アメリカンフットボールの関東大学2部リーグは、10月19日にBブロック第4節が行われ、日本大学・有志の会が芝浦工業大学に48-7で快勝した。日大は開幕の専修大学戦、関東学院大学戦、工学院大学戦に続きコールドで4連勝とした。試合後、須永恭通監督のインタビューをお届けする。○日本大学・有志の会 48-7●芝浦工業大学(2025年10月19日@日本大学アメリカンフットボールグラウンド)今日は全員を出したいと思っていましたが、結果的にそうはなりませんでした。うまくいかなかったというよりも、全体的にまだ全然形になっていません。プレー自体は悪くなかった部分もありましたが、全体としては満足できるものではありませんでした。
ディフェンスは2本得点がありましたが、ズルズルとやられてしまい、悪い流れの展開になってしまいました。本来であれば止めきらなければいけないところで止められず、相手に流れを渡してしまいました。
オフェンスも1発で決まる場面があっても、ランが全く出なかったり、残りヤードを簡単に潰されたりする場面が目立ちました。今日の試合で目標としていた内容にはほど遠かったと思います。
モチベーションなどいろいろと言われることもありますが、そういう問題ではなく、チームとしてまだ根本的に弱いと感じます。力がない状態で、かつ過去の実績やプライドに縛られている部分があります。今日の結果は、試合当日だけでなく、普段の取り組みの甘さがそのまま出たものだと思います。
一軍と二軍の間に差があるのは当然ですが、それでも二軍、三軍まで含めてしっかりとやらなければなりません。今日は相手どうこうではなく、自分たちのミスで転んでやられているだけでした。普段からトレーニングや練習を本気で取り組めているのかを、もう一度見つめ直す必要があります。私たち指導者も含め、現状のチームをしっかり作り直していかなければいけないと感じています。
今季の目標は、もちろん入れ替え戦に出て勝つことです。それは単に勝つというだけでなく、相手を圧倒するような試合をすることを理想としています。そうした意識を全員が持たなければなりません。学生たちにも同じことを伝えていますが、問題は言葉だけで終わっていて、行動が伴っていないという点です。
試合後のハドルでも、まず怪我の確認をしたうえで「良いプレーはあったが、それが強豪相手にも通用するものなのか」という話をしました。今日うまくいったからそれで良いという満足感で終わらせてはいけません。自分たちが目指しているレベルから見れば、まだ足りない部分が多いです。試合当日だけ頑張るのではなく、普段から時間を使って努力することが大切だと伝えました。
練習やトレーニングを本気でやっているかといえば、まだ甘い選手が多いと思います。リターン時にあったファンブルなどの不用意なプレーは、今日のゲームの象徴的なものだったと思います。トップレベルのチームであれば、あの場面では確実に注意できるはずです。
QBの小林については、今季QBで出してませんが、決して軽い扱いというわけではありません。チーム全体のデプスや来年以降の構成も考えながら起用を判断しました。彼は能力が高く、取り組みも良い選手です。今日はWRとして出場しましたが、サイドラインで試合を見ているだけではもったいない選手です。総合的に判断したうえで、本人とも話をして合意の上で起用方法を決めました。
私達にはまだ課題が多くありますが、今はチームを再構築している段階です。学生たちだけの問題ではなく、私たちスタッフも含めてチーム全体で改善していきます。
撮影:北川直樹
撮影:北川直樹
撮影:北川直樹
撮影:北川直樹