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2026-09-26

【アメフト】オービック、富士通、パナソニックは変わらず、4位以下が熾烈な争い Xプレミア第7節

【パナソニック vs IBM】第1Q 5分、パナソニックの主将・山下が65ヤードのパントリターンTD=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールの国内最高峰「Xリーグ プレミア」は、9月23日に、第7節の4試合が開催された。9月21日のオービックシーガルズ対オール三菱ライオンズ戦は台風25号のため中止となった。上位3強は、富士通フロンティアーズ、パナソニック インパルスが揃って勝った。オービックの6戦全勝・勝ち点18の首位は変わらず。富士通フロンティアーズが6勝1敗・勝ち点18で2位※1。パナソニックインパルスが5連勝で、5勝2敗・勝ち点15で3位。ここまでは順位の変動はない。

4位以下の争いはし烈だ。ノジマ相模原ライズが、東京ガスクリエイターズを破って3勝2敗1分け・勝ち点10で4位に上がってきた。富士フイルム海老名ミネルヴァAFCが、エレコム神戸ファイニーズに競り勝って3勝3敗・勝ち点9で5位となった。IBMビッグブルーはパナソニックに敗れて3勝3敗・勝ち点9で6位※2。エレコム神戸は、富士フイルムに敗れて3勝4敗・勝ち点9で7位。

東京ガスはノジマ相模原に敗れ、2勝4敗・勝ち点6で8位。オービック戦が中止になったオール三菱は2勝3敗・勝ち点6のままで9位※3。

SEKISUIチャレンジャーズは試合がなく、5敗1分け・勝ち点1で10位。シルバースターは富士通に敗れて6敗・勝ち点0で11位となっている。


※1,2,3
1位と2位、5位と6位、8位と9位は、直接対決の勝敗による。6位と7位は、得失点差による。【パナソニック vs IBM】第3Q 10分、IBMの鈴木が69ヤードのビッグリターン=撮影:小座野容斉



パナソニック前半で圧倒もIBMが最後まで執念

パナソニック インパルス ○37-23● IBMビッグブルー
9月23日@MKタクシーフィールド(大阪・吹田市)

王者パナソニックが、粘るIBMを制した。前半は、パナソニックがオフェンス・ディフェンス・スペシャルチームの全局面で主導権を握る一方的な展開。第1Qに、FG(フィールドゴール)で3点を先制。さらにパスインターセプト後のオフェンス最初のプレーで、QB荒木優也からWR鈴木崇与への35ヤードTDパス。さらに主将のWR山下宗馬が65ヤードのパントリターンタッチダウンを決め、一気にリードを拡大。守備もIBMの攻撃を封じ込み、2度のインターセプト。前半終了間際にはIBMの意表を突くフェイクパントからオフェンスを継続し、RBビクタージャモー・ミッチェル が2ヤードランTD、27-3で折り返した。
【パナソニック vs IBM】第1Q 4分、インターセプト直後のプレーで35ヤードのTDパスを決めるパナソニックQB荒木=撮影:小座野容斉

後半、IBMが追い上げを見せる。執念のタックリングで、パナソニックのオフェンスを封じると、第3Q終盤、WR鈴木隆貴が69ヤードのビッグリターン。一気にパナソニック陣内に攻め込んだ。そしてQB八木義仁からRB平松的への26ヤードTDパスが決まった。八木は、第4QにはエースWRリース・ホーンへの47ヤードTDパス、一時は13点差まで追い上げた。しかしパナソニックは、第4Qに、一度下がっていたQB荒木を再投入。オフェンスがリズムを取り戻し、RB藤本拓弥の5ヤードTDランで、IBMを突き放した。諦めないIBMはQB八木がWRホーンへの4ヤードTDパスを決めたが反撃もそこまでだった。
【パナソニック vs IBM】第4Q 5分、IBMのWRホーンがパスを受けて走りTD=撮影:小座野容斉

前半のパナソニックの圧倒的な試合運びと、IBMの粘り強い後半の反撃。そのコントラストが際立つ好ゲームだった。
パナソニックのオフェンスを牽引したのは、QB荒木だった。パス10/17、143ヤード、1TDでインターセプトなしで、試合の主導権を握り続けた。無理なプレーを避けながら、勝負どころではビッグプレーを決め、要所で確実にゲインを重ねた。一方、エースQB政本を欠く中で初先発となったIBM八木は、パス11/25で202ヤード、3TDをマーク。前半はパナソニック守備のプレッシャーに苦しみ2インターセプトを喫したが、後半は落ち着きを取り戻し、最後まで健闘を見せた。

富士フイルム海老名が勝ち切る 見ごたえあった「欧州からのQB対決」

富士フイルム海老名ミネルヴァAFC ○21-14● エレコム神戸ファイニーズ
9月23日@MKタクシーフィールド(大阪・吹田市)

初対戦となったエレコム神戸と富士フイルム海老名。トップリーグでの実績ではエレコム神戸が上回るが、富士フイルム海老名が価値あるアップセットを手にした。

試合の主役となったのは9月に加入した両チームの新QBだった。ドイツ国内リーグGFLで優勝の経験を持つ、エレコム神戸のQBエグゼイビア・ブロックと、欧州のプロリーグ「AFLE」で、今季MVPとなった富士フイルム海老名のQBジェームソン・ワンの対決だ。


【富士フイルム海老名 vs エレコム神戸】第2Q 3分、富士フイルム海老名のQBワンが、WRマシューシャーシュにTDパスを決める=撮影:小座野容斉

エレコム神戸のQBブロックは、ランでは88ヤード1TDと高い能力を見せたが、パスは12/30、111ヤード、1TDと苦戦。7点差を追うゲーム最終盤のオフェンスでもインターセプトを喫した。一方の富士フイルム海老名のQBジェームソン・ワンは、パス22/33で201ヤード、2TD・INTなし。ランでも21ヤード1TDと、チームの全TDを記録した。クイックで正確なパスと冷静なゲームマネジメントでオフェンスを統率し、チームの総獲得292ヤード、21ファーストダウンを演出した。
【富士フイルム海老名 vs エレコム神戸】第3Q 4分、エレコム神戸のQBブロックが、9ヤードを走ってTD=撮影:小座野容斉
試合は第2Qにジェームソンが2本の77ヤードドライブを完成させ、14-0とリード。エレコム神戸も後半にブロックのランTDとTDパスで同点に追いついたが、第4Q残り約4分、ジェームソンがWR近藤条へ46ヤードの決勝TDパスを通して勝負を決めた。共に米国人だが、欧州で実績を積んだタイプの違う両QBの対決は、パスの精度と総合力で上回ったジェームソンに軍配が上がったが、ブロックの潜在能力の高さも光った。


オフェンス力に差 富士通がシルバースターを圧倒

富士通フロンティアーズ ○49-7● オリエンタルバイオシルバースター
9月23日@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(川崎市)


【富士通 vs オリエンタルバイオ】ラン133ヤード1TDで富士通オフェンスをけん引したRB三宅=撮影:北川直樹

撮影:北川直樹

富士通がシルバースターを圧倒した。第1Qから富士通が4TDを挙げて29-0と主導権を掌握。QB陣が3TDパスを決め、RB陣も311ヤードを積み上げるなど攻撃が止まらなかった。一方、シルバースターは3rdダウン成功率0%、2インターセプトを喫するなど苦戦。第3QにQBコナー・レーガンの34ヤードTDパスで一矢報いただけに終わった。

両チームのオフェンス力の差が顕著に表れた。富士通は総獲得449ヤード、23ファーストダウンを記録し、ラン311ヤード、パス138ヤードと攻撃を展開。一方のシルバースターは総獲得87ヤード、わずか5ファーストダウンに終わり、ランはマイナス5ヤード、パスも92ヤードと完全に封じ込まれた。

ノジマ相模原ディフェンスが東京ガスのランを封じる

ノジマ相模原ライズ ○27-17● 東京ガス・クリエイターズ
9月23日@富士通スタジアム川崎

ノジマ相模原が東京ガスとのディフェンス戦を制した。東京ガスは不振が続いていたQB谷口雄仁がパス20/36、184ヤード、1TDと復調を印象づけるパフォーマンスを披露。パス獲得ヤードはノジマ相模原の132ヤードを上回り、終盤にはTDドライブも完成させた。

しかし勝敗を分けたのはノジマ相模原ディフェンスだった。東京ガスの持ち味であるランオフェンスを徹底的に封じ、チームラン獲得わずか27ヤード、平均1.8ヤードに抑え込んだ。一方のノジマ相模原は36回のランで145ヤードを記録し、攻撃時間でも25分26秒対22分34秒と上回った。さらに3rdダウン成功率は70%を記録した。東京ガスが空中戦で対抗したものの、ノジマ相模原は強力ランゲームを封じる守備を軸に、最後まで主導権を離さなかった。


オービックシーガルズ <中止・延期>オール三菱ライオンズ
9月21日@第1カッターフィールド(千葉県習志野市)

台風25号の接近に伴い中止となった。9月26日に、Xリーグから発表があり、11月22日に富士通スタジアム川崎での開催が決まった。

【小座野容斉】

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