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2026-08-19

【陸上】滋賀インターハイ 佐久長聖高、女子短距離4人の3年生が駆け抜けた7日間 2年連続の女子総合2位&女子トラックV

最終日7日目の4×400mRで佐久長聖高は2位に。レース後に見せた涙をぬぐい、笑顔でメダルを受け取った(写真/黒崎雅久)

7月30日から8月5日まで、滋賀県・平和堂HATOスタジアムで行われたインターハイの陸上競技。暑熱対策から17時以降のナイターで行われ、会期も従来の5日から7日での開催となった。
前回の広島大会に続き、2年連続で女子総合2位、そして今年、女子トラック優勝も果たしたのが佐久長聖高(長野)だ。

「くやしい」という4文字じゃ足りないくらい悔しくて
 
2位だったり、5位だったり、くちびるを噛んだり、涙したり。

4人の3年生が本気で日本一を目指した佐久長聖高(長野)女子チームの滋賀インターハイ。一つも勝てず、「くやしいという4文字じゃ足りないくらい悔しくて」(阪真琴・3年)という思いに包まれたが、4人で臨んだ最後の4×400mリレーの表彰後に笑顔で写真に収まる4人を見ると、すべてを出し切った充実感がそこにはあり、まるで恒星のように自ら輝けるチームだったことが表れていた。

早川恭平先生から「自分がやりたいこと、なりたい自分になることに集中してほしい」というメッセージを受けて、インターハイを迎えた100mの中村波南、400mの鎌倉梨々華と宮澤希、ハードルの阪の4人。それぞれがチームのために自己表現するレースを見せた。

なかでも、阪は400mHを57秒85(高校歴代7位タイ)で2位、100mHを13秒75(-2.1)で2位となり、4×100mリレー(1走)は長野県勢初の45秒台となる45秒91で5位、4×400mリレー(1走)は3分39秒55(学校別高校歴代7位)で2位と無尽に駆け抜けた。

その阪が「今までにないくらい勝てる自信があって、それと同じくらい緊張していて、9台目を越えたところ、最後の最後に弱さが出てしまったのかな。どれだけこの日のためにやってきたとしても、勝てるかどうかは、最後の小さなところとか、詰めのところ次第なんだと思います」と振り返ったのは、400mH。思い入れのある種目だ。

ライバルは楠田ゆうな(鹿児島女高3年・鹿児島)。昨年はインターハイ、U18(300mH)、国スポ(300mH)、いずれも阪に先着した。今回の決勝、両者競り合いながら9台目を越えたとき、阪は10台目までの歩数を「17歩のテンポで行くより、19歩のピッチで勝負した方がいけるんじゃないかと思って切り替えました」。しかし、これが裏目に。「隣のスピードにちょっと引っ張られて、うまく踏み切りを合わせることができなくて、一回減速してしまいました」と言う。これが「最後の小さなところ」。代償は小さくなく、57秒74で今回も楠田が勝った。

「絶対に日本一を取りたいと思って走ったのですが、また負けてしまって、勝てない理由があると思います」と阪。その理由や弱さを埋める方法は「今はまだ分からない」と言い、「これからまた競技をやっていくなかで、正解に近づいていけるといいなと思います」。何度くじかれても、ひるまない姿勢は、100mH、両リレーにも貫かれていた。

主将の中村、200m&400m8位の宮澤、400m6位の鎌倉、そしてW入賞した両リレー。佐久長聖高は女子総合で2年連続2位、女子トラック初優勝を成し遂げた。「このメンバーで思いを一つにして戦えたことに楽しかった気持ちもあるし、日本一になるためにたくさんみんなで話してきて、結果には見えない部分はお互いに認め合いたい」と阪。「日本一」はつかめなかったが、中村の言葉を借りると、今まで何が足りていなかったのだろうと後悔するよりも、これからどうしていけばいいのかという部分に目を向けていかなければならない。ここに至る日々も、これからも続くそれぞれの道のりも、きっと宝物になる。

文/中尾義晴 写真/黒崎雅久

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