなくわかってるから大丈夫よ(笑)」

――今回は東京・荒川区にある「うまいっ処 後とう」、後藤さんのご実家のお店で収録しています!

後藤「お父さんとお母さんが2人でずっとやってるお店で。私、10歳離れた妹がいるんですけど、お母さんが妊娠した時、お父さんと私の2人でお店やってた時もありました。ビール出したり、レジ打ちしたり」

ジュリア「ゴチカの原点みたいな場所だ」

――後藤さんは人間力とか雑談力がずば抜けてるなと思ってたんですが、ここで養われたんですね。

ジュリア「私もむかし親が飲食やっててさ、小さい頃からお手伝いとかしてたんだよ」

後藤「似てますね(ニッコリ)。共通点!」

ジュリア「学年は(後藤が)一個下だけど、同じ94年生まれだしな」
後藤のマシンガントークに頭を抱えるジュリア
――同い年だけど、プロレス界的には大先輩のジュリアさん。どんな印象を抱いてましたか?

後藤「私、もともとプロレスをまったく知らなかったんです。前の団体(アクトレス)に入るまで見たこともなかったし、興味もなくて。でも、前の団体に入って、いろいろ調べていくと、プロレスとか女子プロレスとかいろんなワードがバンバン出るようになって。気づけばオススメとかトレンドで出てくるのがスターダムとか、ジュリアさん。住む世界が違うじゃないですけど、マリーゴールドに入ることになって『はじめまして』ってご挨拶した時は心のなかで『ホンモノ!』って思ってました(笑)」

――4月15日の旗揚げ会見の時ですか?

ジュリア「そうそう、その日が初顔合わせ」

――後藤さんを含む元アクトレスメンバーによる参戦直訴がなされ、当時は炎上状態になりました。

ジュリア「会見場に行ったら、あれ、なんかゾロゾロいるなって思って。そしたら会見中に(アクトレス勢が)入ってきて、そういうことか…と。もちろん小川さんとは話してたんだろうけどね。」

――その後、挨拶を受けたと?

ジュリア「みんなに挨拶されて、あの時は誰がどうとかは細かく覚えてはないんだけど、一気に6人も増えて『小川さん、コレ団体じゃないですか!』って言ったことは覚えてる」

後藤「言ってました、私もメチャクチャ覚えてます」

ジュリア「(合計)13人ってもう団体だよね、良かったっすね、みたいな感じで」

――後藤さんはわけもわからずついてきた感じだったんですか?

後藤「いえ、さすがにわけはわかってました(苦笑)。しっかりと自分の意志であの場にいたので」

ジュリア「その質問はジュリ番、ゴチカをバカにしすぎだわ(笑)」

――そういうわけでは…(苦笑)。

後藤「会見前日に、あ、スーツがないって慌てて買いに行ったところから(後藤の参戦直訴は)始まってるので。スーツを買って、その夜、父と母に時間を取ってもらって『私、プロレスラーになります』って報告したんです」

ジュリア「ご両親の反応はどうだったの?」

後藤「私はいまひとり人暮らししてるんですけど、お母さんに連絡して『今から帰ります』と。実家についたらお父さんもお店を終わらせて、家にいて。ガチャッとドアを開けてすぐに座って正座して『お話があります』って言ったら、『な、なんだ』って」

ジュリア「結婚か? 妊娠か?ってなるよね(笑)」

後藤「アハハ! お母さんにはなんとなく言ってたんですけど、お父さんにはちゃんと自分の口から言おうって。『アクトレスガールズを辞めて、ホントのプロレスラーになります』っていう説明の仕方をして。お母さんはすごい心配な顔をして、お父さんは笑ってましたけど」

お父さん「(※厨房の奥から声が飛ぶ)心配に決まってるよ」

ジュリア「そうですよねぇ」

――人生の節目はちゃんとご両親に報告するんですか?

後藤「いつもは事後報告みたいな感じで報告してたんですけど、ちょっと今回はぜんぜん違うものになる、ぜんぜん違う世界に行くので。それに(スキャンダラスな参戦経緯もあって)ゴタゴタするかもしれないし。お父さんもお母さんもネットで後藤智香とか検索するので、こういうことだからってちゃんと説明して」
5・20後楽園でプロレスデビューした後藤
ジュリア「旗揚げ戦は来てくれたの?」

後藤「はい! 来ていただきました」

ジュリア「(※厨房の奥に声をかける感じで)あの会場の雰囲気を味わったら、すごい感動したんじゃないですかー?」

お父さん「試合前からぜんぜん違う世界でしたよね。カウントダウンが始まった瞬間からずっとドキドキしましたよ」

後藤「写真もバシバシ撮って。楽しんでもらって、すごい親孝行できたかなって思いながら。お母さんもグッズすごい買ってくれたり(笑)。一番ファンしてくれてると思います」

――ご両親にちゃんと報告するぐらい大きな決断だったマリーゴールド入団。実際入ってみてどうですか?

後藤「最初に大変だなって思ったのは練習ですね。初日からヒーヒー言いましたし。いままで3年近く練習してきたことが無駄だったとは言わないですけど、十倍以上違う気持ちでした。基礎のマット運動ひとつとっても全然違うんだって。ジュリアさんにめちゃめちゃ言われたりして」

ジュリア「ルチャの受け身の時だったよね」

後藤「違うぞ!って言われるけど、立てない…ってなったり。焦りというか、不安というか。ロックアップひとつそうだし、丁寧にご指導いただいたけど…ホントにゼロからの気持ちです。いまプロレスラーとしては。ホントにゼロ」

ジュリア「がんばってるよ、君は」

後藤「たまに思う時があって、『この先どうなりたいの?』みたいな。たまに自分に問いかけるんです。『私、なんでこんなツラい練習をしなきゃいけないんだろう』とか」

ジュリア「そんな時もあるよね。」

後藤「でも、リングの上に立ったらすごい…あ、泣いちゃう。ごめんなさい」

ジュリア「泣くの?」

後藤「私、ダメなんです。話してると感極まっちゃって」

ジュリア「旗揚げ戦の時、『おはようございます』って控え室に入っていったらゴチカがいて。私の顔見て、『ヤバい、ジュリアさんの顔見たら泣いちゃう…!』って言って、ホントに泣き出したんですよ」

――そんなことあります?(笑)

後藤「すいません(苦笑)」

ジュリア「会っただけなのに、泣かせたみたいになりまして…」

後藤「泣かされました(笑)」

ジュリア「『あ~ん』とか言いながらギャーギャー騒いでて(笑)」

後藤「緊張と、これからがんばるぞ!っていうのと、ホントに始まっちゃう、とか。いろんな感情が入り混じって」

ジュリア「まぁそれだけ特別な日だったよね、みんなにとって、ホントに。あー、私もいま泣きそうになってきちゃった(そのう言って涙ぐむ)」

――ジュリアさんまで…!

ジュリア「控え室でゴチカが泣き出した時、『なんだよ、コイツ』って言いながら私も泣きそうになってたよ。泣かねーけどな」

後藤「近くには(青野)未来さんもいて。お母さんって言ったらアレなんですけど、すごい面倒見てくれるひとりだったので。未来さんもいて、いろんな感情が巡りました」

――札止めのファンに迎えられた入場式ではさらに高ぶったのでは?

後藤「扉の前でみんなとハグしまくって」

ジュリア「がんばろう!ってな」

後藤「その時に、ジュリアさん泣いてました。私はこらえました(笑)。泣き虫なので扉が開いた瞬間、絶対号泣すると思ったけど、絶対カワイイ私でいたいと思って。笑顔で降りて行ったんですけど、リングに上がってVの字で待ってる時、けっこうきてました」

ジュリア「私は逆ですね。いつもゲート、ドアが開いた瞬間、スイッチ入って引っ込む。それでもあの日は胸がいっぱいでしたね。いろいろあったけど、やっと始まるんだって。たった一度の人生で経験できるかできないかっていう瞬間を、このメンバーでともにして。あの日あの瞬間は私にとって宝物だなって思いました。一生忘れられないなって」

後藤「すごかったですよね。あんな歓声、熱狂、盛り上がり、すごかった。鳥肌でした」
後藤がライバル視する天麗皇希とともに
――試合では皇希選手とのタッグで勝利。プロレスデビュー戦を白星で飾りました。

ジュリア「練習では、一番心配というか、本番大丈夫かなって思うのが彼女だった。まだまだ粗削りな部分がたくさんあるんだけど、真っすぐでアツい子だから。それが出てた、試合に」

後藤「ホントですか?」

ジュリア「試合の上手さで言ったらこれからなんだけど、そんな事よりも気持ちが出てるなって。それが見て取れるから、お、いいじゃんって思った」

――僕も後藤さんは人に見られる仕事が向いてるんだろうなって思いました。

後藤「あ~ん、泣いちゃいます(笑)」

ジュリア「でも泣いてばっかだと、泣き芸になるから。大事な時にとっておこう、その涙は」

後藤「あー…こらえます! 泣かないです!」

ジュリア「アハハ! 6・1大阪ではビクトリア弓月とのシングルが第1試合で組まれた。正直言うと、大丈夫かなって心配してたけど…2人ともよくやり切ってたね」

――15分闘い抜きました。

後藤「初めてでした。前の団体の時は長くても10分やったかやってないかだったので」

ジュリア「自分の見せ場も創ってたし。技の失敗なんかは誰でもあることだから。プロレスデビューして2戦目とかでしょ?こう言っちゃ悪いけど、グダグダの試合になると思ってたから…それがちゃんと形になってたし、お客さんの試合後の拍手が2人の頑張りを物語ってたなって」

――客席の心をつかんでいたと。

ジュリア「マリーゴールドは新人も多くて、ここから創り上げていく団体。新人のうちは最初から完璧にできなくて当然。でもそういう選手たちが登っていく過程、成長していく姿を見るのも面白いじゃん。自分がプロレスファンの立場だったら、応援する甲斐がある選手なのかもしれないって思った、ゴチカは」

――追いかけがいがありますよね。プロレスファンってそういう選手が好きですし。

ジュリア「ウン、そのまま頑張って」

後藤「がんばります! (ICレコーダーにむかって)見ててくださーい!」

ジュリア「アハハ! レコーダーに向かって言ってる(笑)」

後藤「アホですよね、出ちゃうんです。すいません…!」
4月30日の入団会見にて
「Marigold Grand Opening Wars 2024」
★6月11日(火)東京・後楽園ホール(18:30)
▼パッション注入スペシャル◎林下詩美vs高橋奈七永
▼真エースvs未来エース激突◎ビクトリア弓月vsSareee
▼石川奈青vs野崎渚
▼青野未来&天麗皇希&後藤智香vsボジラ&マイラ・グレース&ゼイダ・スティール
▼桜井麻衣&松井珠紗vs翔月なつみ&CHIAKI
▼南小桃デビュー戦◎MIRAIvs南小桃
【チケット】https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=50528

「MARIGOLD Summer Destiny2024」
★7月13日(土)東京・両国国技館(14:30)
▼ジュリアvsSareee

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