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2026-02-20

【連載 大相撲が大好きになる 話の玉手箱】第35回「景気のいい話」その4

平成30年秋場所7日目の打ち出し後、白鵬は国技館大広間で「沈黙シリーズ」で有名なスティーブン・セガールと会い、ガッチリ握手。セガールの左手には懸賞金が握られていた

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新しい年がやってきました。
身も心もリフレッシュして再スタート、といきたいところで、景気のいい話はありませんか。
大相撲界で景気のいい話、と言えば、やっぱり懸賞でしょうか。
令和2年初場所から「ポケットモンスター」とのコラボによる懸賞も倍増し、力士たちは分厚くなった懸賞の束を手にほくほく顔でした。
1本につき7万円(懸賞袋の中は3万円、現在は1万円)。
こんな心、いやフトコロの温まる話はありません。
そんな懸賞の、さらに景気のいい話を集めました。
※月刊『相撲』平成31年4月号から連載中の「大相撲が大好きになる 話の玉手箱」を一部編集。毎週金曜日に公開します。

白鵬のプレゼント

気前がいい、と言えば、この力士も引けを取らない。大相撲は、いまや日本を代表するスポーツだから、世界中からいろいろな人がやってくる。平成30(2018)年秋場所7日目にはテニスの全米オープンで初優勝したばかりの大坂なおみと、アメリカの人気俳優、スティーブン・セガールの2人が観戦にやってきた。
 
すごいですよね。この日、西前頭3枚目遠藤(現北陣親方)の腰砕けで白星を挙げ、7戦全勝で単独トップに躍り出た横綱白鵬は、取組後、別室で待っていた大坂と対面。部屋に入るなり、

「おお、なお~み」
 
と笑顔で挨拶を交わし、おもむろにこの日獲得したばかりの1万円が3枚入った懸賞を取り出すと、

「プリーズ」
 
と名刺代わりにプレゼントした。
 
さらにそのあと、国技館地下の大広間でセガールとも会って、

「(セガールの)奥さんが自分と同じモンゴル人、ということで、兄貴分として慕っています」
 
と固く手を握り合い、こちらにも懸賞を1本、ポンとプレゼントした。太っ腹じゃありませんか。
 
ちなみに、この日の取組についていた懸賞は22本。まあ、2本くれてやってもまだ20本残っている。お騒ぎすることじゃないですか。この場所、白鵬は、土俵の上でも豪傑ぶりを発揮し、41回目の優勝を全勝で飾った。

月刊『相撲』令和4年2月号掲載

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