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2024-11-12

イチローのグラブも手がけたグラブ職人が映えある“現代の名工”の称号 「先輩方から受け継いだ技術を継承することが仕事」

ミズノのグラブマイスター岸本耕作氏。イチローをはじめ、松井秀喜、宮本慎也、坂本勇人など一流のグラブを手掛けてきた(写真提供:ミズノ株式会社)

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スポーツ用品大手「ミズノ」の野球グラブを製作する、ミズノテクニクス株式会社波賀工場のグラブ作りマイスターの岸本耕作(67)が、厚生労働省より令和6年度の「卓越した技能者(現代の名工)」に認定された。岸本氏はこれまで、イチロー氏、松井秀喜氏など数多くのプロ野球選手のグラブを製作した実績があり、現在も技術者としてプロ野球選手のオーダーグラブを中心にグラブの製作・監修を行いながら、後進の育成にも注力している。

「卓越した技能者」は毎年、我が国最高水準の技能を有し、他の技術者の模範たるにふさわしい卓越した技術者に与えられるもので、ミズノグループ社員では、これまでにグラブ作り職人の坪田信義(1998年)、バット作り職人の久保田五十一(2003年)が認定されている。


厚生労働省令和6年度「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞した岸本氏。11月11日に都内で授賞式が行われた(写真提供:ミズノ株式会社)

以下、岸本耕作氏のコメント
「受賞させていただいたことに対し恐縮するとともにとても光栄に思っています。自分一人ではなく、波賀工場の皆でいただいた感覚があり、グラブ作りが認められたのかなという気がしてとても嬉しく思います。私が入社したころはプロのグラブを作るとは思っていなかったこの工場が、今はプロのグラブを作るメインとなり、ますます重要な拠点となっています。ここで先輩方から受け継いだ技術を継承することが第一の仕事だと思っています」

なお、岸本耕作氏が自らグラブ作りの真髄を明かした著書『グラブ職人 終わりなき道』は一昨年、弊社より発行しており、グラブ作りの基礎知識からこれまでグラブを扱ってきた一流選手とのやりとりやこだわりなど仔細にわたり記されている。興味がある方はぜひご一読を。


◎岸本耕作(きしもと・こうさく)
生年月日:1957年8月12日(67歳)
出身地:兵庫県宍粟郡波賀町(現宍粟市)
入社:1976年3月11日
【経歴】
入社時よりミズノテクニクス㈱波賀工場に勤務し、グラブ作りに携わる。
2004年 最上位の資格であるマイスターとなる。
球歴    中学校・高校と野球部所属
仕事内容    メジャーリーグ、プロ野球選手を中心に年間約200名のグラブの製作・監修を担当
手掛ける主な選手    イチロー氏(シアトル・マリナーズほか)、松井秀喜氏(ニューヨーク・ヤンキースほか)、宮本慎也氏(東京ヤクルトスワローズ)、坂本勇人選手(読売ジャイアンツ)、上野由岐子選手(ビックカメラ高崎)など

弊社発行の岸本耕作著『グラブ職人 終わりなき道』の購入はこちら

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