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2026-08-07

【陸上】U20世界選手権 東海大会で男子走幅跳 高校歴代7位、高2歴代3位の7m84の県岐阜商高・長谷部光輝が自身初の世界大会へ挑む

長谷部は東海大会の最終6回目の試技で「想定以上の記録」と評価する高校歴代7位、高2歴代3位の大ジャンプを見せた(中野英聡)

8月5日からU20世界選手権がオレゴン(アメリカ)で開催。代表に選ばれた高校生はインターハイを回避して、U20世界選手権に出場する。世界に挑む日本代表選手のなかから、注目選手を紹介していく。7月6日に発表された男女43名のU20世界選手権の代表に、4人の高校2年生が名を連ねた。そのうちの一人が、男子走幅跳の長谷部光輝(県岐阜商高・岐阜)だ。6月の東海高校総体では、最終6回目に高校歴代7位、高2歴代3位となる7m84(+1.5)のビッグジャンプを見せた。

7m84は「想定以上の記録」

長谷部の大会前の自己記録は7m42だったが、7m70台後半を狙えるくらいの調子だったという。まずは1回目。「助走スピードを上げて、駆け抜けるような跳躍にしました」と、軽く踏み切って7m49(+1.2)をマーク。いきなり自己記録を更新する跳躍に、ピット脇で見ていた県岐阜商高顧問の太田和憲先生も舌を巻いた。

ただ、一転して踏切に重点を置いた2、3回目は記録を伸ばせず。そこで、4回目には「ファウルでもいいから、実測でどのくらい跳べるか。自分の最大値を破るために、手拍子を求めてテンションを上げました」と、踏切を気にせず思い切り跳んだ。ファウルだったこの試技を挟んで、気持ちをリセット。「5回目からは冷静に、集中して跳ぶことができました。6回目はスピードに乗れて、踏切もぴったり合ったので、想定以上の記録が出ました」と会心の跳躍につなげた。

小学6年間は器械体操に励んでいた長谷部。中学入学後、岐阜県の強化プログラムで陸上を体験する機会があり、2年時からクラブチームのRIXPERT(リクスパート)で短距離、跳躍を始めた。メイン種目は走幅跳だったが、三段跳の練習をほとんどせずに臨んだ10月のU16大会で、当時中2歴代2位の13m64を跳んで7位。陸上を始めてわずか半年で、全国入賞を果たした。

冬期練習で体力も技術も向上させ、翌2024年2月の日本室内大阪大会ではU16の走幅跳で優勝。この全国制覇で自信をつけて、3年生になる同年8月の全日本中学選手権の優勝を目標に定めたが、本番ではピーキングに失敗して52位にとどまった。「無理やり体を動かしている部分がありました」と振り返り、不調の原因が食事だと究明すると、栄養士をしている母のアドバイスで食生活を改善。10月の国民スポーツ大会では、少年B走幅跳を当時中学歴代9位タイの7m21で制した。

その年の冬期に右足首の靭帯を痛めた影響で、高校に入学した昨季序盤は自身が思うような結果を残せなかったものの、1年目からインターハイに出場。10月の国民スポーツ大会は苦手とする雨中での競技となったが、少年Bで2連覇を達成した。

これまでの経験から、今季は食生活や体のケアにいっそう気をつかい、「高校生らしく陸上を楽しむための行動を心がけています」と話す長谷部。「7m80超えは現時点での最大限」と、高校生史上2人目の“8m”に向けては慎重だが、在学中に成し遂げたい思いはある。7月23日に17歳になって迎える最初の試合が、自身初の世界大会。アメリカ陸上競技の聖地であるオレゴンで、大台への一歩を踏み出す。

文/石井安里 写真/中野英聡

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