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2024-08-15

マリーゴールド8・19後楽園で高橋奈七永と禁断の再会…中島安里紗の2つの思い「最後に闘いたい」と「何も和解してないし、許せないことも沢山ある」

マリーゴールド8・19後楽園出撃を決めた中島安里紗

8月15日、SEAdLINNNGの中島安里紗がマリーゴールド8・19後楽園ホール大会での対戦が正式発表された“元SEAdLINNNG”高橋奈七永との禁断の再会に関して複雑な胸中を明らかにした。「高橋奈七永がいなければレスラーとして強くなれなかった」「最後に闘いたいという気持ちはある」と語る一方で、奈七永が去ったSEAdLINNNGを南月たいよう社長とともに苦しい思いをしながら支えてきた中島は「試合をすることで和解したとか思われたくない」「(試合後分かり合える?)そういう試合にはならないと思います」とキッパリ言い切った。
マリーゴールド8・10川越で中島戦をアピールした奈七永
 SEAdLINNNG8・23後楽園ホール大会での引退試合を控える中島。4月の引退発表以降、彼女は彼女が望んだ引退ロードをひた走ってきたが、突如舞い込んできた奈七永との闘いはそれらとはまるで意味が違っていた。

 奈七永は2021年末、自ら立ち上げたSEAdLINNNGを退団。「心と体のバランスを崩してしまって、自分自身にも無理を」強いてしまったことを理由に団体を去った。団体の象徴であり、代表である奈七永の離脱によって残された中島、そして代表を継いだ南月がさまざまなものを背負わされたのは想像に難くない。

 中島は多くを語らなかったが、団体運営となればリング上はもとより、人材育成・事務作業・経営的舵取りなど様々な負担を強いられてくる。奈七永には奈七永の事情や理由があるだろう。それでも中島は言う、「向こうの思うことなんて正直、思う資格もないと思う。私はそう思います。事実ってウチらしか知らないから」と。

SEAdLINNNG退団以降、フリーとして闘ってきた奈七永は今年4月、「引退を見据えて」マリーゴールドに入団。そんな”終の棲家”の8・10川越大会の試合後、マイクで中島との対戦をアピール。バックステージでは「わたしは現在を生きてるよ。現在を生きて、いままでの28年間分のいろんな歴史、思いを背負って、いまここに立ってる。だからこそマリーゴールドのリングを中島に感じてもらいたい。それは私のただのワガママかもしれない。だけど、やらない後悔より、やる後悔。自分の過去としっかり向き合う。いまだからこそ、必要だと思った」とコメントした。
奈七永のパートナーは後藤智香に決まった
これに中島は「正直迷いました。試合をすることで和解したとか思われたくない、ファンの人に。ファンの人は何も知らないから」「あなた(奈七永)が創った団体を南月さんが1人で背負わざるを得なくなったわけじゃないですか。そういう事実は何も伝わらないままだし、無責任だと思います。そういうところは許せないです」と淡々と、しかし迷いのない口調でこう語る。

だが、その一方で「純粋にプロレスラー高橋奈七永と試合がしたいという気持ちはある」のも本音。そして、プロレスラーとして残された時間は約1週間。奈七永を許せない気持ち、それでも闘いたいレスラーとしての思い。揺れる思いを南月代表に相談したところ、「『引退なんだから他の人の気持ちなんて考えてなくていいよ。自分の気持ちだけで決めな』って言ってくれて。南月さんがそう言ってくれるなら、じゃあやろうって」。中島は奈七永の前に立つことを決めた。

両者の対戦は2021年7・11SEAdLINNNG後楽園ホール大会以来、3年ぶり。「殺し合いになるかもしれないですけど(笑)」と冗談めかした中島だが、ジュリア日本ラストマッチや青野未来vs天麗皇希UN選手権試合などさまざまなカードが組まれた8・19後楽園において、両者の闘いは文字通り“禁断の再会”になる予感しかない。中島はSareee、奈七永は後藤智香をパートナーに激突。もう二度と実現することのない女の闘いに注目したい。

マリーゴールド8・19後楽園で奈七永との闘いに臨む中島の一問一答は以下の通り。

中島「(マリーゴールドの高橋奈七永選手から対戦要求がありましたが?)見ました。私自身も純粋にプロレスラー高橋奈七永と試合がしたいという気持ちはある。ただ、何も和解してないし、許せないことも沢山あります。

(かつての古巣SEAdLINNNGに対して思うところがあるからこその対戦要求なのかと思いますが?)でも、向こうの思うことなんて正直、思う資格もないと思う。私はそう思います。事実ってウチらしか知らないから。

(高橋さんには高橋さんの思い、もしくは事実があると思います。それと同じように中島さん、そして南月さんらSEAdLINNNGを支えてきた2人にしかわからない思いや事実は間違いなくあると思います)そうですね。なんだろうな……正直迷いました。試合をすることで和解したとか思われたくない、ファンの人に。ファンの人は何も知らないから。

(高橋さんは2021年をもってSEAdLINNNGを退団。社長の座は南月さんが引き継ぎました)あなたが創った団体を南月さんが1人で背負わざるを得なくなったわけじゃないですか。そういう事実は何も伝わらないままだし、無責任だと思います。そういうところは許せないです。
 でも、高橋奈七永がいなかったら、強くなれなかったと思うし。高橋奈七永に勝ちたいっていうのは中期の目標だったので、ずっと。なので、そこは感謝だし、最後に闘いたいっていう気持ちがある。けどってついちゃう、やっぱり。
中島はマリーゴールド・ワールド&SEAdLINNNGシングル2冠王のSareeeとタッグを結成する
(引退ロードのなかで、この試合だけは意味が違う一戦になりそうだが?)そうですね。晴れやかな気持ちではないです。いろいろ思っててもやらなかったら何も変わらないし、このままは気持ち悪いので。

(かなり迷った?)迷いましたね。自分自身はやりたい気持ちがあったけど、自分の周りの人のことを考えたら……。南月さんもそうだし、SEAdLINNNGファンの思いとかも知ってるから。関わってる人みんなNOって言うよなって。でも、それを相談した時、南月さんは『引退なんだから他の人の気持ちなんて考えてなくていいよ。自分の気持ちだけで決めな』って言ってくれて。南月さんがそう言ってくれるなら、じゃあやろうって感じでした。

(どういう試合になるのか、終わって2人がどうなるのか、すごく気になる一戦です)自分の気持ちもどうなるか全然わからないです。

(マンガやドラマだったら、闘い終わったあとにわかり合えるんでしょうけど…)とはならないと思う。でも、プロレスラーって試合でしかわからないものもあるから。

(終わってみて、どんな気持ちになるか楽しみ?)どうだろう、どんな感じですかね。殺し合いになるかもしれないですけど(笑)」
8・19後楽園でおこなわれる奈七永&後藤vs中島&Sareee
「MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE2024」
★8月19日(月)東京・後楽園ホール(18:30)
▼ジュリア・カウントダウンFINAL◎ジュリアvs桜井麻衣
▼ユナイテッド・ナショナル選手権試合◎<王者>青野未来vs天麗皇希<挑戦者>
※初代王者初防衛
▼高橋奈七永&後藤智香vs中島安里紗&Sareee

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