マカオ国際マラソンのレポート第1弾は、レースの様子を書いたので、第2弾としてエントリーの仕方やマカオへの行き方、ナンバービブ(ゼッケン)のピックアップの方法などについて書いておこう。
マカオ国際マラソンのおすすめポイントの1つは、師走の忙しい時期に同僚に迷惑をかけることなく、海外マラソンを走れることだ。
今回、私が参加したトラベモン(オーベルインターナショナル)のツアーは、土曜日の朝、9時15分に羽田空港に集合して、キャセイ航空543便で午後3時に香港国際空港着。10月末に供用がスタートしたばかりの世界最長、55kmの港珠澳大橋をバスで渡り、17時半にはホテルに到着した。
レースを走ったあと、15時からの日本事務局主催のパーティーに参加して、18時すぎにマカオのフェリーターミナルへ。船で香港に向かい、空港でゆったりと夕食をとって、23時55分発のキャセイドラゴン396便に乗り込んだ。ひと眠りして、羽田空港には5時前に着いたので、始発のモノレールで家に帰り(2時間ほど仮眠して)何食わぬ顔で、いつもの月曜日のように会社に向かった。
正直言えば、金曜日の夜便(早朝に香港着)にしてもよかったと思っている。そのほうが、会社も休まず、マカオの滞在時間を増やすことができるからだ。
このように書くと、せわしない感じがするかもしれないが、せわしかったという感じはしていない。ちなみにこのツアーの値段は、5万9800円。そのうえ、ツアーができたときには往復フェリーの予定だったが、橋をバスで渡ったことにより、その差額が浮いて、到着した日の火鍋の夕食代を旅行会社が出してくれた。
私が参加した1泊3日のツアーの値段を見て、その安さに驚いた人もいるかもしれないが、マカオマラソンは、もっと安く参加することも可能だ。
知り合いのランナーは、4月くらいに予約したら、往復で1万4000円(!)くらいだといっていた。日本と香港間には、格安航空会社が運航しているので、航空券の検索サイトなどで調べれば、東京―大阪間の片道新幹線代くらいの航空券を手に入れることができる。
日本からマカオに行くには、香港経由とマカオ空港に直接入る方法がある。香港経由の場合には、香港国際空港からバスで橋を渡る方法と、フェリーで海を渡る方法ある。料金はフェリーが約4000円、バスは約2000円。バスはマカオに入るまで3台を乗り継がなければならないが、フェリーは直接マカオに入れる。安いのはバス、楽なのはフェリーだ。行きと帰りの方法を変えると旅が楽しくなるはず。
マカオ空港には、成田、関空、福岡から直行便が飛んでいる。地方空港からならソウルや台北、上海経由という方法もある。
ホテルを選ぶときに気をつけなければならないのは、検索サイトなどで調べると、マカオだと思っていたら、珠海市ということもある。マカオと珠海は隣り合っているが、1国2制度なので、珠海に宿泊するとマカオに渡るのに時間の制限などがあり、マラソンのスタート時間に間に合わなくという可能性もあるので注意が必要だ。
マカオは、北のマカオ半島と南のタイパ地区(マラソンのスタート&ゴール地点)に分かれていて、タイパ地区のホテルは大型で比較的値段が高い。しかし、1泊か2泊しかしないなら、豪華なホテルに泊まるのもいいだろう。大会のメインスポンサーであるギャラクシーホテルは、会場まで歩いて行けるので便利だ。
私たちはマカオ半島側のホテルに泊まったが、タクシー代は1000~1500円ほど。比較的リーズナブルなホテルもあるので、ホテル代にあまりお金をかけたくないという人は、マカオ半島側のほうがいいかもしれない。世界遺産などの観光をメインにするなら、半島側がおすすめだ。
グループで参加するなら民泊もアリだろう。AirBnBのアプリで検索すると、スタートゴール地点の近くに、格安で止まれるサービスアパートメントなどを見つかることがある。こちらも早めに予約するといい。ただし、位置をしっかり確認しないと、珠海市の場合もあるので注意が必要だ。
今回から日本事務局ができたので、日本語のエントリーサイト(スポーツエントリーとJTBスポーツステーション)でできるようになった。来年もおそらくできるだろう。
もちろん、現地のサイトから申し込むこともできる。「macau marathon」で検索すると現地のサイトがでてくるので、中国語と英語の表示されている。手順を間違えなければ、個人エントリーも可能だ。ただし、ミニとハーフは人気があり、1日か2日で定員がいっぱいになるので、申し込みがスタートするタイミングを逃すと申し込めないので、注意したい。
日本事務局は出場枠を確保していて、今年は現地サイトよりも先に受け付けをスタートした。ミニとハーフに限っては、日本のサイトで申し込んだほうが安心だ。一方、フルマラソンはすぐに定員に達するということはないので、現地のサイトで申し込んでもいいだろう。
ナンバービブ(ゼッケン)は、スタート&ゴール地点のマカオスタジアムに隣接したマカオ体育館でピックアップできる。金曜日と土曜日は午後10時まで受け付けているので、マカオへの到着が遅くなっても大丈夫。
ナンバービブの引換には、引換証が必要だ。現地のサイトで申し込んだ人は、PDFをダウンロードできるようになっているので、それをプリントアウトして持参する。日本のサイトで申し込んだ人は、日本事務局からPDFがメールで送られてくる。旅行会社にエントリーを依頼した人には、旅行会社から引換証が送られてくる。
体育館まではタクシーが便利だ。ギャラクシーホテルは徒歩圏内なので、ホテルの無料シャトルバスを利用するという方法もある(宿泊していない人を乗せてくれるかどうかは不明)。来年になれば、鉄道が開通するので便利になるようだ。
フルマラソンとハーフマラソンのスタートは午前6時。日本のマラソンに慣れているランナーにとっては早いと感じるかもしれないが、東南アジアや南国の大会では、もっと早いスタートもある。
タイパ地区に宿泊しているなら、徒歩で会場に向かう。半島側のホテルからはタクシーが便利だ。
問題は走り終えたあと。会場周辺は交通規制がされているので、タクシーがつかまりにくい。特にマカオのタクシーはどこにでも止まってくれるわけではない。確実なのは、ギャラクシーホテルのタクシー乗り場だ。ホテルの宿泊客も利用するので行列ができていることもあるが、確実に乗れるので安心だ。
ちなみにマカオのタクシー運転手は、英語があまり得意ではない。ホテルには英語と中国語がつけられていて、日本人としては英語のほうがわかるだろうと思うのだが、運転手に英語のホテル名が通じないことがある。自分が宿泊しているホテル名が漢字で書かれている紙を持っていると安心だ。
そのほか、マカオでの過ごし方などについては、マカオ観光局のサイトが充実しているので、参考してほしい。
取材・文:樋口幸也
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