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2025-09-09

【アメフト】「与えてもらったこの場所が当たり前じゃないと学生に伝えた」日大有志の会・須永恭通監督

日大「有志の会」の須永恭通監督は報道陣の囲みで開口一番、関係者への謝罪を口にし、その後選手らをねぎらった=撮影:北川直樹

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 日大○37-3●専修大
(2025年9月7日@駒沢第二球技場)

日本大学アメリカンフットボール「有志の会」が、公式戦初勝利を飾った。2部リーグBブロック1次リーグ第1グループに所属する専修大学との一戦に、37-3で勝利した。試合後の須永恭通監督のコメントをお届けする。

       ◇       ◇

関東学生アメリカンフットボール連盟と関係者の皆様には本当に多大なるご迷惑をおかけしました。改めて、復帰の機会を与えていただいて本当にありがたいです。


色んなことがありましたが、まずベストを尽くした学生たちが一番偉いと思います。しっかり準備してきましたが、専修大学はとてもいいチームで強く、こういう内容になってしまいました。選手は一生懸命やったと思いますが、技術的な反省は、またグランドに戻ってやろうと思います。

試合に臨むにあたって、与えてもらったこの場所が当たり前じゃないということは私からも伝えましたし、キャプテンの三ケ尻からも再三学生たちに話していました。学生たち一人一人もそういう気持ちでいましたので、まずはそこを意識しました。相手がどうではなく、自分たちのフットボールを目の前の一つのプレーに集中して、全力で最初から最後までやろうと話しました。

昨年4月に責任者に就任した時は、学生たちが追い詰められているということを聞いていましたので、なんとか力になってあげたいと思いました。日本大学アメリカンフットボール部のOBでもありますが、そういうことよりもまずは学生たちを救いたいという一心で、この職に就きました。

薬物やその他の法令遵守、コンプライアンスの意識については重く捉えています。今いる学生は関与していませんが、この先ずっと定期的に講習会などのテーマとした活動を続けて、当然のような常識にしたいと思っています。

日大アメフト部は一度廃部になりまして、このチーム自体は0からのスタートだと考えています。私自身は日本大学で育ててもらった人間ですので、そこで培ったものが現れるかもしれませんが、チームとしてはゼロからですので、全く新しい文化、歴史を作っていきたいと思っています。

4学年全部が公式戦でほぼ出てないチームですので、その中で一生懸命練習して自分たちの技術を磨き、それだけでなく心も磨いて頑張ってきました。ここでそのチームを皆さんに見ていただけるのは、すごく感慨深いものがありました。

QBの川端については、2年生で今年の春から彼中心でやっていますので日々成長していると思います。能力的にはすごく素晴らしいものを持っていますので、これからもっと伸ばしていきたいと思います。


QB川端は落ち着いたプレーぶりでWR陣にパスを投げ分け、オプションなどランプレーでの判断も光った=撮影:北川直樹

決して言い訳ではありませんが、久しぶりの公式戦で自分たちの力を出せなかった部分もあります。次戦以降については、そもそもの技術を磨くのはもちろんですが、しっかり練習でやったことを試合で出せるような準備をしていきたいと思います。練習でやったことを試合で100%発揮することが今日はできませんでしたので、そこが反省点であり、改善していきたいと思います。
まずは快勝でデビュー戦を飾った。最短での昇格を目指し、突き進む=撮影:北川直樹

【北川直樹】

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