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2025-02-05

東京女子2・8後楽園で鈴芽の持つインターナショナル・プリンセス王座に挑戦する“ザ・スパーク”ジェイダ・ストーンとは?【週刊プロレス】

躍動感あふれるファイトを見せ続けているジェイダ

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SKE48卒業とプロレス専念を発表した荒井優希を破り、インターナショナル・プリンセス王座を初戴冠した鈴芽。同い年でもあるライバルは一年間ベルトを保持し同王座の最多防衛記録を更新したが、新王者・鈴芽が荒井の築き上げたベルトの価値をここからどこまで更新していけるかが見どころとなるだろう。そんな彼女の初防衛戦は、2・8後楽園ホール。挑戦者はアメリカからやってきた“ザ・スパーク”ジェイダ・ストーンだ。

21歳のジェイダは鈴芽の王座獲得から1週間後の1・11神戸で初来日を果たし、東京女子に初参戦。すでに4試合をこなし、1・19品川では6人タッグマッチながら鈴芽から直接フォール勝ちを奪ってみせた。試合後にはジェイダの方から挑戦をアピール。いったん帰国も、ベルト奪取をもくろみ、2・8後楽園に再び参戦するという。

鈴芽にとって外国人選手とのシングルマッチは初めてのこと。とはいえインターナショナルの名称がつく王者である以上、外国人選手とのタイトルマッチは必須条件。まずはその試金石となるのが、こんどのジェイダ戦となるのだろう。では、ジェイダとはいったいどんなレスラーなのか。

サウスカロライナ州コロンビア出身の彼女は8歳の頃、兄弟の影響でプロレスに興味を持つようになった。レスラーになりたいと思ったのは、2015年8月22日のNXT「テイクオーバー:ブルックリン」におけるサーシャ・バンクスvsベイリーのNXT女子王座戦。2人の闘いに刺激を受け、自分でもやってみたいと考えるようになったのだ。

学生時代にはチアリーディングで活躍し、輝かしい実績も挙げた。が、彼女の希望はプロレスラーであり、2020年にトレーニングを開始、アル・スノーやダグ・バシャムらの指導を受け、OVWで練習を積んだ。

デビューは'21年12月19日、グリーンズボロでのFSPWに参戦し、3WAYマッチを闘った。以後は、OVWを中心にアメリカ国内のインディー団体に登場。'22年12月17日にはAEWに初参戦し、日本人選手と初遭遇。この試合の相手が、さくらえみだった。

ジェイダはスキルアップのため、新日本のLAドージョーにも参加。昨年3月と8月には、ニュージャパンアカデミーの大会で試合をおこなっている。また、昨年9月15日にはDPWのリングで中島翔子とシングルマッチ。東京女子関係では、23年2月25日に“ウエイストランド・ウォー・パーティー”マックス・ジ・インペイラー&ハウディ・ハウイツァのプリンセスタッグ王座に挑戦もしているのだ。

そんな彼女に東京女子参戦のオファーが届く。「サイコロジーとスピード」が日本の女子プロレスの特徴ととらえている彼女は、かねてから日本での試合を思い描いており、LAドージョーでのトレーニングに出向いたのも来日を夢見てのことだったという。

「ジャパンでプロレスをすることが目標のひとつだったから、参戦オファーを聞いて涙が出そうなほどうれしかったわ。実際に試合をしてみて、TJPWには素晴らしい選手がたくさんいることがわかった。ショーコ・ナカジマ、ミズキ(瑞希)をはじめ、みんないいわね。もちろん、スズメもね!」

タイトル獲得の経験こそあるが、休止状態のプロモーションのため長期にわたり防衛戦が組まれていない。よって、IP王座を奪取すれば事実上の初戴冠と言っていい。“聖地”後楽園ホール初登場にもなる2・8でのタイトルマッチは「人生を変える重要な試合」と考えている。

「これは現時点における人生最大のチャンス。みんなが、そして私自身が納得できる試合をしたい。前回はスパークスタナーでフォールを奪ったけど、こんどはスズメもさらに警戒してくるでしょう。だからこそ私もより彼女を研究して臨みたいと思います。IPのタイトルがほしい。あのベルトを持ち帰る。それが私のやるべきことなんです」

鈴芽、ジェイダとも新進気鋭、これからのプロレスラーだ。2・8後楽園でのタイトルマッチは、今後のIP王座戦線を占う闘いとなることは間違いない。

(新井 宏)

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