2月28日(金)午後7時30分より、東京・TOKYO SQUARE in itabashiにて開催される「長谷川美子☆自主興行 -Yoppy's Next Stage-」。この大会に向け、初めて1人で自主興行をおこなうことになった長谷川が来社。同大会を存分にPRした。
――初めての自主興行をおこなうことになりました。
長谷川 前回はリアラさんとやったんですけど、1人は初めてで。今回は清水ひかりさんっていうCOLOR'Sの先輩が引退されるっていうのを聞いて、甲田さんにどうにかどこかのリングでご一緒できないかなってお話をして…。ちょうど引退試合の日(COLOR'S 3・16新木場)が東京女子の大田区とかぶってるんですよね。で、東京女子さんはあまり他団体の選手の参戦がないのとCOLOR'Sさんが月イチくらいのペースで興行をやっているっていうので、どうやっても兼ね合い的に難しいってなった時に…じゃあ自主興行をやれば、自分の思ったカードが組めるっていうお話をして許可を得たってかんじです。
――ラストチャンスを自ら作ったと。
長谷川 そうなんですよ。カードとか選手もけっこう打ち合わせさせてもらって、今回組んだカードっていうのはこんなかんじなんですけど。(以下、第1試合からカード紹介)
▼SUGAMOプロレス提供試合①クラッシャー猪馬&橋本深夜バイトvsオカネ・クレチカ&棚ボタ弘至
長谷川 SUGAMOプロレス、西口プロレス、西口ドアっていう3団体がいまお笑いプロレスとして活動されていて、そこに参戦したことがあるんですね。その時は本物のプロレスラーvsニセモノのプロレスラーで、ニセモノも似せるっていう漢字の「似物」で。で、けっこうお笑いプロレスと本物のプロレスって交じり合わない世界線だったりするんですけど、「どっちの方が強いんだ?」ってオファーをいただいて。SUGAMOプロレスさんは完全台本っていう風にうたっていて、それでやらせてもらったんですけど…めちゃくちゃ楽しくて! これぞエンターテインメントみたいな練られた面白さで。ホントに楽しくて、これもっともっと広まってほしいなって思いがあって。でも絶対に東京女子じゃ叶わないので、じゃあこの機会なら呼べるじゃんって。これをみんなに知ってもらいたいんです。なのでオープニングマッチはみんなが必ず笑顔になれるであろうカードにしました。
――ちなみに参戦時はどんなカードでした?
長谷川 私は真琴さんと組んで、相手はルームメイトの安納イモリと、なつぽいっぽいっていう選手で。スターダムモノマネ軍団と闘わせていただきました。そこにセコンドで堀田祐美子さんがいらっしゃって、でもモノマネ軍団は堀田さん本人とは知らない設定で。「おいお前、モノマネレスラーなんだからちゃんとやれよ!」ってかんじでみんなが言いまくって、最終的に堀田さんがブチギレてめちゃくちゃにしました(苦笑)。でもすっごい面白かったんですよ。それが映像に残ってないっていうのが、またSUGAMOプロレスの魅力で。そこでしか見られないっていうのがあるので、やっぱりこの興行もここでしか楽しめないので絶対見に来てほしいです。
――SUGAMOプロレスとは今後も縁がありそうですね。
長谷川 これホントに、すごい入らないかって誘われてるんですよ。一番最初はプロレス欠場中に誘われて、でも「自分はプロレスラーとしてやりたいんで…」ってお断りしたんですけど、自分自身としてならまた出たいなとは思います。誰かのモノマネはちょっとお笑いのセンスがないので…難しいかな(笑)。逆に誰かにモノマネしてもらえるくらい頑張らないといけないですね。やってもらいたいので。
▼3WAYマッチ②山中絵里奈vsリアラvs安納イモリ
長谷川 この第2試合は全部、私の人生のパートナーを集めた試合です。ベストボディ・ジャパンの山中絵里奈さんは、いまタッグベルトを持ってるんですけどそのパートナーです。私にとって初めてのベルトですね。2019年デビューの同期で同い年っていう共通点もあって、絶対どこかで一緒になりたいなって思ったんですけどなかなか機会がなくて。でも今回オファーしたら快く受けてくださって。絵里奈様って呼んでるんですけど、もっと絵里奈様を知ってもらいたいなって思いがあるんですよ。ボディーが美しすぎて、こんな完璧なのに試合数が少ないのはおかしい!って思って。もっと魅力が広まれば、すっごい試合数増えるような逸材だと思うので、ぜひ絵里奈様を見ていただきたい。
リアラさんは言わずともガンバレ☆プロレスで一緒にやって、一緒に退団って道を選んで。自主興行も一緒にやって、プロレス人生の大切な時期をずっと一緒に過ごしてきたパートナーとして。いまでもプライベートで会ってますし、飲みにいったりもしますし。でもお互いに環境が変わって、リング上で交わることがほとんどなくなってしまったので自主興行で出てもらおうと。この大会をやるってなった時に一発目に思いついたのはリアラさんですね。っていうくらい大切なパートナーだなって思ってます。
最後の安納イモリは、私が10数年前に地下アイドルをやってたんですけど、その時のリーダーなんですよ。そこからの付き合いで…その時は全然仲良くなかったんですけど、ひょんなことから10年前くらいに再び出会うきっかけがあって。そこから仲良くなって、2年前からルームシェアを始めて。いまじゃ安納サオリさん公認のモノマネレスラーで、ガウンも本人から借りてて(笑)。モノマネ越えちゃってるよねってかんじなんです。当時アイドルやってる時も身体能力がすごくて、大人数いるなかでほとんどのポジションのダンスを覚えてきて、全員にフリを入れてくれて。すごいしっかり者の女の子で、でもすっごい天然な部分があったりして。だからこの2年間毎日一緒にいるんですけど、飽きないんです。常に毎日、一個は笑いがあるみたいな。
――この試合はSUGAMOプロレスのスタイルではなく、3人で普通のプロレスをやるんですか?
長谷川 もう全任せです。自分の人生のパートナーを全部混ぜ込んでみたら何が起きるんだろうって思って(笑)。最初は絵里奈様とリアラさんのシングルマッチを考えてたんですよ。でもふと、ここにこの子を入れたらどんな化学反応が起きるんだろうって思って。今回の興行のテーマがみんな笑顔で帰ってもらいたいっていうので、清水ひかりさんの引退で悲しい部分もあるんですけど、それを全部ひっくるめて笑顔で送り出したいっていうテーマがあるので。絵里奈様とリアラさんのシングルマッチは一度も見たことがなかったのですっごい気になったんですけど、いや、それじゃあちょっと…って。ここに一癖二癖ある子を入れてみたらどうなるんだろうって、ホントに何も予想ができてなくて。全台本でやるのか、ガッチガチでやるのか。この子もお笑いを忘れてガッチガチにプロレスをやるのか。2試合目はホントに楽しみで仕方ないですね。おもちゃ箱だと思ってます。女王様vsキャバ嬢vsお笑い芸人…他では絶対に見られない異色すぎる試合なので。どっちに転んでも笑顔で、温かく見てほしいなって。
▼東京女子プロレス提供試合③鳥喰かやvs HIMAWARI
長谷川 この前やってたタッグトーナメントで鳥喰かやさんはパートナーで。身体能力がめちゃめちゃ高くて、アクロバティックなパフォーマンスだったりスピードもすごくて。自分の中では東京女子での相方はとりっぴーだって絶対に思ってるのでこの興行に関わってほしくて。HIMAWARIさんは元アクトレスガールズで、今回COLOR'Sさんもアクトレスガールズのつながりもありますし。ホントに元気の塊みたいな女の子なので、今回の興行にすごい華を添える? 華やかにしてくれるなっていうので。この2人は一瞬でパッと思いついたまま決まりました。おそらく2つお笑いがくると思うので、ここでガッツリと楽しさもプロレスも見せられる東京女子の提供試合をもってきたいなって。
▼④SAKI&関口翔vs櫻井裕子&網倉理奈
長谷川 翔さんはフリーなんですけど、COLOR'Sさんの提供試合って言っていいのかな? 元アクトレスなんですけど、翔さんは東京女子のビッグマッチでお会いすることもあるので久しぶりなかんじもないですし。私のアクトレスガールズでのデビュー2戦目が翔さんだったんですけど、もう私のありったけの技を受け切ってくださって、なのに…いまでも覚えてるんですけど一瞬で天井を見てたんですよ、私。投げられて、気付かなくて、天井を見て…終わったのかな? あれ衝撃すぎて、いまでも覚えてるんだよなー。優しいしアドバイスもしっかりしてくれますし、ボーイッシュでかっこいいですし。東京女子に上がった際は真弥さんに似てるって言われてて、でも私も当時は翔さんに似てるって言われてたんですね。金髪ショートの時に。なので、いつか3人で組みたいですね(笑)。
COLOR'Sさんはよぴリア興行の時からお世話になっていて、こんなとんでもない後輩なのに快諾してくださって。普通イヤだと思うんですよ。断ってもいいはずなのに「気持ちが嬉しい」って言ってくださって、こうして全員スケジュールを空けていただいて出てくださる。優しさの塊のような存在です。SAKIさんはガンジョの時にシングルマッチさせていただいて、関わりが再デビューしてからも多かったので。絶対的信頼のあるSAKIさん。櫻井裕子さんはアイスリボンでフリーランスの時にご一緒はさせてもらってたんですけど、あんまり交わるってかんじではなかったので。でもアクトレスガールズの時は私が初勝利したのが裕子さんなんですよ。初めてタッグで勝った人が裕子さん、キャリア的には1年上の先輩ですね。でもそこからガッツリ負け続けたんですけど(苦笑)。っていうので私の中で裕子さんは思い入れの強い先輩で、またご一緒できるのが嬉しいなって。で、あーみんさん(網倉理奈)は今月復帰されて、この興行に間に合ってホントに嬉しいなって思って。ガンプロの時に闘わせていただきましたけど、やっぱり元気。元気の塊。ずっとアクトレスガールズの時に言われてたのが、あーみんさんを見習いなって。私は声が小さかったり静かで、ああいうパワーが必要だよって言われ続けてきたのでお手本のような先輩なんですよね。周りをホントに元気にしてくれるんですよ。
▼⑤長谷川美子vs清水ひかり
長谷川 で、メインですね。この日は私の誕生日当日でもあるんですけど、清水ひかりさんが3月16日に引退っていうのをXで見て。でも東京女子プロレスなのでちょっとあきらめかけてた部分があって…団体ごとのルールがあるので、自分が東京女子に関わらせていただくなら仕方ないのかなって思ってたんです。ただプロレスってみんなそうだと思うんですけど、いつまでできるか分からないじゃないですか。だから自分がやりたいって思った時に言わなきゃ叶わないって、ちょっとエゴを出して決まったカードです。引退ってなったら最初で最後になってしまうので、どんなに叶わなかったり怒られたりしても気持ちを伝えることは大切なのかなって思って。やりたいって言った時に全然怒られることもなく、じゃあ方法としてどうするかって方向にもっていってくださって。そこから自主興行って言ってくれたことで今回の興行が決まったかんじですね。当初はこのカードをやるためだけの興行でしたね。
――清水選手はどういう存在なんですか?
長谷川 BeginningとCOLOR'Sってアクトレスガールズ内の2団体ってかんじで練習も別だったりして。なのでそこまで接点はなかったんですけど、清水ひかりさんの闘い方がすごい好きで。スピードもあるし、でもキックの威力もあるし、常に笑顔だけど闘う時の表情とかスタイルとか、すべてが好きなんですよ。で、自分もそれを見て直接キックを教わったりしたんですけど、全然ダメで。結局いまは何も使ってないんですけど…(苦笑)。やっぱりそういう部分でセンスがあるんだなって、ハイスピードとかも得意だし。自分が憧れてるプロレスラー像の方だったんですよね。
自分は運動神経が悪くて、スキップもできなかったし、ジャンプもあれですし…。それでも憧れていて、でもBeginningとCOLOR'Sで団体が違うので交わることが少なかったっていうのもあって。そういうなかで私が首を骨折して欠場して、欠場中にアクトレスガールズがプロレス廃業して行き場がなくなって…っていうままで交わることなく終わってしまったので。ホントに今回の対戦が最初で最後、それでもようやく叶えられるんだなって思うと嬉しすぎて。そんな憧れの先輩とご一緒できる機会を作っていただいた東京女子プロレスさん、COLOR'Sさんに感謝して闘わないとなって思います。
――初の自主興行、自分が勝って大会を締めたいところです。
長谷川 勝ってマイクを手に取らないと「ありがとうございました」を言えないので。先に言いたいんです、マイク渡されてからじゃなくて。ガッツリ勝って送り出したいって気持ちがありますね。お互いに成長してますけど、東京女子にきて試合数も増えて色んな方と試合をさせてもらって。勝ったり負けたりもあるけど、プロレスラーとしてはあの時よりは絶対に大きくなっていると信じているので、いまある力全部でひかりさんを倒したいです!