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2026-07-12

4代目タイガーマスクがアントニオ猪木の元で開いた覆面格闘家の扉【週刊プロレス】

格闘技用マスクを着用した4代目タイガーマスク

7月7日、4代目タイガーマスクが引退した。

初代タイガーマスク(佐山聡)の直弟子として“黄金の虎”を引き継いでプロレスデビューを果たした4代目タイガーだが、その系譜もあってかアントニオ猪木にも目をかけられていた。

1998年4月、引退した猪木は小川直也をトップに据えてUFO(ユニバーサル・ファイティングアーツ・オーガニゼーション)旗揚げした。オープン・フィンガー・グローブ着用でパンチが許され細かいルールはなし、決着はギブアップとKOのみ。闘いを芸術に昇華させる試合を掲げた。総合格闘技でもプロレスでもない団体。同年10月24日、両国国技館で開催された旗揚げ戦の第1試合に出場したのが4代目だった。

出場選手として発表された際、注目されたのがマスクを着用するか否かだった。それまでマスクマンが総合格闘技のリングで闘った前例がなかったからだ。その問いに関して4代目タイガーは、「着けますよ。タイガーマスクとしてオファーをいただいたんですから。ただ、プロレス用のマスクではないかもしれませんけど」と答え、当日は格闘技専用のマスクでリングに立った。

披露されたのは、顔の前面だけを覆い、後頭部は髪があらわになったマスク。4代目タイガーは旗揚げから3試合連続でUFOに参戦したが、いずれもオープニングマッチへの出場だった(対戦相手は日高郁人、ジェイソン・ブレス、ジャン・ピエール・デビッド)。言うなれば、格闘芸術をプレゼンテーションする役割を担わされていたわけだ。

その後、ドス・カラスJr(アルベルト・デル・パトロン)が2001年8月18日に(vs謙吾、横浜文化体育館)、ソラールが2002年3月30日に(vs鈴木みのる、愛知県体育館)、それぞれDEEPマットに参戦している。ドス・カラスJrは、アマチュア時代の実績(レスリング五輪代表候補)もあって当時総合格闘技の最高ともいわれたPRIDEのリングでミルコ・クロコップとも闘った。

4代目タイガーがマスクを着用してUFOのリングで闘ったことにより、マスクマンに総合格闘技参戦の扉を開かれた。これは佐山聡の直弟子が格闘技界に残した隠れた功績でもある。

橋爪哲也

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