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2025-05-11

5・15板橋から開幕する〝一騎当千〟に向けて、大型新人・浅倉幸史郎の主張、そして描く青写真【週刊プロレス】

5・5横浜武道館での浅倉

浅倉幸史郎は、5・5横浜武道館で吉田和正に敗れ、若手だけの非公式リーグ戦〝俺たちの一騎当千〟優勝をあと一歩のところで逃している。同日のメイン後、BJW認定世界ストロングヘビー新王者となった橋本大地に、青木優也が名乗り。これに吉田が待ったをかけ、ともに浅倉がリングに上がった。一連の流れを受け、ストロングの〝一騎当千〟が決定した。

大地は〝一騎当千〟には王者のためエントリーはせず、自分の許可制ではないとしながらも、吉田以外の〝俺たちの一騎当千〟参加選手は認めないと明言。また、「それでも参加したいなら納得のいく理由を俺に持って来い」とのこと。

デビュー3ヵ月ではあるが、浅倉には揺るがぬ大日本愛があり、「若い自分たちが大日本を盛り上げていかなければならない」という強い思いを抱く。当然、今回の件に関しても言い分がある浅倉は、思いの丈をぶちまけた。

浅倉「橋本大地さんはバックステージで、5・5横浜武道館のメイン後に僕がリングに上がったことに『吉田が上がってくるのはわかる。浅倉、貴様はなんで上がってきた? オマエは、若手だけでやってた一騎当千を負けたんだろ。それで一騎当千の本戦を始めるというんだったら、吉田が上がってきた意味がねえだろ』と言っていて。あともう1つ、『若手だけの一騎当千に参加した吉田以外の選手の参加は認めねえ』という言葉を受けての僕の返答ですが、まずリングに上がったことについては、そもそも“俺たちの一騎当千”は、一騎当千の本戦の出場者を決める予選ではないということ。

“俺たちの一騎当千”の経緯は大阪で吉田さんが『ベルトに挑戦したいけど、ステップアップさせてくれるものが現状ないから一騎当千をやろう』と言ったことがきっかけ。僕自身もベルトに挑戦したかったんで賛同しました。でも行動に移せてなかったので、札幌で組まれてる若手のシングルマッチを勝手に俺らのリーグ戦にしてやろうと。僕と吉田さんはリーグ戦開催、ほかの若手はそれぞれ思いをぶつけ合う。その思いをぶつけ合う場が“俺たちの一騎当千”になったわけです。なのでさっきも言いましたけど、本戦に向けた予選ではないですし、吉田さんの顔をつぶすことにはなってないと思ってます。

リングに上がったのにはもう1つ理由があって、青木さんが挑戦表明したんですけど、青木さんは“俺たちの一騎当千”の開催を知ってて、なんなら『若手が頑張ってる』と言ってたのに、僕らをすっ飛ばして自分がベルトに挑戦したいと。それはさすがに僕らが作り上げてきたものへの侮辱じゃないかと。そう思って僕と吉田さんはリングに上がったわけです。

僕自身、橋本大地さんに対して、ベルトに挑戦させろとも一騎当千開催させろとも言ってないです。青木さんに一言言いたくてリングに上がりました。

『吉田以外の選手の参加は認めねえ』にかんしては、リーグ戦で負けてる僕が参加させろと強く言えないというのはすごくわかるんですけど、一騎当千は勝ち上がった先にベルトがある。でもベルトに対してあまりみなさんの熱量が感じられないなと。もっと言えばベルトに対する熱量は僕が一番だと思ってます。

話は遡るんですけど、('24年10・14札幌で)神谷(英慶)さんが青木さんからベルトを取って2冠王になった。当時僕は練習生でしたけど、誰も挑戦表明しないことに、なんで誰も挑戦しないんだろう、誰もストロングのベルトに興味ないのかなとすごく疑問でした。

デビュー2カ月の僕がストロングヘビーに挑戦することに対しても、まだ早い、オマエじゃ無理、ベルトの価値が下がるとか否定の声がまったく聞こえなくて。それには2つ理由があると思うんです。ただただ興味がない人、浅倉ならベルトに挑戦に値する人物だと認めてくれた人。だから、タイトルマッチに興味ないっていう人には、一騎当千にすら出てもらいたくない。

大阪大会で石川修司さんも言ってましたけど、僕と神谷さん以外ストロングヘビーに興味ない。デスマッチはトーナメント、タイトルマッチもやってる。ジュニアもタイトルマッチをやってるけど、ストロングヘビーだけタイトルマッチやってなかったですよね。それなのにそこに声を上げる人がいない。僕がSNSで発信したときは、賛同してくれるファンの方も多かったですよ。

ストロングヘビーに興味ない人が一騎当千に参加することは許せない。強い言い方になっちゃいますけど、資格がないと思います。そして、僕がタイトルマッチに値する人間ならば、一騎当千に参加しないのはおかしい。ベルトを懸けて闘える僕が参加しないのは、ベルトの価値を下げることになるんじゃないかなと思います。

一騎当千は“俺たちの一騎当千”と違って、僕より上の人たちしかいないんで、勝てば大金星。ステップアップの場としてはこれ以上ないですからね。

4・1新木場で神谷さんのストロングヘビーに挑戦したとき、負けていうことじゃないかもしれないですけど、本気でぶつかって倒されて得るものはあったので、本気で挑める場を作っていきたいんです。どんどんシングルマッチをやっていきたいです。

(7日に大日本のYouTubeで、大地のバックステージへのアンサーを配信。その後、大地もSNSで反応したが)そこにかんして僕からの返答はないです。大地さんは僕の参加を認めないままだと思うんですけど、そんなに気に食わないんだったら無理やりリングから引きずり下ろせばいいじゃないですか」

続いて、Bブロックの選手への印象は以下の通り。

★5月20日(火)山口・やまぐちリフレッシュパーク・サブアリーナ/vs中之上靖文
浅倉「浜口道場に入ったばかりの19歳くらいのころ、初めて会ったレスラーが中之上さんなんです。たまたま練習に来てた中之上さんが、ヒンズースクワットを教えてくれました。19歳のあのころから、中之上さんのやり方でヒンズースクワットを何万回とやってきました。

デカいレスラーにあこがれてこの世界に入ってきたので、僕の理想とするレスラーの1人。パワーファイターというよりも、力もあり、テクニック、スピードもある、器用なところもあるし、なんでもできるレスラーですよね。あと、一つひとつの動作が綺麗で、練習でもアドバイスをもらうことがあって、プロレスの動作はけっこう中之上さんを参考にしてます。

ほんわかした見た目で見方や言葉が鋭いので、そういう中之上さんとやり合いたいですね」

★6月13日(金)東京・上野恩賜公園野外ステージ(水上音楽堂)/vsレイトン・バザード
浅倉「僕は外国人の留学生選手に対して厳しい目を持つことが多いんですけど、バザードに対しては、ストロングBJの魂、熱いものを感じる。練習を見ててもテクニック、技術面、体力も、(大日本にプロレス留学に来ている)ほかの外国人よりも優れていると感じます」

★6月14日(土)福島・塩川体育館/vs菊田一美
浅倉「(言いたいことが多過ぎて、長考)僕はレスリング主体の投げ技とかが多くて、打撃系はあんまりやらない。神谷さんにしろデビュー戦の関本(大介)さんにしろ打撃系の選手とあんまりやったことないので、そこをどう攻略していくかが課題になるかなと。タックルいけばヒザがくるかもしれないし、殴られる可能性もあるので、そういう意味では驚異ですね」

さらに、浅倉は吉田と決勝戦で闘いたいと青写真を描く。

浅倉「“俺たちの一騎当千”で敗れた相手ですから、本戦の一騎当千で2人とも勝ち上がって後楽園ホールの決勝で闘いたい。この一騎当千は俺たちで始まって俺たちで終わるんだっていうのを見せたい。単純に負けたのが悔しいのでリベンジしたいです」

'22年以来3年ぶりの開催となるストロングの“一騎当千”は、5・15板橋で開幕する。

「一騎当千」の日程は以下の通り。

★5・15板橋
▼Aブロック公式戦◎神谷英慶vs吉田和正
▼Bブロック公式戦◎菊田一美vsレイトン・バザード

★5・20山口
▼Aブロック公式戦◎青木優也vs吉田和正
▼Bブロック公式戦◎中之上靖文vs浅倉幸史郎

★5・23上野
▼Aブロック公式戦◎青木優也vs大門寺崇

★5・25名古屋
▼Aブロック公式戦◎神谷英慶vs青木優也
▼Bブロック公式戦◎中之上靖文vs菊田一美

★5・29後楽園
▼Aブロック公式戦◎大門寺崇vs吉田和正
▼Bブロック公式戦◎中之上靖文vsレイトン・バザード

★6・13上野
▼Aブロック公式戦◎神谷英慶vs大門寺崇
▼Bブロック公式戦◎レイトン・バザードvs浅倉幸史郎

★6・14喜多方
▼Bブロック公式戦◎菊田一美vs浅倉幸史郎

★6・22後楽園
▼決勝戦◎<Aブロック1位> vs <Bブロック1位>

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