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2025-04-23

イヨ・スカイがWWE「レッスルマニア41」で王座防衛! 27年ぶり日本人2人目かつ史上最大の快挙!!【週刊プロレス】

女子世界王座を防衛したイヨ・スカイⒸ2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

「レッスルマニア41」2日目(4月20日=現地時間)の第1試合で、イヨ・スカイがビアンカ・ブレア、リア・リプリーとの3WAYマッチを制し、自身が保持するWWE女子選手権の防衛に成功した。昨年も王者として「レッスルマニア」に出場したものの、ベイリーに敗れて王座から転落。一昨年はダメージCTRL(コントロール)の一員として6人タッグに出場したもののベッキー・リンチ&トリッシュ・ストラタス&リタのトリオに敗れている。三度目の正直で祭典初勝利を記録したが、それは同時に日本人レスラー2人目の王座防衛であり、史上最大の快挙でもあった。

1984年にスタートした「レッスルマニア」。スタート当初は俳優やロックシンガー、プロフットボーラーなどをリングに上げたことで痛烈に批判されたが、今では世界各地からファンが観戦に訪れ、フットボールスタジアムを満員にする“世界最大のイベント”に成長した。WWE内でも出場選手は限られ、MLBのオールスター戦に匹敵する祭典である。

そんな「レッスルマニア」に日本人として初めて出場したのはミゼットレスラーのリトル・トーキョー。1941年7月5日生まれ、東京都練馬区出身のリトル・トーキョーは、1970年代初頭にデビュー。1972年に渡米し、NWA、AWA、WWF(現WWE)で活躍。NWAでは同ミゼット王座に3度就き、1997年に引退した。

ハルク・ホーガンvsアンドレ・ザ・ジャイアントをメインに9万3173人を集めた大会で、それぞれ巨漢のキングコング・バンディ、ヒルビリー・ジムをチームリーダーにミゼット(リトル・トーキョー、ザ・ロードリトルブロック、リトル・ビーバー、ザ・ハイチ・キッド)がトリオを組むアトラクション要素の強い一戦だった。

第2号は、第6回大会に出場した佐藤昭雄。パット・タナカとのオリエント・エキスプレスでザ・ロッカーズ(ショーン・マイケルズ&マイティ・ジャネッティ)と対戦。日本人初勝利を挙げている。

タイトルマッチに初登場したのは、第14回(1998年)のTAKAみちのく。アギラを相手に自身が保持していたWWF世界ライトヘビー級王座を懸けて闘い、防衛を果たしている。

その後も、TAKA、FUNAKI(船木勝一)、TAJIRI、ウルティモ・ドラゴンがハードコアやクルーザー級王座に挑んだものの、バトルロイヤルやガントレットといった多人数を相手にする変則的なルールとあって、最終的に勝利するまでには至っていない。

「レッスルマニア」におけるバトルロイヤルにはヨシ・タツ、カン・フー・ナキ(FUNAKI)、ヒデオ・イタミが出場しているが、優勝を飾ったのはアントニオ猪木が殿堂入りした第26回(2010年)のヨシ・タツのみである。

日本でも大きく注目集めたのが第34回(2018年)。ともに「ロイヤルランブル」で優勝した中邑真輔、ASUKAがシングル王座に挑戦したからだ。しかし中邑はAJスタイルズに、ASUKAはシャーロット・フレアーに敗れて戴冠ならず。

翌2019年(第35回)には中邑がルセフと組んでタッグ王座に挑戦するも敗退。翌々2020年(第36回)ではASUKAがカイリ・セインとのコンビ“カブキ・ウォリアーズ”でWWE女子タッグ王座の防衛戦をおこなったがアレクサ・ブリズ&ニッキー・クロスに敗れて王座から転落している。

第37回(2021年)はASUKAがリア・リプリーの挑戦を受けるも敗れ、RAW女子王座から転落。第38回(2022年)はリック・ブーグスと組んでSMACKDOWNタッグ王座に挑戦するもウーソズ(ジェイ&ジミー)の返り討ちに遭って戴冠はならなかった。

第39回(2023年)ではASUKAがビアンカ・べレアの持つRAW女子王座に挑戦するも黒星を喫し、第40回(2024年)ではイヨ・スカイがベイリーを迎え撃ったが敗れ、ベイリーに王座を明け渡している。

「レッスルマニア」のおけるタイトル戦には見放されていた日本人レスラーだったが、ようやく今年、イヨがビアンカ・ベレア、リア・リプリー相手の3WAYマッチで勝利を収めた。

これはTAKA以来27年ぶりとなる王座防衛。しかも団体の頂点である王座という点を考えると、日本人レスラー史上最大の快挙といえる。ちなみにこのニュースを聞いたTAKAは、「ああ、超されちゃったよ」と苦笑した。

橋爪哲也
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