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2025-06-16

新体制となった「唯一無二」の団体BASARA。新社長・中津良太が語る傾奇者のリングの魅力【週刊プロレス】

新社長に就任した中津良太

6月9日、BASARAが新体制を発表した。新社長は中津良太、さらに営業部長として塚本拓海、選手会長として中野貴人が就任。これまで代表を務めていた木髙イサミは、肩書に変更はないものの経営からは退き、選手に専念することとなる。
 
 2016年に旗揚げしたBASARAだが、2020年の独立直後に見舞われたコロナ禍の影響で動員数が大きく落ち、興行の半数近くは動員不足で赤字が続いていたという。

 イサミからバトンを受け継ぎ、新社長となった中津は、最初こそ戸惑いがあったというが「任命される前にしっかりとした会社の状況を聞かされたので、これは会社のためにやるしかない」と決意。

「イサミさんが10年間作り続けてきたものなんで、いいところは吸収して変えていくところは変えていく。(BASARAは)たぶんほかの団体に出ても一目引く人ばっかりなんですよね。キャラが濃かったり、動きが変だったり、はたまた全員がそうではなくてスタンダードに強い人もいるし、バラエティーに富んでる。1から10まで楽しいと思ってますけど、そうじゃない人もいると思うんで、そうじゃない代わりにどれかは好みの試合が見られるというか。いち興行でいろんな味があるので。全部を通してオモロなかった、好みじゃなかったなは絶対にない団体やと思ってるんで」

 やはりBASARAの強みは色彩豊かな選手たち。現・アイアンフィストタッグ王者の関根龍一&FUMAはともに農家を営み、風戸大智の奇想天外な世界観はときとして概念をも覆す予測不能のスタイル。現役弁護士の竜剛馬が在籍し、所属選手のほか、ヤス・ウラノ、藤田ミノル、バナナ千賀やツトム・オースギもレギュラー参戦しており、枠にとらわれない傾奇者たちが集まるリングはまさに「唯一無二」。

「ネガティブな会見のイメージから入ると思うんですけどもこれはチャンスやと思ってます」と話す中津のターゲット層は「プロレスを見続けたプロレスファン」。

 新木場大会ではチケットを購入すると飲み放題がついてくる“宴”を定期的に開催。試合とともにお酒を楽しむ観客が生み出す特有の熱気、そして団体の温かさも感じる興行になっている。

「僕ら全力で頑張ってます。ホンマに本気でやってます。もし好みじゃなかったとしてもです、昨今のプロレスの席の相場5000円。うち4800円で飲み放題の興行もあるんですよ。だからいろんなところから気になるところはあるんで、酒好きであったり、怪しいもんが好きであったり、プロレス好きな人は、1回でいいから来てもらえたらと思います。1回来たらハマる、面白いって自信持って言える」

 旗揚げ10年目を前に決断した存続のための一歩。新体制となったBASARAに注目だ。

■次回大会の情報は以下の通り。
「伐折羅・弐佰捌拾弐~緋宴~」
★6月25日(水)東京・新木場1stRING(19:30)
▼木髙イサミ&旭志織vsヤス・ウラノ&新納刃
▼神野聖人vs小藤将太
▼中津良太vs井上彪流
※井上彪流復帰戦
▼アイアンフィストタッグ選手権試合◎<王者組>関根龍一&FUMAvsリル・クラーケン&定アキラ<挑戦者組>
▼下村大樹&中野貴人vsタノムサク鳥羽&前口“アルティメット”太尊
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