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2018-10-22

マラソンも観光も満喫できるシドニー! エメラルドグリーンのビーチを歩いてみよう

 9月16日(日曜日)、オーストラリア・シドニーで開催された「シドニーマラソン」は、国内外から3万7000人ものランナーが参加。日本からも約600人が太平洋を縦断し、雲一つない青空の下、美しい風景も堪能しながら港町・シドニーを駆け抜けた。

 その模様は、10月22日(月曜日)発売の『ランニング・マガジン クリール』12月号に掲載しているが、もちろん、走るだけで南半球への旅を終えてしまうのはもったいない。今回もレース翌日に「ウルル(エアーズロック)に行きます!」という参加者が何人かいたが、「さらに500キロも離れた場所に行くのは厳しい」という人でも、シドニー近郊には素晴らしい観光地が数多くある。世界的に有名な「ボンダイビーチ」も、その一つ。というわけで、私もハーフを走った翌日、南太平洋の大海原を眺めに出かけてみた。

クージーへは、タウンホール(市役所)近くの停留所からバスが出ており、30分ほどで着く

シドニー市内や近辺の移動は、OPAL(オパール)カードというチャージ式のICカードを使うのがお勧め

 今回、歩いたのはシドニー南東のクージー・ビーチから北へ、ボンダイビーチまでの約6キロのコース。シドニー近郊の海岸線には遊歩道がきちんと整備されており、ウォーキングやランニングを楽しんでいる人がたくさんいる。適度なアップダウンもあるので、マラソンを走ったあと、リカバリーのためのウォーキングやスロージョグなどにも程よい道のりだ。

平日の昼間でも、ランニングをしている人が結構いる

美しい景色に、ランニングへのテンションも上がる

老若男女、走っている人はさまざま。この日は歩いているうちに汗ばんでくる陽気だった

 ゴードンズ・ベイ、クロバリービーチ、ブロントビーチ、タマラマビーチ…。波打つように岬と入り江が繰り返されるコースを歩いていると、小舟が並んでいたり、海に突き出た岩場があったり、サーファーが波乗りにいそしんでいたりと、それぞれに趣のある海岸線が次々に現れ、目を楽しませてくれる。また、合間にある公園には、公共のバーベキュー台や、自走式トレッドミルなどのトレーニング器具まで置かれていたりする。現地在住の人に聞けば、昼休みをしっかり2時間も取る会社が多く、その間にランニングをしたりウエートをしたりして、ひと汗かくオージーも多いようだ。うらやましい…。

大海原を眺めながら、レースの反省をしたり、ボーっと物思いにふけたりするのもよし

ボンダイ付近はサーファーの聖地でもある

屋外にあるトレーニング器具は、自走式トレッドミルやチェスト・レッグプレスもあるなど結構本格的

 午前10時ごろから歩き始め、景色に目を奪われているうちに、あっという間、ボンダイビーチへはちょうどお昼時に着く。近辺にお店はたくさんあるけれど、ビーチの南側にある「アイスバーグ・テラス・カフェ」は、おすすめの一つ。エメラルドグリーンの海を眺めながらの食事は、まさに至福のひととき…。

世界的にも有名なボンダイビーチ

ハンバーガーはだいたい20豪ドル前後のお値段

 さて、このルートはもちろん、ボンダイからクージーへ逆を行くのでもいいのだが、ボンダイを終着点にする理由は、ボンダイ・ジャンクション駅近くにあるショッピングモールで買い物をし、電車に乗ってそのままシドニー市内に戻れるというメリットがあるからだ。今回はモール内にある、国内2大スーパーの一つ、「COLES(コールズ)」でお土産を購入。物価が高いシドニーだけに、土産物は頭の悩ませどころ(?)だが、会社で配る小分けのお菓子などを買うには土産物店よりもスーパーがお財布にやさしく、しかも近郊の大型店であれば、品ぞろえも豊富で助かるのである。

ビーチからボンダイ・ジャンクションへはバスで5分ほど。COLESの隣にはたくさんのワインを取りそろえたお店もある

モール内にはランニングシューズを売る店も。ブルックスやアシックスが人気のようだ

 初春にあたる9月のシドニーは、気候的にも晴天が多くて理想的。今年は暑かったり寒かったりと、レース前後の気温変動は激しかったが、空は文句なしのブルー一色に染まった。マラソンも観光も満喫できるこの街を、来年、海外マラソン候補地の一つに選んでみてはいかが?

文=高橋幸司

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