close

2026-09-13

【相撲編集部が選ぶ秋場所初日の一番】関脇以上安泰。綱取りの霧島もバタバタしながらも白星発進

霧島は琴勝峰に立ち合い突き起こされそうになりながらも、差し手争いから上手投げを決め、とにもかくにも白星発進。あす以降も綱取りへ白星を重ねていくことができるか

全ての画像を見る
霧島(上手投げ)琴勝峰

横綱豊昇龍が休場、大の里が一人横綱の形で、9月場所がスタートした。今場所も再び高い成績での優勝なら、の条件で綱とりに挑む霧島や、大爆発(12勝以上ぐらい?)なら大関取りも、という話も出ている熱海富士の相撲が大きな焦点だ。
 
そのほか、先場所、足のケガを押して優勝を遂げ、大関に復帰した安青錦、新関脇の藤ノ川の相撲も見どころと、それぞれ上位陣から目が離せない今場所だが、結果から言うと、初日はとりあえず、関脇以上の上位陣がきれいに白星を並べる安泰のスタートとなった。
 
その上位陣の中でも、特に大きな1勝と言えるのが、綱取りの霧島だろう。この日は「上体が起きないようにいきました」と、徹底的に立ち合いから突いてきた琴勝峰に突き起こされそうになり、途中で足が滑ったか、のめりそうになる場面もあるなど、バタバタした相撲になった霧島だが、琴勝峰の右と自身の左の差し手争いの中から、右を差されたところで手を掛けた左上手から投げ捨て、とにもかくにも白星をゲットした。

「いきなりバタバタだったけど、しっかり相撲を取れてよかった。(相手も)いろいろ考えてきたんじゃないですか。それに対し、体が動いてくれた。稽古のおかげかな」と霧島。
 
「初日でちょっと緊張があったのかな」と本人も言っているとおり、やや危ない相撲ではあったが、それでも“稽古の貯金でそれもカバーできている”という形で自信に結びつけて納得できているところはいい精神状態にあるとは言えるだろう。
 
この日は上位のほかの力士も白星を並べたが、何者何様というべきか、内容はいい力士からそうでもない力士までさまざま。もっともよかったのは豪ノ山をガッチリつかまえて持っていった熱海富士。安青錦は一瞬、相手にだけ上手を許す形になったが、危ないという場面は作らせず、下手投げで琴栄峰を逆転。危なかったのは大の里で、大栄翔に下に潜られそうになり、とっさに引いて、土俵際で跳び上がる形になって危なかったが、白星を拾った。まあ、まだ初日を見ただけなので、この日の一番の内容で今場所を見通せるわけでもない。内容はともあれ、まずは初日に白星を手にできたことがこの後の精神状態に余裕をもたらせる意味で大事なのは、どの力士にとっても同じ。あす以降、どの力士が星を伸ばして、精神的な余裕も増やしていくことができるか。
 
まだまだ勝負は始まったばかり。綱取りを狙う霧島も、「一日一番しか取れないので、自分のできることをやっていきたい。結果は後からの話。自分の相撲を取っていきたい。(綱取りは)意識しちゃうとダメなんで」と、“まだまだここから”の現在の心境を語った。
 
そして最後に、左手首につけたミサンガについて聞かれると、「(意味は)秘密です」と言って笑った。果たしてその願いが成就する結末は来るか。あすは新小結の伯乃富士が立ちはだかる。

文=藤本泰祐

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事