東京女子10・3大田区でプリンセス・オブ・プリンセス王座を懸け、シングルトーナメント「東京プリンセスカップ」で初優勝を果たした鈴芽王者として迎え撃つ荒井優希。前哨戦を重ねるいま、王者が思うこととは…?
――今年の「東京プリンセスカップ」は2回戦敗退という結果でした。
荒井 負けちゃいましたね。いつもの流れで言うと(プリプリ王者)は優勝者と(次回ビッグマッチのメインでベルトを懸けて)闘うっていうのがあるから、やっぱりいつもの負けた時とはもちろん違う感覚といいますか。今回このトーナメントは東京と大阪をめっちゃ行ったり来たりしたじゃないですか。だから大阪の人にも「次まで残っててね」とか言われたし、東京の人も「帰ってきてね」とか言われてたから…すごい各地で悲しませちゃったので(苦笑)。申し訳ないなっていう気持ちと、あと「トーナメント勝つと思って見に来てた」とかたくさん言わせてしまったので。今までで一番…トーナメントの組み合わせとか運とかもあると思うけど、今までベスト4とかまでの残れてたところもそこまで行けなくて悔しかったし。だからこそ、自分がいないトーナメントで輝いてる人を見るのはちょっといいな~って思いますね。後輩も多かったし。
――その中で一番輝いて見えたのが…?
荒井 鈴芽さんはやっぱり輝いてましたね。自分が負けたのが中島さんだったし、その中島さんと闘ったのが鈴芽さんだったから。同じ山にいたんですよね。だから思うことはやっぱりあります。
――中島選手に勝利していれば、3回戦の相手は鈴芽選手でした。
荒井 そうなんですよね。自分は負けたけど、鈴芽さんは勝ったから悔しいなと思いますね。
――自分に勝った選手に優勝してほしい思いはありました?
荒井 思います。その方がやっぱちょっと…楽?じゃないけど(笑)。だって優勝したんだもんって。甘えですけど。
――優勝することで、その後のタイトルマッチでリベンジの機会も生まれますし。
荒井 もう1回闘えますからね。最速でリベンジしたかったんで、やっぱり…。この間、(8・23)後楽園で中島さんと闘って勝ったんですけど、やっぱり違うなと思いました(荒井&山下vs松本&中島)。シングルで勝たなきゃダメだって。この間負けた分あったから取り返さなきゃって、チャンピオンとしてもやんなきゃって思ってたけど、やっぱりあの日はなんだかんだ言っても隣に山下さんいたしなーとか。いろいろあるんで、シングルで中島さんとまたやりたいなってめっちゃ思う。
――シングルでのリベンジの機会を待つと。鈴芽選手のトーナメント優勝に関しては妥当に感じましたか? もしくは意外?
荒井 うーん…意外ですね。別に誰が優勝するとか全くわかんないし、この人だと思ったとかはないけど。ないけど、なんだかんだ毎年のように輝いててすごいなって思います。ベルトも持ってるし、ずっとモチベーションが高いとこにあって、プロレス大好き、東京女子大好きの気持ちをずっとすごい高いラインで保ってるのが本当にいいなって。キラキラしてるなって私には見えます。
――一方の鈴芽選手も荒井選手のことを「一番星」と例えていました。
荒井 お互いにそう思ってるんですかね。でも本当に真逆というか、似てないから、いろんな意味で。ファイトスタイルも似てないし、性格だったり見た目だったり、何もかもが逆。この間初めての前哨戦あった時も自分はタッグで負けちゃったし、もちろん悔しいって思いもあったし、鈴芽さん輝いて見えて悔しいっていうのも思って。だからSNSとかでも書いてたんですけど、鈴芽さんも荒井に対して悔しいっていうのを書いてて、それを後から見て「一緒かい!」って思いました(笑)。だから面白いなって。
――真逆なことは多いけど、その悔しさは同じだったのですね。
荒井 そうなんですよ。思う条件とかいろいろ違うと思うけど、持ってる感情とかは似てるのかなって思って。それが闘ってて燃える理由。お互いがお互いに対していいなって思うところがあるからこそぶつかるし、東京女子大きくしたい気持ちも多分一緒だし、感情としては一緒のところがあって。ただバックボーンとかが全く違うので脳内も違うと思うんですけど。
――性格的には違うって感じますか?
荒井 感じますね。鈴芽さんはすごく丁寧だなって思います。
――ということは逆…?
荒井 はい(笑)。そうですね、残念ながら。ただ私ってやっぱりイメージがあるから、みんなから見えてる荒井と私が思ってる荒井と身内が見てる荒井って多分違うんですよ。だからその逆って言っても伝わんないとは思いますけど。元々私を10年とか見てたファンの人はわかると思うけど、リング上の私しか知らない人にはあんまり伝わらないかもしれない。
――けっこう伝わってると思いますよ。
荒井 本当ですか? でもそれはよく喋るからですよ、絶対。
――そう言われてみたらリングだとしっかりしているイメージもあります。
荒井 そうなんです。まだ意外がられます、喋ったりすると。
――特典会とかだと素が出ちゃうんですか?
荒井 いや特典会では出なくて。一瞬だからそんな脱線することとかもあんまない。たまにあるけど。ただイベントとかトークショーをした時に「そんな喋るんだ」みたいに言われて。あ、まだ知らなかったんだーみたいな、まだ出てないんだーみたいな感じは思いました。
――リング上でも素を出せばみんな知ってくれるんじゃないですか?
荒井 いや違うんですよね。本来の荒井が何なのかも自分じゃわかんないんですよね。別に嘘じゃないですけど、リング上の荒井は。そんなに器用ではないから普通にそのまま入ってきてやってるだけだから、何も切り替えとかないはずなのに…違うんですよね。幻想じゃないけど。荒井はそういうやつなんですよ。人一倍いい加減だから。
――でも今はチャンピオンとして団体を引っ張る立場ですよ。
荒井 そうなんですよ。シャキッとしないと舐められちゃうんで(苦笑)。
――そのあたりの意識はあるのですか?
荒井 あ、でも舐められたくないなとは思います。なんだかんだ言っても団体の中でも先輩ではないから、まだちょうど真ん中ぐらいなんですよ。だから先輩たちにやっぱ甘えちゃうし、後輩たちを引っ張るような感じではないから難しいけど…。でも自分がチャンピオンなんだっていうのは思いますし、山下さんとかにもすごいそれは言われるんで。チャンピオンなんだから自信持たなきゃダメだよって。
――先輩として後輩から信頼される存在になれていますか?
荒井 え、わかんないです(笑)。後輩から信頼されてるのかな? されてないんじゃないですか、さすがに。私もちょっとマジでわかんない(笑)。でも人には気は使いますね、みんなに。
――かわいがってる後輩はいます?
荒井 みんな可愛いですけど。やっぱ(芦田)美歩とかはよく組むし、むこうの方が(年齢が)多分1個上か2個上かわかんないですけど、よく喋りますね。やっぱり気は合います。マインドが似てるんで。
――たしかに同じようなイメージはあります。
荒井 しっかりもしてるんですよね。でもネジが外れやすいから、そこも好きで、私は。一応ネジが緩めについてるって感じ(笑)。あと、めっちゃ後輩だと思うんですよ。東京女子に来た順番とかでいうとめっちゃ後輩だけど、ちょっとお姉さんムーブしてくれるところも好き。私が試合とかで組んでて「荒井さんが頑張ってるの見ると私も頑張んなきゃって思うんです」とかっていつも言ってくれるし。前哨戦とかで一緒になることも多いから。それで美歩が負けちゃったりとか、そういうことも多いから。いつもその度に感情をすっごいぶつけてくれる。そんなストレートにいっぱい言ってくれる人ってあんまいないから。悔しさとかもそうなんですけど、自分のことというよりは私のことをすごい言ってくれる感じです。私のことを見てくれてるんですよね。だから「見てて頑張ろうと思えた」とか言ってくれると、嬉しいなーってやっぱ思います。
――京都出身同士でわかり合う部分があるんですかね。
荒井 そうなんですよ、なんかあるんですよね。赤井(沙希)さんもそうだったけど、なんか喋りやすくて。全然たまたまかもしれないけど、喋りやすい。
――友達が増えていっていますね。
荒井 増えてますよ! 確かに何でも喋れるところに美歩も入ってきてるかもしれない、私の中で。
――荒井親衛隊の一員になったと。
荒井 そうなんですよね。(鈴木)志乃と(遠藤)有栖ちゃんが逃げたから、私のとこから。けっこうやばいんですよね、2人逃しちゃったんで。
――志乃選手も前哨戦の際にはコメントで敵側に回っていました。
荒井 そう、志乃がちょっと寝返ったって聞いて。おかしいな、友達なのに…って。とはいえ志乃は結局ね、なんだかんだで帰ってきますよ。だって今日もこの後ご飯行くんです、志乃と。そのご飯の話をここ来るまでの間にLINEでしてたんですよ。それで電車の駅のところで急がなきゃなって思って歩いてたら、すっごい真っ黒な人とすれ違って。え、志乃じゃね?って思って(笑)。私急いでたから二度見か三度見して、いやでも行くかみたいな感じで行ったんですよ。で、LINEでここにいた? スタバ飲んでた?って聞いたら「飲んでた」って言ってて。え、すごくないですか?
――真っ黒…?
荒井 真っ黒に見えた、私からは。疲れてたのかな(笑)。何こいつ、黒!って思ったのが志乃で。本当に黒かったのか、オーラが疲れてたのかわかんないんだけど、真っ黒に見えた。ほんとに真横ですれ違って。だから、やっぱ引かれ合っちゃってて。すごくないですか? だってこんな東京に人いるのに、横ですれ違ってるんですよ。しかも特に話しかけるとかもなく。
――本当に服装が黒かったか、もしくは自分が疲れているのかはのちほどご飯の際に答え合わせしておいてください。
荒井 正解発表ですね。さすがに仲良すぎって思った。
――鈴芽選手との闘いに話を戻すと…10・3大田区ではシングル王者対決になります。
荒井 珍しいですよね。あ、でも山下さんもそうだったか(EVEインターナショナル王者)。でも東京女子内のベルトの王者対決ってないですね。
――これまでの防衛戦とは違う感覚ですか?
荒井 そうですね、違いますね。まずそのベルト持ってる人が優勝してるのもすごいですし。優勝できないってよく言われるから。ファンの人とかにも「そういうジンクスあるからひっくり返してよ」みたいに言われてて。それを鈴芽さんがやっちゃったわけで。それと鈴芽さんと何回も試合してきて、あのインターナショナルのベルトも鈴芽さんに負けて取られてるんで。シングルチャンピオン同士だけど、相手が鈴芽さんっていうのも結構私の中では大きい。ベルト持ってることももちろん大きいけど、鈴芽さんとまた闘えることの方を見てるかもしれない。
――インターナショナル・プリンセスのベルトを取られた時のは去年のことですね。
荒井 いや、違います。SKE辞める前のイッテンヨンで取られて、1年間ベルト絡んでないから…。
――いや、調べたら去年ですよ。
荒井 え、違いますよ。(自分でも調べて)え、こわ。じゃあ私アイドル卒業したのは去年ってことですか? いや、そんなわけないか。
――去年ですよ。
荒井 2025年に辞めたんですか、私。
――そうですね。
荒井 そうなんだ。確かにこの間1年経ったって言われたから、そっか。えー、こわ。じゃあそうですね、闘ったの去年ですね。そこから闘ってないわ。めっちゃ怖かった、いま。
――そんだけ時間が経った、という感覚なんですね。
荒井 そうですそうです。すごく充実しててあっという間ですごい時が経ってる感じより、卒業する前にベルトを鈴芽さんに取られてから、何もできなかったなー期間がすごく長く続いたって記憶があって。そこをすごいコンプレックスじゃないけど。SKE卒業して一本になったのに何も結果残せなかったよね、あの時期…っていうのですごい長く感じちゃって。だから長く感じるんですよね。めっちゃ長くくすぶってたみたいな気持ち。
――実際は卒業から約3カ月後に当時瑞希選手が保持していたプリプリ王座に挑戦していますよ。
荒井 案外そんなことなかった(笑)。良くない時間を過ごしたなって思ったけど、今思うと一瞬でした。でも取れてないんでくすぶってるんです。くすぶりカウントですね。そこはダメだったなって。やっぱダメなんだってなったのがその時ですから、一本になってもっていうのもそうだし、瑞希さんだったのもありますけど。挑戦する前はもうエンジンブンブンじゃないですか。よいしょよいしょって感じだったから、その魔法が全部解けて。挑戦する前よりもベルトがすごい遠く感じちゃった時期がそこから続いて、年内いっぱいずっとその感じで来ちゃって。確かに挑戦とかできてたから今思うとちゃんと進めてたけど、やっぱ届かなかったこともあるし、結果として残ってないから。自分的には長くくすぶっちゃったなって思ってたけど。
――それ以前でコンスタントにベルトに絡んでいる時期があったから、反動で余計にそう感じているのでは?
荒井 確かにそうかもしれないですね。いや、でもその時期があって良かったなって思います。プロレスが楽しめました。くすぶってるので良くないですけど、私の性格的には解き放たれたじゃないですけど。「くすぶってんなー、いま」とか思ってないですよ。ずっと楽しいんですよ、私は。ずっと楽しんでて、ベルト挑戦して、あ、無理だってなって。でもその時の心境としてはベルト挑戦して頑張った、遠くなっちゃった。でも、また別のところで楽しい試合とかいっぱいあって、ベルトがない状態で試合に出るからこそ楽しめることとかも…自分見え方とか気にしちゃうから、手放しに楽しめた状況とかもあって。その時は楽しかったけど、後から見ると積極性とかはなかったのかなとか思ったりとか。今を楽しむ、それでいいやって思っちゃった時期もあったから。てかこれがいいやって思った時期もあったし(苦笑)。でもその攻めの姿勢じゃない自分を見て、後から良くなかったなーみたいなのをやっぱ年末ぐらいに感じたって感じです。
――でもそれも自分にとっては大事な期間だったと。
荒井 そうなんですよ、ここまできたら。今チャンピオンになって振り返ってみたら、一時期は良くなかったなと思った瞬間もあったけど、まあ大事だった。やっぱSKEやめてからプロレスとか試合が楽しいっていう感情が芽生えやすくなった。余裕が生まれて、試合回数も増えて、普通に慣れるじゃないですか。だから楽しめる時間が増えた。その時間がちゃんとあったのは良かったなって思います。
――トータルで見るとプロレスを楽しんだ1年だったと。
荒井 そうなんですよ。プロレスラー・荒井優希はベルト欲しいんですけど、そうじゃない普通の荒井は全然プレッシャーとかない方が楽しい。完全に二面性持ってるんで、そっちの荒井が騒いじゃいました。何もなくて楽しいや、みたいな(笑)。プレッシャーとか全然いらないし、みたいな方の…何て言うんだろう、良くない方の社不(=社会不適合者)の荒井が出てきちゃって。本当は東京女子のために、先頭に立つためにプレッシャーをめっちゃくれよ、みたいなスタンスでいってたんですけど、ちょっと(社不の方が)出てきちゃって。楽しんでれば良くないか、みたいな。わざわざあそこに突っ込む必要あるのか?みたいな。痛いし、怖いし、見られるし、ベルト重いし。っていうのがちょっと出ちゃったりもするんですよね、油断すると。
――今は出ないですよね?
荒井 もうこれ(ベルト)が視界に入るとめちゃくちゃ引き締まるんで。なのでもう出てこないです。コイツか蓋してるんで(笑)。
――たまには出てきたくなるんじゃないですか?
荒井 プライベートでは。だってプライベートにこれ(ベルト)ないから(笑)。
――それが先ほどの見え方の違いにもつながるのかもしれないですね。
荒井 そうかもしれないですね、確かに。
――プライベートでもまったく同じ人の方が珍しいと思いますから。
荒井 めちゃくちゃ切り替えるんで。
――それがベルトを守る理由にもつながります。
荒井 いや本当にダメなんですよね、これ落としちゃうと。もう確で出てきちゃいますよ。これは確、もう分かんの(笑)。そのプレッシャーと闘わなきゃいけない立場だし、そこから逃げちゃいけない立場なんで。一人ひとりがそうですけど、やっぱり自分がどこまで闘えるかでもきっと変わってくるし。全部分かってるんですけど…たまにちょっと、ね。たまにちょっと、抜き殻のような時がね。
――鈴芽選手もきっと同じですよ。
荒井 絶対嘘。鈴芽さんは違う。すごいから。…いや、わかんないけど(笑)。
――ちなみにもう前哨戦も始まっていますが、9・5横浜の時は有栖&志乃がアドバイスとしてスクイーズを鈴芽選手に薦めていましたよ。
荒井 いや2人の方が好きだから(笑)。私がファンの人にたくさんもらったんですよ、流行ってるメロジョイってのを。それを2人に分け与えて、2人がもう肌身離さずにずっと持ってるんですよ。私よりも2人の方が依存してんだよ(笑)。というか街中でスクイーズ握りながら歩いてる人いないし、普通じゃないよって言ってあげてるんですけど…それがいいらしい。有栖ちゃんはスマホにつけて、志乃はカバンにつけてて。
――荒井選手はつけてないのですか?
荒井 家にありますよ。だから全然依存じゃない。びっくりした、私2人にあげたのに。
――では逆に有栖選手に鈴芽戦へのアドバイスはもらわないのですか?
荒井 まあでも本当に友達なんでね、マジ関係ない話しかしないですね(笑)。今思い出そうとしたけど、それこそスクイーズの話とかしかしないですね。
――タイトルマッチは鈴芽選手側に立つって言っていましたよ。
荒井 いいんですよ。なんだかんだ応援してくれるんで。どうせ「頑張って」って言ってくれるから。どうせ戻ってくるんすよ。だって私スクイーズいっぱい持ってんだもん(笑)。これちらつかせればいける。志乃も欲しいだろって。そんな恩恵をもらってるのに適当なアドバイスして…何言ってんだよって。これはもう没収ですね。
――罰を与えないといけないです。ちなみに鈴芽選手のトーナメント決勝戦の後にリングに呼び出されましたが、その時の鈴芽選手ってどう映っていました?
荒井 やっぱ試合後だからボロボロだけど、メイクを一生懸命直した荒井よりも輝いてて羨ましかったです(笑)。荒井ね、確かその日セミで。だから私も結構ボロボロだったんですよ、普通に。でも試合後のやつが2人いたらややこしいかなと思って、ちょっと綺麗にしてこうと思って頑張って直したんですよ。けど、鈴芽さんの方が可愛かったし、鈴芽さんの方が美しかったです。悔しい。
――あんな激しい試合した後なのに。
荒井 そう、どう見てもボロボロじゃないですか。でも、ちょっと輝いてました。羨ましいです。荒井がどんだけ裏で頑張ってパフはたいてたかって。悔しい!
――逆の立場の時は、荒井選手も相手からきっとそう見えていますよ。
荒井 えー、そうなんですかね? まあでも自分のことはボロボロだなって思うじゃないですか。一方の鈴芽さんは輝いてましたね。
――そこまで輝いていた鈴芽選手と前哨戦で闘ったときは何を感じましたか?
荒井 久しぶりって思いました。最近は結構組んでたし、闘うってなってもマジで一瞬とかだったんで。でも元はといえばタイトルマッチも何度もしてるし、トーナメントめっちゃ当たるし、めちゃくちゃ当たりがちな相手ではあったから。何度も闘ってきてたし、いろんな技を受けてきたんで。けど最近全くだったから、何されても「うわ、これだこれだ」って思いました。「この感じだ」みたいな。
――どういう感覚?
荒井 なんか燃えましたね。興奮しました。これは、みたいな。久しぶりの鈴芽さんやーと思って。今こんな感じかみたいな。やっぱすごかったです。
――では今はタイトルマッチに向けて興奮状態ということですか?
荒井 …ちょっとずつ? はい、ちょっといい感じです(笑)。今回が5回目の防衛戦、やっぱり最多防衛数を目指したいし、まだまだベルト持ってやりたいこともあるし。ベルト持って闘ってる姿をたくさん見てもらいたいので、鈴芽さんの勢いはとても感じるけど、鈴芽さんの勢いを止めたいわけではなく、その勢いに自分も乗って、さらに東京女子が大きな勢いで突き進めるように頑張りたいなと思います。
――勢いを止めたいわけじゃないんですね。
荒井 並走で。勢いを止めたわけじゃないので。最多防衛までまだ半分もいってないので頑張りますよ。そのためにあっちの荒井が出てこないようにも気をつけます(笑)。