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2026-07-31

【陸上】滋賀インターハイ 昨年の滋賀国スポ少年女子A5000mW覇者の逢坂ひかり「晴れやかな気持ちになれるタイムで優勝したい」

前回3位の逢坂が記録にもこだわって優勝を狙う(写真/牛島寿人)

陸上競技のインターハイが7月30日から滋賀・平和堂HATOスタジアムで開幕した。支部大会、都府県大会、全11地区大会を勝ち抜いた選手たちが集結し、17時以降のナイターで全41種目が行われる。大会2日目の31日に行われる女子5000mWで前回2年生最上位の3位に入賞した逢坂ひかり(市西宮高3年・兵庫)。昨秋の国スポ優勝時の自己ベスト、22分40秒75を今季はまだ更新していないが、兵庫大会でマークした22分52秒74は今季高校ランキング1位。高校での記録目標は21分台だと言い続けている逢坂は、大会記録が22分18秒34のインターハイを、「“タイムは良くなかったけど優勝できたね”じゃなく、晴れやかな気持ちになれるタイムで優勝したい」と記録にもこだわって勝ちに行く。

悔し涙を見せた近畿大会から心機一転、全国へ

インターハイ出場権を懸けた6月の近畿大会。逢坂は23分16秒30で制したが、その日も逢坂の表情は晴れなかった。「周りはみんなタイムを上げているのに、私は(自己記録を更新できずに)くすぶっている」という思いと、近畿大会でキャリア初の警告を2回も受けたショックが心を曇らせた。

昨年の国スポで逢坂は、広島インターハイ1位の田畑晴光(西城陽高・京都、現・山梨学院大1年)や同2位の内山由菜(本庄東高・埼玉、現・順大1年)らに先着して優勝した。その後、内山は10㎞WでU20日本新をマークし、田畑とともに今年4月の世界競歩チーム選手権に出場し、U20女子10㎞Wで団体銅メダルを獲得した。

逢坂は、その活躍と自身を比べて、「1つ上の学年に国スポで勝てた経験で良くも悪くもそのレベルでいなくちゃと思っているけど、自分だけがくすぶったままで、何してるんやろって思います。ライバルも成長してきているのに……」と嘆く。さらに、警告を受けたことも、気持ちを萎縮させてしまった。

 あと警告1回で失格という局面で、残り5周。それでも逢坂はパニックに陥ることなく、「残り2000mを9分でと思っていましたが、しんどくなるくらいのペースで歩くとリスクが出るので、1000mで15秒くらい落として、練習のつもりで歩きました」と冷静に歩き切った。大事なレースで、手足が震えるような経験だったが、逢坂はそれを乗り越えた。

優勝したのに「大会記録や自己ベストを出そうという思いを出し切れずに終わってしまった」と自分への情けなさと悔しさで涙を見せた近畿大会だったが、インターハイに向けて、心機一転が必要だ。逢坂は「あと1ヶ月ちょっとで(タイムを)上げることは不可能ではない」と言い切る。自分のその言葉を信じるしかない。

兄の草太朗(東洋大3年)は7月のU23アジア選手権の男子ハーフマラソン競歩で金メダルに輝いた。次は妹がベストパフォーマンスを見せるとき。さらなる飛躍へ、“くすぶっている自分”と決別するレースにしたい。

文/中尾義晴 写真/牛島寿人

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