close

2018-11-24

相撲編集部が選ぶ 九州場所14日目の一番

※写真上=土俵際まで押し詰めた貴景勝だったが、髙安の向き直りに前に倒れた
写真:月刊相撲

髙安(引き落とし)貴景勝

 優勝を左右する大一番が14日目に組まれた。1敗の貴景勝と2敗の髙安。貴景勝が勝てば、初優勝が決まり、髙安が勝てば優勝の行方は千秋楽に持ち越される。

 髙安としては大関の意地にかけて負けられない相撲だったが、立ち合いから一気に攻め込まれた。貴景勝が低い当たりから土俵際まで運ぶと、髙安を横向きにして勝負あったかに思われた。しかし、貴景勝は髙安の一回転して向き直る動きに足がついていかずバッタリ。

 あと一歩のところで優勝を逃した貴景勝は、悔しさを押し殺し、「そううまくいくとは思っていなかった。悲観するような相撲内容じゃない」と淡々と振り返った。

 首の皮がつながった髙安は、「紙一重でしたね。体がうまく反応してくれた。千秋楽は浮き足立たないように、しっかり準備して臨みたい」と気を引き締めていた。

 千秋楽、貴景勝は錦木、髙安は御嶽海と対戦。優勝は2人に絞られ、ともに勝つか、負けると決定戦。どちらかが負ければすんなりと決まる。平成最後の九州場所、希望は2人とも勝っての決定戦だ。

文=山口亜土

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事