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2024-07-02

【マリーゴールド両国カウントダウン対談vol.4】ジュリアvs翔月なつみ~前編~殺しの目を持つ女はなぜプロレスを辞め、なぜプロレスに戻ってきたのか【週刊プロレス】

トークバトル第4弾のゲストは翔月なつみ!

団体初のビッグマッチ7・13両国国技館に向け、勢いを増すロッシー小川新団体「マリーゴールド」。当サイトでは両国カウントダウン企画として、WWE移籍が噂される団体のエース、ジュリアがMCとなり、アクトレスガールズ出身の6選手とトークバトルを展開。

その第4弾ゲストは翔月なつみ。かつてスターダムでデビューし、両国国技館でタッグベルトを巻いたこともある翔月。だが、一度はリングを離れ、一般の生活を経験。それでもプロレスとは似てになるアクトレスガールズで復帰し、再びマリーゴールドというプロレスのリングに戻ってきた。ジュリアをして、視野の広さや思慮の深さに脱帽する翔月は、果たしてどんな思いのもと、マリーゴールドで闘っているのか。ジュリアトークバトル史上最長となる90分1本勝負となった翔月なつみ前編をお届けします!
話が弾んだジュリアと翔月――ジュリアvs元アクトレスガールズ第4弾のゲストは翔月なつみさんです!

ジュリア「このコーナーで先輩が登場するのは奈七永さん以来だな」

翔月「ふふふ、人生の先輩なので」

ジュリア「レスラーとしても先輩」

翔月「ジュリアさんとは旗揚げ前の合宿の時も部屋が別々だったし、それ以外でもあんまりお話しする機会がなくて。旗揚げ第2戦の新木場大会でタッグを組めると思ってたら、旗揚げでアクシデントがあって…」

ジュリア「流れちゃいましたもんね」

翔月「なので、この対談すごく楽しみにしてたんです。いろいろ聞きたいこと、話したいことがあるので」

ジュリア「聞きたい事!ドンとこいや!」

――というおふたりなんですが、接点はマリーゴールドからですか? それ以前で何か絡みあったんでしょうか?

ジュリア「マリーゴールドからだね」

翔月「もちろん(ジュリアの)存在は知ってましたけど、自分はもうプロレスを辞めていたし、アクトレスはプロレス界ではなかったから。自分から調べようとしないとたどり着かない世界だと思うので」

――なつみさんのことはご存じでした?

ジュリア「存在は知ってました。自分がスターダムに入った後、 アクトレスに元スターダム選手がいるっていう話を聞いたことがあって、それがなつみさんだったっていう」

――逆に言うと、そのぐらいの印象でした?

ジュリア「そのぐらいですね。第一印象? …は、おとなしい人、かな」

――おとなしいって、プロレスラーにとっていい言葉なんですか?

ジュリア「リングというより、裏での印象というか。例えばゴチカ(後藤智香)とかギャーギャーうるさいし、CHIAKIなんかも外見は派手じゃないですか。そのなかで一人、落ち着いてる人がいるなって。見た目が若々しいから年齢も若いのかなって思ったけど、落ち着いてるし、あんまり喋らない人なのかな、みたいなイメージです」

翔月「ゴチカとかと比べたら喋らないですね(笑)」

――後藤さんと比べるのはどうかと思いますが(苦笑)。

翔月「年齢ももちろん上だし、性格もギャーギャー喋る方でもないし。プラス、一緒に来たメンバーが、見た目も中身も子どもみたいな子が多いので。そこを束ねてきたきてたから、そこが出てたと思います。ここ落ち着かせなきゃっていう」

ジュリア「いまになってメチャクチャわかるんですけど、第一印象からすんごい変わりました。リング上で言ったら、めっちゃガラ悪い(笑)。声、低いし。元ヤンですか?って聞いたぐらいだから」
睨みを利かせたジュリアとなつみ
――元ヤンだったんですか?

翔月「違います(笑)。マジメな学生でした。出身がちょっとガラの悪いところではありますけど」

――兵庫県尼崎市でしたよね。

翔月「はい。ダウンタウンさんとか一緒なんですけど。ガラの悪いとこで育ってるのもあって、変におしとやかにしたっておかしいし、やっぱもう気持ちが出ちゃうし、口も悪くなっちゃう」

ジュリア「そこがめっちゃ良くて!入場時の目がブッ●すぞ…!みたいな、闘う目をしてたんですよ。(元アクトレスの)6人のなかで唯一。笑顔もない、手を振ったりもしない。リングに向かって(ギラリ)みたいな」

翔月「そんな顔してました?(苦笑)」

ジュリア「してます、してます。目がメチャクチャかっこいいって思って」

翔月「自分はスターダムで一度デビューしてるんですけど、当時は奈七永さんや夏樹たいようさん、愛川ゆず季さんとかがいた時代で。ボコボコにやられることもあったし、やらないとやられるっていう時代だったので。自分、少林寺拳法を小さい頃やってたんですけど、そこでもやらないとやられるっていうのを学んでたから。リングという神聖な場こそ、思いっきりいかないと逆に失礼だし、どんだけ下の相手でも。それがあるのかなと思いますね」

ジュリア「その頃のスターダムにいた方はそりゃあ、ブッ●すぞ!みたいになりますよね」

翔月「当時は何もできなかったけど、アクトレスに帰ってきた時、自分がけっこう上(の世代)になってたんです。スターダムの時みたいに、やられてやられてやり返すみたいな立場じゃいけなくて、自分がやる側になってなきゃいけなかった。だから最初はオレンジのコスチュームだったんですけど、黒いコスチュームになって。自分を表現する時、よりかっこよく、より強そうに見えるように気取ってみたり、目で●すぞっていう気持ちを出してみたり。初めて見る人にも、あの人が上のほうの人なのかなってわかってもらえるようになったって感じですね。私の(ジュリアに対する)印象も喋っていいですか?」

ジュリア「え、お願います。こんなに積極的なの、いままでないパターン(笑)」
トークバトル第4弾ゲストは翔月なつみ
翔月「はじめからメチャクチャ真摯にリングに向き合ってる印象でした。それが最初にちゃんと試合を見させてもらったのはNOAHの両国で」

――マリーゴールド勢が乗り込んでいった5・4両国ですね!

翔月「セコンドとして行かせていただいて(試合を)見てるんですけど、やっぱり一番迫力じゃないですけど、同じように●してやるぞっていう目をしていて。表現が上手くて、一番観客を引き付けていたなって。やっぱすごかったですよ。話せば話すほど真面目で努力家なんだなっていうのもわかったし」

――めちゃめちゃ褒められてるじゃないですか!

ジュリア「うるせーなぁ(照笑)」

翔月「自分はカイリと同じ寮に住んでいた時期があるんですけど、その時の感覚に近いというか。カイリ1試合ごとにノートをとって、こうしようああしようってすごい書いてたんですよ、練習生の頃から。そういう影の努力を知ってたから、スターに駆け上がってたように思われがちだけど、すごい努力を彼女なりにしてたんだよなって。だから(ジュリアも)スターなんだけど、努力して駆け上がってきたんだろうなって、話してわかるし、それを後輩に伝えようとしてるなって。私と逆で見た目が派手だから、才能で駆け上がってきたんだろうって思われがちなんだろうなとも思いますけど」

ジュリア「私も見た目で判断されがちだからね(笑)。ただ見た目もね、プロレスのひとつだと思ってて。レスラーじゃなかったらもう少し落ち着いてるきがします。リング仕様、リングに上がった時を計算してはいますね。まぁ自分なんかは、やるの当たり前だし、なんでできないんだよ!?って思っちゃうタイプではあったりするんです。だけど、みんなそれぞれ違うから伝えるのって難しいなっていうのはすごい思います。でも、そんななかで奈七永さんがいて、なつみさんも喋っていくうちにみんなのことを引っ張ってまとめていく立場の人なんだって見えてきて。運営のことも考えていて、深く話せる先輩だなって。いてくれてよかったなってめちゃめちゃ思いますね」

――アクトレス時代もそういう立ち位置だったんですか?

翔月「そうですね。アクトレスの時は相当頑張りましたね。途中まで悪斗とかとやってたんですけど、彼女がアメリカに行くみたいな話があって。そこから裏方を全部やらなきゃいけない状況になったんです。もちろん風香さんもいて、一緒に考えてはいたんですけど、なんせ裏のことで毎日頭を悩ませて、自分の試合どころではなかった。小川さんはそこを大事にしてくださってて、選手は試合に打ち込めって。それだけでホントにありがたいし。だけど、自分たちも(団体を)もっとよくしていきたいから提案は今後もしていきたいですけど、当時はホントに大変でした(苦笑)。次から次へと問題も出てきたし。いろいろ限界を迎えてましたね」

ジュリア「試合以外のことで、考えなきゃいけないことがたくさんあったってことですか?」
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翔月「アクトレスは練習生含めて、40人ぐらいいたんです」

ジュリア「そんなに!」

翔月「女の子がそれだけ集まると大変なんですよ。プロレス界とは違う女優特有の感覚があったり。プロレスラーってリング上で話し合うことができるじゃないですか。それがないからどうしても妬み嫉みとかがすごかったり、ちょっと陰湿な感じの女性のケンカっていう感じになっちゃって。プロ意識が足りてない子もいっぱいいたからかもしれないんですけど、そこをまとめるのが本当に大変で。どっちかの肩を持つと、どっちかがすねちゃったりとか。そこをうまく回していくのが、ホントに大変でしたね。いまはそういう悩みがないので」

――裏方的な大変さがもあったのも、今回のマリーゴールド移籍につながったんでしょうか?

翔月「そこが発端っていうのは確かにあって。どれだけ改善しようと思っても、なんとなく現状維持、 もしくは緩やかに低下している状況で、みんないいやってなっちゃって。そのほうが楽だから。だけど私たちは盛り上げたいし、もっと大きくしていきたいと思った。シンドイけど自分たちで頑張っていこうっていう気持ちだったんですけど、そこがちょっと合わなくなってきて。ゆっくりやりたい子と、バリバリにやっていきたい子の気持ちのズレが、代表も含めて出てきて、もうこれ自分たちじゃどうにもできないっていうとこまでいっちゃったので。自分はその当時シングルのベルトを持ってたので、正直どうしようという気持ちはあったんですけど」

ジュリア「あの時、ベルト持ってたんですか?」

翔月「はい。最後の試合、後藤智香と防衛戦をやって、その日に抜けてるので。説明もできないし、今日で辞めますとも言えないし、理由も伝えられないまま抜けたので。すべてが中途半端、ホントに投げ出していったって思われてると思います」

ジュリア「葛藤とか、いろんな思いがあったなかで、なぜ移籍に踏み切ったんですか?」

翔月「ホント言うと、フリーでプロレスをやろうと思ってたんです。だけど、小川さんが新団体を立ち上げるって聞いて。自分は小川さんにすごい恩があるから、やるんだったら小川さんのもとでやりたいなっていうのがあって」

――なるほど。…というか、のっけからすごい情報量です(笑)

ジュリア「ホントに(笑)」

翔月「自分たちが何も伝えずに来てしまったので。最初、皆さん(=ジュリアらオリジナルメンバー)が知らないっていうことを私たちも知らなかったんですよ」

ジュリア「そうだったんですか?」

翔月「はい。小川さんが伝えてくれてると思ってたんですけど、行ったらみんなポカーンとしてて」

ジュリア「旗揚げ会見の時ですよね」

翔月「奈七永さんとかも、あれ来たの?みたいな感じで。自分は奈七永さんがいてくれて嬉しかったんですけど、向こうとしては複雑だったと思うので。最初の7人でやっていこうって気持ちで来てるのに、いきなり現れて、私たちも出ますからって言われても、正直なんだよって。同じ立場だったら私もそう思うと思うし」

ジュリア「私も会見の時、ポカーンとはなってたのかもしれないけど、来てくれてよかったって気持ちが大きかった」

翔月「結果論ですけど、欠場とかもあって、自分たちがいたことで層が膨らんだから。小川さんにとっても結構オーライだと思うんですけど、当時の心境を考えると、自分たちだけでやっていこうって考える人もいたと思うので」

ジュリア「でも7人だったのが(6人増えて)13人になったわけだからね。よかった、これで団体だなと思った、私は」

翔月「私は申し訳ない気持ちもあったし、その分、自分たちはプロレスで恩返ししようって。みんな、ヤル気はあったと思います、来たメンバーは」

――旗揚げ会見から2カ月が経ちました。あの時の判断は間違ってなかったと思いますか?

翔月「思います、思います。きっと全員が来てよかったと思ってると思いますし、これから来たいって悩んでる子もいると思うんですけど、挑戦してみたらいいと思うし。受け入れるか受け入れないかは小川さん次第だと思いますけど、挑戦することに意味があると思うから。それこそ丸森(レア=元センダイガールズ)さんとかも、私は当日まで知らなかったけど、選んでくれた以上、教えられることは教えたいし。あとから来たからイヤだとかないですし」

ジュリア「なんか、ホントめちゃめちゃいろいろ考えてくれてて」

翔月「考えてます(笑)」

ジュリア「よく八郎さんと奈七永さんと3人でマリーゴールドに関して話すことがあるんですけど、そこに桜井となつみさんを引き入れるぐらい」

――それぐらい考えてくれてると。

ジュリア「考えてくれてるし、大人ですよね。自分もあれこれ言うけど、まだ完璧ではないし、奈七永さんと話してると、そうだよなって思うことも多いし。桜井にせよ、なつみさんにせよ、八郎さんにせよ、自分より人生長く生きてるんで。そういうところで、ビシッと自分の考えがある人がいることが大事だから」

――2カ月経って、第一印象から大きく変わったのでは?

ジュリア「はい。おとなしいというより、大人なんだなと。なんか安心してます、ちゃんとしてる人がいるって(笑)」
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翔月「逆に私は、ジュリアさんと奈七永さんがいなかったらどうなってたんだろうって正直思いました。みんなそれぞれ、すごい考えてくれてるだろうけど、なかなか発言に結びつかない子が多いから。物事をハッキリ言える人が2人いるだけで、小川さんよかったねって思うし、そこを大事にしてほしいかな。やっぱり運営サイドってイエスマンが好きだったり、従ってくれるほうが楽じゃないですか。だけど、絶対に言ってくれる人って必要だと思うので」

ジュリア「小川さんもいろんなことがあって、いろいろ考えてのいまなんだと思う。マリーゴールド旗揚げから1カ月経って、楽しいことばかりじゃなくて、帯状疱疹ができるぐらい、いろいろストレスを抱えていたり」

――小川さんは身銭を切ってるぶんだけ、重いものを背負ってるでしょうし。

ジュリア「そういうのもありますよね。だから、自分は小川さんにすごい世話になったからこそ、マリーゴールドは成功してほしいって思ってて」

――心意気でマリーゴールドに来たわけですもんね。

ジュリア「それぞれ、みんな考えがあってきてるとは思う。だから『小川さん頑張ってるんだから頑張れよ!』とは言わない。だけど、いまこの瞬間を全力でやることがプロレスを辞めた後の人生にも絶対、素晴らしい形でつながってくると思うから。一緒にがんばろう!って気持ちが強いかな」

――風のウワサでたまに聞くんですが、ジュリアさんがいつかここから旅立ってしまう可能性もあると。

ジュリア「(苦笑)」

翔月「そうなった時が踏ん張り時だと思います。そこで誰が発言していくんだろうって。自分とか奈七永さんが発言するのってすごく簡単だけど、そうじゃなくて、例えば詩美さんとかMIRAIさんとか、私には一歩引いてくれてるように見える人が『自分が行きます』みたいになったら、もっと面白いと思うし。そこが活性化することによって、弓月ちゃんとかもっと下の子が『私たちもいくぞ!』みたいな気持ちになるのかなとか」

――詩美さんやMIRAIさんが一歩引いてるように感じますか?

翔月「感じます、全然感じます。もっとこれると思うし、もっと思ってることいっぱいあるんだろうなって感じるから。でも多分優しいから心で止めてる部分がいっぱいあると思うんですよ。いま私のターンじゃないからって。そこがもっと発言できるようになってったら、いろんな意見が出てきて面白いと思うし。ジュリアさんとか奈七永さんが考えつかなかったことが出てきて、活性化していくんじゃないかなって」
ジュリア「はい、本当に活性化させてくにはそこのパワーも必要。私は、お客さんに求められてることが自分のやりたいことなんだって思っていて。お客さんを満足させて、来てよかった、また来ようって思わせることが自分のやりたいこと。損な役回りになったって、私はぜんぜんかまわないし、気にしない。お客さんが面白けりゃそれでいい」

――そういう部分でMIRAI選手、詩美選手がおふたりの想像を超えるぐらい我を出してくれたらおもしろくなるかもしれませんね!

ジュリア「はい、今後の鍵を握ってますね」

翔月「なってほしいですね!」

ジュリア「でもこういう時って、思わぬ人が出てくるパターンもあるから。詩美、MIRAIも食われちゃうかもよとは思いますね。見てると、キャリア関係なしにガツガツいく子っているからね」

――例えば誰ですか?

ジュリア「性格的にゴチカとか弓月はけっこうおもしろい、見てて。あとは皇希。まだこっからって感じだけど」

――皇希選手は圧倒的に華がありますしね。

ジュリア「これから磨けばって感じ。でもウッカリしてると、思わぬ人が上がってくるから安心しないほうがいいよって」

――本来、彼女たちが立つべき場所に…。

ジュリア「気づいたら全然違う人がいる、なんて事もね」
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――対談第1弾でゴチカエース体制がいつかくるかもよ!という話をしてましたが、あながちあり得なくもないと。

ジュリア「目立つ事とエースになる事はまた違う話しだと思う。エースにるのは簡単じゃないし、そこは本人の努力次第」

翔月「期待されてると、そこで止まっちゃうパターンもあるから」

ジュリア「2パターンありますよね。止まっちゃう人と、突き抜けちゃう人。どちらも見てきたし」

翔月「自分で言うと、皇希は後輩だし、見た目がいいのもあって、注目はされるじゃないですか。それはアクトレス時代もそうだったし。でも、そこで止まってる感じがするんです、私は。もっといけるだろうって。マリーゴールドではデビューしてすぐかもしれないけど、アクトレスでは2年ぐらいやってるから。彼女が持ってるものって、あんなんじゃないだろうって思うし。もっと行けよ!って思うので。前の対談で(皇希は)いい意味で浮いてるって言ってたじゃないですか」

ジュリア「わ、すごい。読んでる(笑)言いました」

翔月「ちゃんと読んでますよ(笑)。いい意味で浮いてたらいいけど、違う意味で浮いてることもあるから、そこは吐き違えないでほしくて。やっぱり謙虚でいてほしいし、みんながみんな妬んでるから距離を置いてるわけじゃなくて、違う場合もあると思うから。これは一般論として、この人に関わるとマズいなと思って、離れる時もあるから。天狗にならずに、勘違いせずに。スターこそ謙虚じゃないですか。そうじゃないとトップに立った時、誰もついてこないから。推されるのであれば、できる限りの努力をしてほしいし、実力で妬み嫉みをねじ伏せてほしいし。自分はナンバーワンになってほしいと思ってるんです。海外に行きたいっていう夢もマリーゴールドだったら可能性があると思うから叶えてほしいし。だけど、今のままの気持ちだったら絶対無理だと思ってます、私は」

――厳しいですね…!

翔月「厳しいかもしれないけど、まだまだ頑張ってないと思うから。頑張りますって言うけど。もっと頑張れるもっと心を鬼にしてやってほしい。だったら智香の方が練習も頑張ってるから。(トップの座を)取られちゃうよって。皇希も危機感を覚えてやってほしいって、これは本人にも言ってるし。せっかく注目されてるんだから、このチャンスを掴むぞって気持ちで行かないと、ほかの人に取られちゃうと思うから」

ジュリア「マリーゴールドに来たいまが変わるチャンスですもんね」

翔月「ホントにそうだと思います。せっかく心機一転できてるんだから。智香なんかのほうがやる気は凄いから。技術や体が伴ってくれば、一気にいっちゃうよっていう気がしてます」

――厳しい言葉を言ってくれる人がいるってありがたいことですよね。

ジュリア「よく見てますよね、ほんとに」

翔月「ずっと見てきた2人っていうのもあるし、お互いがライバル視してるのもわかってるから。2人ともそれぞれ才能があるから。いまちょうどツインタワーでいっぱい組んでるのもあるので、お互いいいところを拾って、2人ともがスターになればいいなって」

――スターは一人でも多いほうがよいですもんね!

翔月「2人ともスターになればいいなって思います、ホントに」

――あんな映(ば)えるタッグって女子プロ界広しといえ、なかなかいません。

翔月「すごくいいもの持ってるから、殺さずに頑張ってほしいですよね」

※後編に続く。
7・13両国大会のポスター
「MARIGOLD Summer Destiny2024」
★7月13日(土)東京・両国国技館(14:30)
▼ジュリアvsSareee
▼林下詩美vsイヨ・スカイ
▼初代スーパーフライ王者決定戦◎翔月なつみvs松井珠紗
▼初代ユナイテッド・ナショナル選手権王座決定戦◎ボジラvsMIRAI対青野未来の勝者
▼初代ユナイテッド・ナショナル選手権王座決定戦決勝進出マッチ◎MIRAIvs青野未来
▼マリーゴールドvsLLPW-X◎高橋奈七永&桜井麻衣&石川奈青vs神取忍&井上貴子&NORI
▼野崎渚&CHIAKI  vs マイラ・グレース&ゼイダ・スティール
▼天麗皇希&後藤智香vsビクトリア弓月&X
▼第0試合◎南小桃vs瀬戸レア
※丸森レアが瀬戸レアと改名しマリーゴールドで復帰戦。2:10開始。アクトレスガールズwithプリンセス天功~アクトレスタイム~あり

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