
26日、全国高等学校体育連盟はウェブ会議で臨時理事会を開催し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、8月10日から24日に、北関東を中心に行なわれる予定だったインターハイ(全国高校総体)の中止を決めた。水泳競技は8月17~20日に行なわれる予定だった。
中止の決断から一夜明け、昨年度総合優勝校の日本大豊山高・竹村知洋監督、日本大藤沢高・植村弘監督らは悔しさをにじませた。
昨年は熊本・アクアドームくまもとで行なわれた競泳のインターハイ。今年は茨城・山新スイミングアリーナで開催される予定だった(写真◎湯浅芳昭/スイミング・マガジン)
昨年度の女子総合優勝校の日本大藤沢高の植村監督は「インターハイが中止になったことは、仕方がないこととはいえ、残念です。男女とも総合優勝を目標にしてこれまで努力していたので、生徒たちの心情を思いはかることはできません。生徒たちには個別に連絡を取っていますが、『頑張ります』『今はやれることをやっていきます』と、前を向こうとしていました」と、選手たちの様子を語った。
ただ、最終学年の3年生に関しては、やはり気に懸けている様子だった。「3年生にとっては最後のインターハイ。2年生から3年生にかけて力をつけてくる選手もいますし、大学でも水泳を続けようと考えている生徒に関しては、進路にも影響してくる。これで水泳をやめざるを得ない選手が出てくるかもしれないと考えると、力を試す場を与えてあげたかったです」と、無念そうに話した。

昨年、女子総合2連覇を果たした日本大藤沢高。今年は男女とも総合優勝を目指していた(写真◎湯浅芳昭/スイミング・マガジン)
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