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2026-06-07

【アメフト】IBM、勝利をもたらした「無印良プレーヤー」4人の新外国人が躍動  Xプレミア

【IBM vs ノジマ相模原】3Q、QBライトの66ヤード独走TDランは試合の流れを決めたビッグプレーだった=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールの国内最高峰リーグ「Xプレミア」、第2節のノジマ相模原ライズvsIBMビッグブルーの1戦は、IBMが24-12で、ノジマ相模原を撃破した。IBMは1勝1敗、ノジマ相模原は1敗1分。ゲームMVPは、IBMの新米国人WRリース・ホーンが選ばれた。IBMの勝因は、4人の新外国人選手の活躍だった。。

Xプレミア第2節
IBMビッグブルー ○24vs12● ノジマ相模原ライズ
(2026年5月23日@相模原ギオンスタジアム)


得点経過は次の通り。

ノジマ相模原【3-0】 
2Q 2分02 #7 竹内 空, 27ヤードFG

IBM 【3-7】 
2Q 10分38秒 QBWジャイヤ・ライト→WRリース・ホーン, 1ヤードTDパス (キック成功) 
[6プレー90ヤード 1分58秒]

IBM【3-10】
 2Q 11分48秒 K福岡 勇斗, 33ヤードFG

IBM 【3-17】
3Q 1分24秒 QBジャイヤ・ライト 66ヤードTDラン(キック成功) 
[3プレー75ヤード 1分24秒] 

ノジマ相模原 【6-17】
3Q 5分30秒 #7 竹内 空, 42ヤードFG

IBM 【6-24】
3Q 10分35秒 QBジャイヤ・ライト→WRリース・ホーン, 6ヤードTDパス (キック成功)
 [5プレー29ヤード 1分53秒]

ノジマ相模原 【12-24】
4Q 8分17秒 QBカート・パランデック→WRチェース・コッタ, 25ヤードTDパス (2ptコンバージョン失敗)
[5プレー75ヤード 1分14秒]
【IBM vs ノジマ相模原】=撮影:小座野容斉


昨季4位のノジマ相模原にアップセット勝利

ホームのノジマ相模原(昨季リーグ戦4位)有利を予想したが、IBM(昨季リーグ戦8位)が見事なアップセットを引き起こした。第2Qに逆転後は、主導権を手放さずに着々と加点、一時は3ポゼッションまでリードを広げた、完勝だった。

IBMは、4人の新外国人選手がポテンシャルを発揮した。MVPのWRホーンを筆頭に、QBライト、LBエイドリアン・ウェントランド、DLマックス・パーキンソンが、要所でノジマ相模原の反撃を折るプレーを見せた。

QBライトは、ラン10キャリー129ヤード・1TD(平均12.9ヤード)、パス16/29、133ヤードで2TD・1INT。後半開始早々の66ヤード独走TDランは試合の流れを決めたビッグプレーだった。

WRホーンは、QBライトとのホットラインでパス9回94ヤード、2TDを決めた。

ディフェンスでも2人の米国人が躍動した。ノジマ相模原オフェンスに進まれながら、サードダウンコンバージョン1/9が示すように、要所で封じ込んだ。その主役がLBウェントランドとDLパーキンソンだった。

第2Q、IBMがTDで逆転した直後、LBウェントランドが、ノジマ相模原QBパランデックのパスを待っていたかのようにインターセプトした。IBMはこの後のドライブでFGを決めた。

【IBM vs ノジマ相模原】=撮影:小座野容斉

そして第3Q、巨漢DL泉恭輔のインターセプトは、エッジからパスラッシュしたDLパーキンソンがパランデックのパスを投げた直後にはたき、宙に浮いたボールを捕ったものだった。この後IBMは24点目のTDを奪い、ゲームを決定づけた。

ウェントランドは7.5でタックルリーダー。パーキンソンは、第2Q自陣ゴール前3ヤードの窮地で、QBパランデックをサック(記録上はロスタックル)して、8ヤード後退させ、TDを防いでいた。

米カレッジでは、ほぼ無名の4人

4人は全員が今季から加入した。共通するのは、米カレッジフットボールでの華々しい前歴はないが、欧州など米国以外のフットボールで経験を積み重ねてきたことだ。

QBライトは、大学時代が新型コロナ感染症と重なり、まとまってプレーしたのはルイジアナモンロー大4年時(大学6年目)だけ。8試合でパス1246ヤード、10TD・8INTと平凡で、チームも1勝7敗だった。卒業後は、インドアフットボール、そしてメキシコのリーグでプレーしていた。

それでも、米カレッジフットボールの最上位FBSでのプレー経験があるのは、ライトだけだ。

WRホーンは、カレッジはNCAAディビジョン2(上から3番目のカテゴリー)のインディアナポリス大。そこでは優れた実績は残し、NFLではタイタンズ、ドルフィンズ、ベンガルズでサマーキャンプに参加。しかし生き残れなかった。その後、欧州の各チームを渡り歩き、79試合5881ヤード75TDという実績と経験は貴重だ。
【IBM vs ノジマ相模原】=撮影:小座野容斉

LBウェントランドはNCAAディビジョン2のマッケンドリー大。優れたスタッツは残したが、卒業後は欧州で各チームを渡り歩いたのは、ホーンと似ている。

DLパーキンソンは、英国人で、元々はラグビー選手で、2022年からアメフトを始めたばかり。米国でのプレー経験はなく、過去2年は欧州のプロリーグELFでプレーしていた。
【IBM vs ノジマ相模原】=撮影:小座野容斉

自身も「雑草」だったスタントンHC

今季からIBMは、新たにジョン・スタントンHC(ヘッドコーチ)が指揮を執っている。スタントンHCも、ディビジョン3の大学でプレーしたが、フットボールはそこで終わり。来日したのは英会話の講師としてだった。しかし、Xリーグに初の米国人QBとして招かれたケビン・クラフトにリクルートされて、IBMでフットボールを再開した。TE・HBとして、チームの中核となり、IBMの躍進を支えた。

失礼を承知で言えば、無名の「雑草」だった米国時代から、日本で大輪の花を咲かせたのがスタントンHCだ。今季加入の4人の外国人選手の考えや立場が良くわかっていると思う。
【IBM vs ノジマ相模原】=撮影:小座野容斉

Xリーグに来日する外国人選手は、米カレッジフットボールの経験を持つ選手がほとんどだ。NFLのハードルがあまりに高すぎること、インドアフットボールなどの他リーグの待遇が極端に低すぎることもあり、最上位FBSで、かなりハイレベルの実績を持つ米国人選手が来日していることは、それほど知られていない。

しかし、カレッジでの前歴が華々しい選手は、日本との様々な格差に戸惑い、期待されたほどの実績を残せないことも多い。一方で、IBMの4人のように、日本で開花する選手もいる。

それは、1970~80年代の日本プロ野球で、リー兄弟のレロン・リーさん、レオン・リーさんや、ランディ・バースさんのように、MLB経験よりも、AAAなどのマイナーリーグでのプレーの方が主だった選手が、日本の野球にアジャストして大活躍していたのと似ているのかもしれない。

開幕戦では、2年前に55-3で大勝した富士フイルム海老名ミネルヴァに敗れたIBMだが、本来の力を証明した。第3節はバイで、約40日試合がない。この間に、4人の新米国人がチームにどう根付いていくのか。今後対戦する上位チームに新たな脅威となっていきそうだ。

【IBM vs ノジマ相模原】=撮影:小座野容斉

【小座野容斉】

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