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2018-11-15

相撲編集部が選ぶ 九州場所5日目の一番

※写真上=前日稀勢の里を破った栃煌山が、またも土俵際の掬い投げで殊勲の星
写真:月刊相撲

栃煌山(掬い投げ)髙安

 初日から4連敗した一人横綱の稀勢の里が休場し、横綱不在となった九州場所。当然、大関陣に期待が集まるわけだが、豪栄道が初顔の錦木に逆転負けし3敗、栃ノ心も北勝富士に敗れて2敗目を喫した。

 最後の砦として登場した髙安は栃煌山と対戦。勝ちっ放し同士の一番だ。先手を取ったのは栃煌山で、低い体勢から圧力をかけ、髙安はやや棒立ちとなって防戦。モロ差しを狙う栃煌山と巻き替えの応酬となったが、相手の巻き替えに乗じて出るところ、左から掬い投げを打たれ宙を飛んだ。

 結びを託された髙安は全勝対決に敗れ、支度部屋では無言を貫いた。一方の栃煌山は1横綱、2大関、2関脇を破って笑いが止まらない。

「部屋には栃ノ心もいるし、気合が入ります。一緒に頑張りますよ」

 栃煌山の残りの対戦相手はすべて小結以下。ケガから復活した実力者が、平成最後の九州場所の台風の目となりそうだ。

文=山口亜土

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