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2026-09-13

【NFL】スーパーボウル優勝候補のラムズが49ersに完敗の理由は「弾丸ツアー」だった?

NFL史上初の公式戦オーストラリア開催。大きな時差と長いフライト時間は、ラムズ、49ersの両チームに大きな課題だった=Getty Images

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米国時間9月9日に2026年シーズンが開幕したアメリカンフットボールの世界最高峰・NFL。9月11日(米国時間10日)には、ロサンゼルス・ラムズとサンフランシスコ・49ersが、史上初となるオーストラリア開催ゲームとして対戦。10万人を超す観衆を集めた歴史的な試合で、ラムズは同地区ライバルの49ersに圧倒された。


サンフランシスコ・49ers ○27-7● ロサンゼルス・ラムズ
NFL  Week1 2026年9月11日@メルボルン・クリケット・グラウンド(オーストラリア)

ラムズは、2025年シーズンのMVP、QBスタフォードが率いるオフェンス、さらにディフェンスも同年の最優秀守備選手、DEマイルズ・ギャレットを超大型トレードで獲得し強化。 スーパーボウルを狙うチームとして注目されていた。しかし、開幕戦は厳しいものだった。敗因の一つがまるで『弾丸ツアー』のようなタイトな移動スケジュールだったと、米国では報じられている。
【49ers vs ラムズ】49ersに移籍してきたベテランスターWRエバンスがTDを決めてチームメートと盛り上がる=Getty Images

フライト16時間・時差17時間で、ゲーム約27時間前到着のラムズ

ラムズは9月8日夜にカリフォルニアを出発し、日付変更線を越えて、9月10日朝にオーストラリア・メルボルンに到着した。これは、オーストラリア時間の9月11日朝に行われるキックオフの約27時間前だ。飛行機のフライト時間は約16時間。そして時差は+17時間だった。

対照的に、カイル・シャナハンHC率いる49ersは9月2日夜にカリフォルニアを出発し、オーストラリア時間の9月4日朝に到着した。これにより、49ersは、17時間の時差に順応するため丸1週間を費やすことができ、オーストラリアでも十分な練習を行うことができた。

49ersが到着から順応まで十分な時間を確保したのに対し、ショーン・マクベイHCとラムズの移動計画は批判されても仕方がなかった。

マクベイHCは、過去にタイトなスケジュールでの移動で、実績を残してきた。ラムズは昨シーズン、ロンドンでのジャクソンビル・ジャガーズ戦(35-7で勝利)では、試合の1日前に到着する「短期集中型」の遠征を行い、インターナショナルゲームの戦績を3勝0敗としていた。しかし、今回は、マクベイの移動スケジュールが裏目に出たと言える。

ラムズは序盤から動きが鈍く、最初から2回連続でパントとなった。昨シーズンは第1Qで複数回のパントを記録したことがなかった。第1Q終盤にはTDを挙げたものの、その後は無得点。第4Q終盤には38歳7カ月のQBマシュー・スタフォードがサイドラインに下がった。遠征の疲労が影響した可能性は否めなかった。
【49ers vs ラムズ】ラムズは飛行17時間、時差+17時間のオーストラリアに前日入りのスケジュール。38歳のラムズQBスタフォードにはマイナスとなった可能性が高い=Getty Images
スタフォードは155ヤード、0TD、1INT、レーティング61.2と精彩を欠き、昨季の爆発的なオフェンスを再現できなかった。スタフォードがラムズ移籍後の5シーズンで先発出場した74試合中、チーム得点が10点以下に終わったの1試合のみ。その1回が2022年第4週の49ers戦での敗戦だった。

ギャレットも、QBサックどころか、タックルも0に終わり、すべての守備スタッツで何の記録も残せなかった。49ersのOTトレント・ウィリアムズにほぼ封じられた。ギャレットは試合後の記者会見で、痛めている膝の影響であることを語った。

1週間前現地入り、49ersはベテランや負傷からの復帰組も活躍

試合1週間前にオーストラリア入りし、現地順応に十分時間を取った49ersは、強さを見せつけた。バッカニアーズから移籍の33歳WRマイク・エバンス、復帰したLBフレッド・ワーナー、そしてQBブロック・パーディがそろって活躍し、その強さを示した。
【49ers vs ラムズ】パス205ヤード、3TD・1INTと好調だった49ersのQBパーディ=Getty Images

まずは、ディフェンスが試合を支配した。昨季長期離脱していたDEニック・ボサ とLBフレッド・ワーナー が復帰し、試合の流れを作った。ワーナーは、11タックルでタックルリーダー。ボサも4タックルでうち2回はタックルフォーロスだった。

ラムズの強力オフェンス相手に、7失点、トータル290ヤード、2ターンオーバー、4thダウン1/3に抑え込んだ。

QBパーディはパス205ヤード、3TD・1INT、レーティング105.6、ランでも5回29ヤードという安定したパフォーマンスで、主導権を渡さなかった。前半は10-7と僅差だったが、後半、特に第4Q開始直後の 99ヤードのTDドライブ が勝負を決めた。

49ersは、パス34回、ラン30回のバランスアタック。ランではクリスチャン・マカフリー(10キャリーで68ヤード)とルーキーのケイロン・ブラック(14キャリーで65ヤード)という2人のRBがプレー時間を分け合い、チームトータルでは174ヤード。20ヤード以上のビッグゲインはなかったが、着実にフィールドを前進した。

また、新加入WR マイク・エバンスが存在感を示した。8月に33歳になったエバンスはスタッツ上は6レシーブ、49ヤードだが、中身が濃かった。オープニングドライブで3回サードダウンを更新するレシーブ。第3Qに2ヤードTDのTDを決めたのだった。
【49ers vs ラムズ】49ersに移籍してきたベテランスターWRエバンスがTDを決める=Getty Images

NFL史上初の公式戦オーストラリア開催。ハーフタイムショーはジョナス・ブラザーズが登場。チアリーダーと共に盛り上げた=Getty Images

【小座野容斉】

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