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2025-10-15

【アメフト】日大「有志の会」が工学院大を55-0で完封 2本のピック6を決め開幕3連勝

【日大vs工学院大】日大守備の最後尾を守るSF白井がインターセプトリターンTDを決める=撮影:北川直樹

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アメリカンフットボールの関東大学2部リーグは、10月5日にBブロック第3節が行われ、日本大学が工学院大学に55-0で快勝した。試合は第3Q残り10分6秒でコールドゲームとなった。日大は川端迅(2年=千葉日大一)と石上元輝(4年=日大鶴ケ丘)の2人のQBを使い分け、バランスの取れた攻撃を展開。SF白井快(3年=日大鶴ケ丘)、LB小川治仁(4年=日大三)による2本のインターセプトリターンTD(ピック6)がこの試合を象徴するプレーとなった。日大は開幕の専修大学戦、関東学院大学戦に続きコールドで3連勝とした。【写真/文:北川直樹】


○日本大学・有志の会 55-0●工学院大学
(2025年10月5日@日本大学アメリカンフットボールグラウンド)

【全文掲載】日大・有志の会 須永監督が試合後に語ったこと


 試合冒頭から日大がペースを掌握

工学院のキックオフで開始した試合は、日大のリターナー冨士原優斗(3年=仙台育英)が敵陣35ydまで大きくリターンし、最初のシリーズから主導権を握った。

1分過ぎ、日大はハーフライン付近からのダウンで、先発QBの川端迅を中心にテンポの良い攻撃を展開。RB石川陽翔(1年=日大三)のランで先制TD。7-0とした。

工学院は最初の攻撃でファーストダウンを1度獲得するも、日大ディフェンスの圧力に苦しみパントに追い込まれる。日大はハーフライン付近から再攻撃を開始すると、川端からWR岩﨑充希(3年=佼成学園)へのロングパスが決まって2本目のTD。14-0とリードを拡げた。

日大は3つめのシリーズでQBが石上元輝(4年=日大鶴ケ丘)に交代。WR余越海皇(3年=岩倉)へのパス、RB石川や桑野稜也(1年=日大一)のランで前進を続け、ゴール前2ydから桑野が中央を突破してTD。11分過ぎに21-0として第1Qを終えた。

【日大vs工学院大】1年生ながらスタメン出場のRB桑野が3本目のTDを奪取=撮影:北川直樹
【日大vs工学院大】1年生ながらスタメン出場のRB桑野が3本目のTDを奪取=撮影:北川直樹

第2Q ディフェンスの得点で突き放す


工学院の攻撃は日大DL陣の圧力に苦しみ3&アウトでパント。日大は自陣25ydから攻撃を開始し、石上からWR余越へのパスが通り前進。さらにWR岩﨑、WRポジションに入ったQB小林伸光(3年、佼成学園)を使った多彩な展開で敵陣11ydへ。残り6分59秒、石上から余越へのパスでTD。28-0とした。

工学院は次の攻撃も3&アウト。冨士原のパントリターンが敵陣30ydの好位置を得ると、石上が岩﨑、WR森建斗(4年=日大鶴ケ丘)への連続パスでゴール前へ。RB酒井佑昌(3年=箕面自由)のランで5本目のTD。7分すぎに、35-0に。

8分、この試合の決定的瞬間が訪れる。工学院が自陣17ydから攻撃を開始したところで、SF白井がパスをインターセプト。そのままエンドゾーンまで駆け抜けリターンTD。42-0と突き放した。
工学院はWRに入ったQB福原渚(4年=佼成学園)へのパスで敵陣35yd付近まで進むが、日大DLのプレッシャーによりQBサック。攻撃は続かず、残り2分でパント。

日大はハーフライン付近から川端が攻撃を再開。WR森へのパスは不成功に終わったが、2ndダウンでWR松田陽向(1年=日大一)へのパス成功。続くプレーで森へロングパスが決まってTD。残り1分35秒、49-0とした。
工学院は残り1秒で敵陣30ydからフィールドゴールを試みるも失敗。前半を49-0で折り返した。

【日大vs工学院大】WR余越はQB石上の絶妙なリードボールを見事にキャッチしTD=撮影:北川直樹
【日大vs工学院大】WR余越はQB石上の絶妙なリードボールを見事にキャッチしTD=撮影:北川直樹

【日大vs工学院大】RB酒井はこの試合でも気迫あふれるランを披露した=撮影:北川直樹
【日大vs工学院大】RB酒井はこの試合でも気迫あふれるランを披露した=撮影:北川直樹

 第3Q ピック6でコールドゲームに

後半開始早々、ディフェンスから入った日大が、試合を決める。LB小川が工学院のパスをインターセプトし、そのままエンドゾーンへリターンTD。TFP成功で55-0となり、コールドゲームが成立(前半終了時 35 点差、3Q 終了時 28 点差がついた場合にランニングタイムに移行し、リードしたチームが得点した時点で試合終了)、試合終了となった。

日大は、QBの石上と川端の特性を活かした2QB制で多彩な攻撃を展開し、工学院を圧倒した。RB酒井の力強い走りに加え、石川、桑野と層の厚いRB陣がそれぞれの役割を果たした。WR陣は岩﨑、余越、森がよく機能し、どのシリーズでもターゲットが分散した。

守備陣はDL會田空都(3年=横浜立野)、樋口諒(1年=日大一)、奥定大登(4年=日大豊山)がライン戦を強力に支配。2本のインターセプトリターンTDは、攻めの守備を体現した見事なプレーだった。

【日大vs工学院大】後半最初のシリーズでLB小川がインターセプトリターンTDを決めてコールドが成立=撮影:北川直樹
【日大vs工学院大】後半最初のシリーズでLB小川がインターセプトリターンTDを決めてコールドが成立=撮影:北川直樹


【北川直樹】

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